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●2014年12月31日 今年もついに大晦日。大人になるにつれて年越しの特別感が薄れていくようで、なんとも淋しい。大晦日には大方の店は閉まってしまい、初売りの二日や三日まで静けさに包まれる街の雰囲気。一年に一度しか登場しない食器や、注連飾りに鏡餅をあちこちに飾った家の雰囲気。そして新しい年を迎える人々の雰囲気すべてが非日常であった子供の頃。ひとつひとつにわくわくしていたあの気持ちを、原風景として今の子供たちにも持っていてもらいたいものです。 さて、2014年も終わりです。ラジオは、年明け早々から各地で荒れた天気と伝えています。確かにここらも風が強くなってきました。紅白の歓声が響き、遠くから鐘の音の届くころ。白い吐息が家族か友か、あるいは誰かの幸せを祈る言葉を紡ぐことを願います。 なんにもない日もありがたく、笑顔で夕陽を見送れますように。 ●2014年12月16日 がたがたと窓を震わせて、強い風が吹いています。全国的に荒れ模様のようで、島根の天気予報でも雪だるまが傾く暴風雪の見込み。海からは少し離れているものの、ごうごうと海鳴りが響いてきます。 今年もあと半月となってしまいました。暮れてゆく年のせわしなさも、次第に強く感じられる頃です。ちょうど冬の青春18きっぷシーズンということで、パンフレットのページに加えました。 何が描かれるのか、あちこちから届くまっさらなカレンダー。 ●2014年12月10日 12月に入って、島根にもやっと雪が届きました。山間部ではそこそこの積雪で真っ白な雪景色となりましたが、やはり島根。ちょっとすると雨になり、雪かさは次第に低くなってきています。根雪という言葉も、このあたりでは聞きません。でも屋根に積もった雪が、ざざっと落ちることを、ここらでは雪ずりと呼びますね。雪に関する方言のひとつなんでしょう。ちなみに体についた雪を「ほろう」というのは、こちらでは通じませんでした。 風景印が少し集まったので、風景印のページに5つほど加えました。 こざっぱりとした木々の間を、冷たい風が吹き抜けてきます。 ●2014年11月30日 あっという間にひと月がたち、いよいよ最後の一ヶ月。12月ともなれば街中はクリスマスの色に、というところが、近年はずいぶんと早まりましたね。11月頭の頃からすでにクリスマスソングを耳にするようになって、今は赤や緑や白の飾りをあちこちで目にします。なんでもない普通の日があるから、特別感もひとしおなのに。最近よく聞くようになったハロウィン、それが終わればやれクリスマス。年の瀬に向けて次々に急き立てられるのは、なんとももったいない。一年は思ったより長くて短いものです。 天気予報を見れば、ここ山陰にもいよいよ白いダルママークが登場してきました。北の国から遅れてやってきた冬。さあ、白い季節の始まりです。 起きたら部屋が明るい。辺りが真白に染められた初積雪の朝の嬉しさは、忘れることがないでしょう。 ●2014年10月31日 今年も残り二ヶ月、なんて言葉をまた聞く時期となってしまいました。だいぶ肌寒くなり、太陽も低くなってなかなか陽が届きません。紅葉も進んで、いよいよ冬が近くなってきました。ただ、同時にカニ漁の解禁日も近づいてきます。11月6日の解禁日まであと一週間ほど。親ガニの味噌汁でお酒を飲める、うれしい季節がやってきます。 初雪の届く頃に生まれたことが、ちょっと自慢です。(北海道で初雪) ●2014年9月16日 九月も半ば。例年はまだ暑さが残り、秋の到来を待ちわびている頃かと思っていましたが、今年はあっという間に涼しくなって、朝晩はすっかり寒くなりました。本格運用ではないものの、ストーブも納屋から出してしまっています。 先日、市内の大型スーパーで、北海道フェアと称してコーナーができていました。よくデパートなどで北海道の物産市などが開かれますが、道民からすれば聞いたことのないようなものが扱われていることも多く、これは北海道の名産とは言えないぞ、と歯がゆい思いをすることもしばしば。