大気光学現象(大気光象) −どこまでも空−

空を見ていると、時々きれいなものを見つけることができます。
太陽の光と地球の空気によって空に描かれる不思議な彩り、大気光学現象(大気光象)。
どのあたりに、どんなときに現れるかがわかれば、けっこう出会えるみたいです。

撮影に使っているカメラ:canon IXY DIGITAL 300(〜2007.12)・canon IXY DIGITAL 910IS(2008.1〜)

※色合いが薄い現象は写真に写りにくいため、若干画像の色調補正をおこなっています。なるべく不自然にはならないようにしていますが、実際の見え方とは少し異なるかと思いますのでご注意ください(手を加えなくてもちゃんと写っているものもあります)。
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環天頂アーク(かんてんちょうアーク)・天頂環(てんちょうかん)・逆さ虹(さかさにじ)
太陽の真上に現れます。逆さ虹の名もあるとおり、太陽側がふくらんだ虹状に見えます。でも虹は水滴により太陽光が屈折、環天頂アークは氷晶により光が屈折されるという違いがあり、現れる場所も虹は太陽の反対ですが、環天頂アークは太陽の上方約46°です。太陽高度の高い夏の昼間などに見えることはありません。寒い時期で高い雲が多少あるけど晴れている、そして太陽が低い朝夕がねらい目かと思います。一度見えるとだいたいこれくらい離れたところだな、という感覚がつかめるので、探しやすいと思います。
環天頂アーク
環天頂アーク20050912
2005年9月12日16:40頃/鳥取県大山
環天頂アーク20071206
2007年12月6日09:30頃/島根県大田市
環天頂アーク20081123
2008年11月23日09:00頃/島根県大田市
環天頂アーク20090602
2009年6月2日17:00頃/兵庫県中国自動車道上
環天頂アーク20091116
2009年11月16日14:25頃/島根県大田市
環天頂アークと内暈
環天頂アーク20110208
2011年2月8日8:35頃/島根県大田市
環天頂アークと幻日
環天頂アーク20110421
2011年4月21日17:15頃/島根県大田市
環天頂アーク20110506
2011年5月6日16:25頃/北海道旭川市

環水平アーク(かんすいへいアーク)・水平環(すいへいかん)
太陽の下、約46度離れたところに現れる虹色の帯です。少し反っていて、お皿のようにも見えます。環天頂アークと同じく大気中の氷晶によって生じる現象です。太陽の下46度という位置からわかるように、朝晩や太陽が高くのぼらない冬場には現れません。北海道など緯度が高いところでは、なお見る機会が少なくなってしまいます。「まっすぐな虹が出た」と新聞やテレビのニュースで時々取り上げられています。
環水平アーク
環水平アーク20090602
2009年6月2日13:30頃/大阪府東大阪市
環水平アーク20100426
2010年4月26日11:20頃/島根県出雲市
環水平アーク20110426
2011年4月26日12:15頃/奈良県天理市
環水平アーク20110525
2011年5月25日10:50頃/島根県大田市
環水平アーク20110617
2011年6月17日10:45頃/島根県大田市

幻日(げんじつ)
幻日は太陽の左右に現れます。両方見えることも片方だけしか見えないこともあり、雲の一部が明るくなったように感じます。幻日は氷晶による屈折によって生じ、太陽からは約22°離れています。太陽に近い側が赤っぽくみえますが七色というほどではなく、多くの場合白っぽく感じます。縦や横に伸びたり、明るさもまちまちで時にはすごく明るくなったりもします。
幻日
幻日20050928
2005年9月28日17:05頃/島根県隠岐の島町
幻日20080415
2008年4月15日18:00頃/島根県大田市
幻日20080709
2008年7月9日18:30頃/島根県大田市
幻日20081105
2008年11月5日16:00頃/島根県出雲市
幻日20090602
2009年6月2日16:50頃/兵庫県中国自動車道上
幻日20100330
2010年3月30日17:50頃/島根県出雲市
幻月20100529
2010年5月29日23:10頃/島根県大田市
(幻月)
幻日20110421
2011年4月21日18:00頃/島根県大田市
幻日20111228
2011年12月28日16:20頃/島根県大田市

彩雲(さいうん)
雲が七色に色付いて見えます。全体に色が付いたり、端の方だけだったり。太陽のすぐそばの雲が彩雲となっているときには、強い光に目をくらまされないようにしながら注意深く見なければなりません。彩雲は雲に含まれる水滴による回折によって現れるんだそうです。
彩雲
彩雲20060817
2006年8月17日17:45頃/島根県出雲市
彩雲20080118
2008年1月18日15:15頃/北海道旭川市
彩雲20080119
2008年1月19日09:50頃/北海道旭川市
彩雲20080121
2008年1月21日10:15頃/北海道旭川市
彩雲20081214
2008年12月14日12:45頃/島根県大田市
彩雲20091104
2009年11月4日12:20頃/島根県大田市

