過去に紹介した映画DVDです。
調べたら他にもいろいろあったので、いくつか追加しておく。
■ エドワード・L・カーン『暗闇の悪魔 大頭人の襲来』
牛 vs 宇宙人の戦いが伝説になっているカルトSF映画。しかしその場面は DVD ではカットされているらしい。エドワード・L・カーンは、ジョン・ヒューストンが脚本を書いた(ヒューストンの最初の映画の仕事といっていい)西部劇『聖ジョンソン』をはじめ、スリラー映画やホラー映画などでも多くの佳作を残している。再評価が待たれる監督の1人だ。
■ フィリップ・カウフマン『ツイステッド』
未見。
■ アラン・レネ『六つの心』
日本ではあんまり公開されてこなかったけれど、アラン・レネはずっとコンスタントに水準の高い映画を撮り続けている。これもその一つ。ただ、わたしはどれものめり込むほど好きにはなれないのだが……。
■ セシル・B・デミル『カルメン《IVC BEST SELECTION》』
このデミル版『カルメン』でヒロインを演じるジェラルディン・ファーラーは、ケヴィン・ブラウンローが『The Parade's Gone By...』でまるまる一章を割いているほど重要な女優なのだが、なぜか日本ではあまり知られていない。
■アレクサンドル・ソクーロフ『ボヴァリー夫人』、『牡牛座 レーニンの肖像』
『牡牛座』は、『モレク神』でヒットラーを描いたソクーロフが、レーニンの晩年を描いた作品。つづく『太陽』では昭和天皇を描き、3部作となって完結するかと思われたが、新作『ファウスト』がそれに続く第4作となることが明らかとなり、〈歴史4部作〉の形をなすことになった。
■ ジョゼフ・ロージー『エヴァの匂い』
■ヴィットリオ・デ・シーカ『悲しみの青春』
たかがデ・シーカじゃないかと思って見はじめると、不覚にも泣かされる映画。
■マイケル・パウエル『赤い靴 デジタルリマスター・エディション』 Blu-ray
[半世紀以上前の作品でありながら奇跡的に保管されていたテクニカラーの三色分解カメラネガを、4Kの高精細サイズで全編デジタル化し、1フレームごとに色ズレ調整やシミ、傷、亀裂などの問題を解決。最後に全編を再びフィルムに戻し、オリジナル・プリントと比較し最終の念入りな調整を施したことで、半世紀以上前に普及したダイ・トランスファー・プリントしか持ちえない特徴を、現代カラー映画の最高品質で蘇らせた。2年半の歳月をかけて完成した同エディションは、2009年カンヌ国際映画祭で世界初上映され話題となった] (Amazon から引用)
■ウェイン・ワン『ここよりどこかで』
未見。
■『巨匠たちのハリウッド 光の魔術師 ジョセフ・フォン・スタンバーグ傑作選 DVD-BOX』
『ブロンド・ヴィナス』『恋のページェント』『上海ジェスチャー』を収録。
■ イジー・メンツェル『スイート・スイート・ビレッジ』
■ シルヴァン・ショメ『イリュージョニスト』 [Blu-ray]
ジャック・タチが残した幻の脚本を『ベルヴィル・ランデブー』で一躍脚光を浴びたシルヴァン・ショメが映画化した作品。
■『ピラニア3D コンプリート・エディション <2枚組>』 [Blu-ray]
評判よかったんだけど、何となく見逃してしまった。たまたまうちのテレビは 3D 対応なんで、ブルーレイが出たら見てみようか。
■レオス・カラックス『ポンヌフの恋人 <HDリマスター版>』
新作『Holy Motors』の撮影も快調なカラックス。さて、これはカラックスの BOX に入ってたもののばら売りだと思うんだけど、これだけ<HDリマスター版>ってなってるのは、『汚れた血』と『ボーイ・ミーツ・ガール』は HD じゃないってことなのか。
■ セミフ・カプランオール『「卵」「ミルク」「蜂蜜」』 トルコ映画界を代表する映画作家、セミフ・カプランオール監督によるユスフ3部作。これも未見。