しかし今回のものはなかなかのラインナップ。一般のものとは違い、あっさりとしたソースが絶妙なカップ焼きそば、やきそば弁当。オレンジ色のサイダー、リボンナポリン。サッポロビールといえばサッポロクラシック。ほかにもホリのとうきびチョコや、よいとまけ、北海道米のブランドななつぼしに加え、ベルのジンギスカンのたれなど、道民をうならせる数々が。思わずその場でやきそば弁当を箱買いしてしまいました。 空の高さも虫の声も、夏が終わったことを伝えてくれます。 ●2014年8月24日 昨日から二十四節気の処暑、暑さのおさまる頃とはいえ、今月に入ってからは雲が多く長雨となり、強い日差しを浴びた記憶はあまり残っていません。隣県広島では大雨による土砂災害により甚大な被害が出ており、気がかりなところでもあります。 先週末は空が賑やかでした。木曜日の夕刻、沈みかけた太陽が雲を色づけ、美しい彩雲に。翌日の正午頃は環水平アークと日暈が出ていることに気づき、しばらく濃く薄くなりながら見えていました。日暈(内暈・22度ハロ)はさして珍しくないため、このときは水平環にばかり注目していたのですが、後から写真を確認すると日暈の内側にもうひとつ小さな環があることに気づきました。かすかな記憶を頼りに調べると、こちらは9度ハロと呼ばれるもの。二つのリングが太陽を取り巻く様子が写っていました。撮影時は太陽がまぶしくて、肉眼では気づかなかったのです。別の写真もよくよく見てみると、日暈と水平環の間でわずかに明るい部分もあり、こちらは35度ハロの一部かなと思われます。大気光学現象は奥が深いですね。 夏が足りないことに戸惑いながら、秋の虫がそろそろと鳴き始めました。 ●2014年8月5日 7月20日には中国地方の梅雨も明け、先月下旬はいい天気が続いていました。しかし、台風の影響か今月に入り曇りや雨が続き、また梅雨のようなじめじめの日々。自宅裏のコンクリートの法面を覆う苔が、久しぶりに見ると輝くような緑色に戻っていました。 今年は久しぶりに青春18きっぷを使い、妻の実家がある四国へ。汽車での移動は、道中お酒を飲めるのがいいところです。最近の車両は冷房が完備され、窓が開かないタイプが多くなりましたね。天井でくるくる回るあの扇風機も、今回の旅では見かけませんでした。青春18きっぷのパンフレットが駅にあったので、ページに加えました。 車窓に流れる夕暮れの町明かりは、いつ見ても切ないものです。 ●2014年7月17日 梅雨のさなかで、時折日が差すものの、雨がちな日が続く島根です。週間天気予報を見れば、来週くらいから晴れのマークが続いて現れてきたので、まもなく明けるでしょうか。畑の水やり用にと、納屋に使われずにあった米麦貯蔵庫を利用して雨どいからの水を貯めるタンクを置きましたが、こう雨が続いてはあふれるばかりです。 雨があがっている間に、久々にモペットで海岸を回ってみました。川からの水のせいか泥色に濁ってはいましたが、夏らしい海が広がっています。海水浴客で辺りがにぎわうのももう少しでしょう。 迷いながら競いながら、黄緑の体を伸ばしていく朝顔。 ●2014年6月4日 昨日のニュースでは北海道の猛暑が報じられていました。全国での暑さ上位10はすべて北海道、音更町では37.8度など、記録的な暑さだったようです。実家からも30度を超え暑くて仕方ないという連絡がありました。ただまあ、朝晩はしっかり気温が下がり、湿度もさほど高くない北海道の暑さはまだましだと思えます。今の島根は雨も降って涼しいとはいえ、まもなくじめじめ蒸し暑い梅雨と夏がやってきます。 律儀に日を追う、ひまわりがいっぱい。 ●2014年5月15日 5月に入り、連休も過ぎると夏のような暖かさになる日もでてきました。畑にまいた種が芽を出し、少しずつ大きくなってきています。しかし、今年もまたナメクジが出現。オクラの芽はほとんどが食べられてかわいそうな姿になってしまって。嫌だけど、つまんで退治しないと全滅しそうです。 先日は妻の実家がある香川へ行きました。潮がひいた海で潮干狩り。向こうでは貝掘りというんですね。