虹(にじ)
虹は空中の水滴(雨粒)により太陽の光が屈折・反射されることで現れます。見えるのは太陽の反対側、雨上がりに日が射してきた時など。日本では赤橙黄緑青藍紫の七色に分けています。環天頂アーク日暈も色が付いて虹のように見えますが、別物です。
普通見られるのは外側が赤、内側が紫で半径が約42°の主虹(しゅにじ)です。外側にもっと大きく薄い虹が見えることもあり、こちらは外側が紫、内側が赤と並びが逆になった半径約51°の副虹(ふくにじ)です。また、主虹の内側が何重かにだぶって縞々に見えることもあり、これは過剰虹(かじょうにじ)と呼ばれます。
虹
虹20080807
2008年8月7日19:05頃/島根県大田市
虹20080809
2008年8月9日18:00頃/島根県大田市
虹20081125
2008年11月25日15:15頃/島根県出雲市
虹20091201
2009年12月1日16:20頃/島根県大田市

暈(かさ)
空に薄く雲がかかっているような時に比較的良く見ることができます。太陽の周りにくるっと大きな輪っかがかかったよう。普通見られるのは半径が約22°の内暈で、さらに大きい半径約46°の外暈もあるそうですが見たことはありません。
内側が赤っぽく色づき、外に向かって虹と同じような色合いが続くはずですが、赤橙黄くらいまでで後は白っぽくなってしまいます。丸くて色付いてくっきりと現れることも多いので、ふと見上げて見事な暈が出ていると嬉しくなります。
また、満月前後の明るい月でも暈ができることがあり、こちらは月暈(つきがさ・げつうん)と呼ばれます。
暈
内暈20080502
2008年5月2日10:55頃/島根県大田市
内暈20080523
2008年5月23日13:20頃/島根県大田市
内暈20080930
2008年9月30日10:15頃/島根県出雲市
月暈20080515
2008年5月15日22:05頃/島根県大田市
月暈(ISO400相当・露出10秒)
月暈20081017
2008年10月17日01:15頃/鳥取県鳥取市
月暈(ISO400相当・露出5秒)
内暈20090219
2009年2月19日15:45頃/新千歳−広島飛行機上
月暈20091110
2009年11月10日5:10頃/島根県大田市
月暈(ISO800相当・露出10秒)
内暈と彩雲20110125
2011年1月25日11:00頃/北海道旭川市
内暈と彩雲
内暈20110916
2011年9月16日13:50頃/東京都品川区
月暈20111109
2011年11月9日22:50頃/島根県大田市
月暈(ISO200相当・露出5秒)

上部タンジェントアーク
現れるのはちょうど内暈の上に接するところ。位置的に内暈に接する部分ではあっても、内暈が見えないこともあるようです。上部、というからには下部もあるそうですが、見たことはありません。このタンジェントアークが面白いのは太陽の高度によって形が変わることでしょう。太陽が地平線に近ければ近いほど鋭いV字型ですが、高くなるほど横に開いていくんだそうです。
上部タンジェントアーク
上部タンジェントアーク20030125
2003年1月25日17:00頃/島根県大田市
上部タンジェントアーク20080422
2008年4月22日18:30頃/島根県大田市
上部タンジェントアーク20080522
2008年5月22日16:05頃/島根県大田市
上部タンジェントアーク20090305
2009年3月5日9:40頃/島根県大田市
上部タンジェントアーク20100313
2010年3月13日12:10頃/島根県大田市
上部タンジェントアーク20100529
2010年5月29日19:05頃/島根県大田市
上部タンジェントアーク20110925
2011年9月25日14:30頃/島根県大田市

光柱
夜間に見られる光の柱。上空の氷晶によって遠くの光源の光が反射されて、上下に伸びた光の筋のように見えます。日本海側では漁り火が光源となることが多く、数多くの光柱がたつこともあるようです。光柱は人工の明かりが増えてからよく見られるようになったものですが、天然で同じく氷晶による反射で起こるものに北海道など寒い地方で有名な太陽柱(サンピラー)や、映日(太陽の真下に現れる明るいスポット)があります。映日は飛行機に乗ったときに一度見たことがありますが、太陽柱はまだ未確認です。
光柱
光柱20080211
2007年1月15日20時頃/島根県大田市
(フィルムカメラ・ISO800・露出不明)
光柱20080211
2008年2月11日20:40頃/島根県大田市
(ISO800相当・露出15秒)
光柱20091011
2009年10月11日22:25頃/島根県大田市
(ISO1600相当・露出15秒)

光芒(薄明光線)
天使のはしご、なんて呼び名もある光の筋。山陰ではよく見かけることができるもので、冬場が多いように思います。海に差し込んだり、四方八方に広がったり、夕焼けの色に染まったり、様々な姿をとります。雲に切れ間があって、さらに水滴が多く空気中にあると、太陽の光が水滴で散乱されて道筋が見えるようになる、というものだそうです。
光芒
光芒20031201
2003年12月1日16:30頃/島根県出雲市
光芒20051125
2005年11月25日16:25頃/島根県出雲市
光芒20091027
2009年10月27日14:00頃/島根県大田市
光芒20091119
2009年11月19日15:50頃/島根県出雲市
光芒20101109
2010年11月9日16:55頃/鳥取県境港市
光芒20110203
2011年2月3日14:10頃/島根県松江市
光芒20110914
2011年9月14日17:45頃/島根県出雲市


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