クーリングオフの効果

はじめてのクーリングオフ

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　　クーリングオフの効果

クーリングオフの威力がおわかりになったと思いますが、それでは、クーリングオフをしたらどうなるのでしょうか？

クーリングオフにより、契約はさかのぼって消滅します。そして、契約をなかった状態にする必要があります。これを法律的には原状回復と言います。（なお、役務(サービス)の場合、既に受けたサービスを受けなったことにするのは性質上無理なので正確に言うと原状回復できませんが、以下では、商品・権利の売買と同様のものとしてまとめて解説します。）

① 申し込みを撤回した場合は、契約は未成立のまま解消することになります。

② 契約成立後に契約を解除した場合は、原状回復することになります。

民法の原則によれば、原状回復義務は両当事者に相互にありますから、あなた(消費者)が商品を受け取っていればそれを返さなければならないし、業者が代金を受け取っていれば業者は代金を返さなければなりません。さらに、あなた(消費者)が商品を使用したり役務(サービス)を受けていれば、その分の利益を得ているわけですから、それを金銭に換算して返還しなければならないことになります。

ところがです。クーリングオフの法的威力で、クーリングオフは消費者保護を目指したものすごい権利だということを述べましたが、この原状回復義務に関してもやはりすごい権利が消費者には与えられています。

クーリングオフでは、原状回復義務について、あなた(消費者)には一切負担がないものとなっています。クーリングオフした場合、業者は違約金や損害賠償を消費者に請求できません。また、受け取っている金銭があれば、消費者に返還しなければなりません。消費者が商品を使用したり役務(サービス)を受けたことにより利益を得ている場合でも、業者はその利益の返還を請求することができません。さらに、消費者が商品を受け取っている場合には、その返還に要する費用は業者が負担することになっています。

つまり、あなた(消費者)には一切の負担なく、契約を解除することができるのです。（ただし、投資顧問契約・保険契約のクーリングオフの場合には負担（清算義務）があります。）

いや～、本当にクーリングオフとはものすごい権利ですね。

（注意）
元々お金を騙し取ることが目的（詐欺）だったような場合や、業者が倒産・夜逃げなどの場合は、クーリングオフしてもお金が戻ってこないこともあります。

　クーリングオフの方法

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