アサリはたくさん見つけられなかったけれど、砂地にいくつも不思議な物が置かれていました。砂を薄く丸めて出来たようなおかしな形。帰って調べたらツメタガイの卵塊で、その形から砂茶碗と呼ばれる物でした。海で出会うものに写真を載せています。あとは、風景印のページに8つほどスタンプを加えました。 今はまだ涼しい夜が、嬉しいのか声を張る蛙。 ●2014年4月15日 またまた久しぶりの更新。この一ヶ月の間に一気に春らしくなり、桜も咲いて、あっという間に葉桜となりました。そして何より、今月初めには法事のため北海道に帰省を。年度初めの時期ゆえに、わずかな期間でしたが、少しずつ春に近づく北海道を楽しんできました。すでに道などは雪がなく、あちこちで雪こわしをしていました。雪こわし、積み上がった雪山をスコップなどで崩し、すでに雪のない道ばたなどに広げて雪解けを早くするものです。もう少し前なら、固く凍り付いた路面の氷をツルハシで割る氷割りも見られたことでしょう。そういえば、飛行機から空港に降りる直前に見えた畑の風景も、融雪用の炭をまいた跡がミステリーサークルのようにぐるぐると渦を巻いていました。 環天頂アークと月暈の写真を大気光学現象のページに増やしています。 冬が遠くなるのはさみしいですが、布団を干せるのは嬉しいことです。 ●2014年3月13日 一ヶ月も間があいてしまいました。三月も半ばとなって、寒暖の差が激しい季節の変わり目を迎えた島根です。つい先日は山間部で雪が降っていましたが、昨日からは気温が上がり空気がぬるく感じます。体調管理に気をつけなければいけない時期ですね。 今月に入り、天気が良かった日に今年初めてのモペットに乗ってみました。エンジンがかかりづらいのは毎年のことですが、走り出してからはスムーズで、久々の感覚を楽しみました。ただやっぱり風が冷たい。コートを着ていてもまだまだ寒い早春です。 わずかずつの気温の変化に、草木はよく気づくものです。 ●2014年2月12日 札幌の雪まつりも、旭川の冬まつりも終わってしまいました。もう5年ほど見ていませんが、近年は僕が子供の頃と比べて雪像の質がずいぶん上がった気がします。真っ白ですべすべとしていて。記憶にある30年前の雪像は、もっとごつごつして薄汚れた灰色の雪が混ざっていたような。大きな雪像も短い会期が終わると、あっさりと崩されます。後に残される雪山が溶けるには、まだ二ヶ月以上かかる北国の冬です。 先日仕事で東京へ行った際、飛行機の中から映日が、都心では上部タンジェントアークが見られたので、写真を載せています。その後の関東では久しぶりの大雪になったと、ニュースで耳にしました。 白に塗り込められた冬の思い出でも、なぜか冷たさは感じません。 ●2014年1月23日 ここ一週間ほど、山地では雪が降ることも多く、積雪も幾分増えました。平野部にはほとんどありませんが、山にある職場へのぼれば、30分もしないうちに別世界です。しかし零度付近を行ったり来たり、ちょっと寒さがゆるむと雨になって、あっという間に雪かさが減ったりぐずぐずになってしまいます。 風景印のページに、関東や関西、中国地方のスタンプをいくつか増やしました。 冷たい空気の中で、冬の日を浴びる緑が少し色濃くなりました。 ●2014年1月8日 2014年が始まり一週間です。昨年末に大雪がやってきた山陰も、年明けからは穏やかに、すっきりと青空の広がる日もありました。気温も10度前後まで上がることが多く、すっかり春のような感じです。でも、真っ白な雲が流れる澄んだ青空は、北海道の冷たい空気を思いださせます。空はやっぱりまだまだ冬のものでした。 元日には出雲大社方面へ足をのばしました。初詣客で社までは遠くから車列が並んでおり、平成の大遷宮の人気が続いています。初詣は地元の神社ですませたので、大社は寄らずに日御碕まで。元日から上に昇れたので非常に強い海風の中外に出ると、雲に隠れた太陽から美しい光芒が伸びていました。 南に低く渡る冬の太陽が、透明な影を伸ばしてくれます。 |
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