■ミケランジェロ・アントニオーニ『太陽はひとりぼっち』 [Blu-Ray]
途中まではそれほどではないんだけど、ほとんど無人のショットだけで撮られたラストの10分ほどがたまらなく好きだ。モニカ・ビッティの住まいの窓外の風景にそびえる不思議な建物とか見てると、アントニオーニがSFを撮っていたらどんなものになってただろうと想像してしまう。DVD版もあり。
■澤井信一郎『早春物語 デジタル・リマスター版』、『恋人たちの時刻 デジタル・リマスター版』
■ 神代辰巳『地獄』
■ 曾根中生『らしゃめんお万 彼岸花は散った』、『性愛占星術SEX味くらべ』
長らく失踪中だった曾根中生が忽然と姿を現したタイミングを見計らったというわけでもなかろうが、かれのロマンポルノが2本初ソフト化する。
■ 田中登『実録 阿部定』、『(秘)女郎責め地獄』
2012年1月7日発売
(1)『らしゃめんお万 彼岸花は散った』(サリー・メイ)
(2)『実録 阿部定』(宮下順子)
(3)『色暦大奥秘話 刺青百人競べ』(小川節子)
(4)『(秘)女郎責め地獄』(中川梨絵)
(5)『昭和エロチカ 薔薇の貴婦人』(宮井えりな)
ロマンポルノ
2011年7月2日発売
<ロマンコメディセレクション>
(1)『いたずらロリータ後ろからバージン』
(2)『はみ出しスクール水着』
(3)『桃色身体検査』
(4)『宇能鴻一郎の姉妹理容室』
(5)『性愛占星術SEX味くらべ』
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気づいたものだけ。
■アルノー・デプレシャン『クリスマス・ストーリー』
■ジョルジュ・フランジュ『顔のない眼 Blu-ray 』
■『ゴダール・ブルーレイ コレクション ゴダール・ソシアリスム [Blu-ray] 』
■ ソフィア・コッポラ『somewhere』<初回限定仕様>
■アッバス・キアロスタミ『トスカーナの贋作』
■『ピーター・グリーナウェイ コレクターズ Blu-ray BOX 』【Amazon.co.jp限定】[1000セット完全数量限定]
■『カール・Th・ドライヤー コレクション/ クリティカル・エディション サタンの書の数ページ』
誘惑に失敗するたびにサタンが悲しそうな顔をするのがいい。
「キャロル・ベイカー BOX」となってますが、その実これは、ウンベルト・レンツィ BOX なのです。
■ ジョン・カーペンター『ハロウィン』 [Blu-ray]
■ハスケル・ウェクスラー『アメリカを斬る 』
名高いキャメラマン、ハスケル・ウェクスラーがアメリカを斬り撮ったドキュメンタリーの傑作。
■ レオ・マッケリー『人生は四十二から』
■グレゴリー・ラ・カーヴァ『ステージ・ドア』
キャスリーン・ヘップバーン、ジンジャー・ロジャーズなどを主演に舞台の世界を描いたコメディの傑作。ラ・カーヴァは日本ではまだまだ評価が低いが、『襤褸と宝石』など忘れがたい作品を残している重要な作家である。
■デイヴィッド・クローネンバーグ『デッドゾーン』
長らく廃盤になっていたクローネンバーグの名作が復活。
■ジェームズ・グレイ『トゥー・ラバーズ』
わたしのように海外版などを通して見る人は見ていると思いますが、日本版発売はともかくめでたい。『リトル・オデッサ』もさっさと出してほしい。
■ ウェス・アンダーソン『ファンタスティックMr.FOX [Blu-ray] 』 DVD 版もある。
■ 増村保造『あの頃映画 松竹DVDコレクション 「この子の七つのお祝いに」』
このコレクションは他にもいろいろ出してるのだが、イマイチ選択基準がわからない。とりあえず期待。
■ 三隅研次『あの頃映画 松竹DVDコレクション 「狼よ落日を斬れ 風雲篇・激情篇・怒涛篇」』
■若松孝二『あの頃映画 松竹DVDコレクション 「われに撃つ用意あり READY TO SHOOT」 』
■ 森崎東『あの頃映画 松竹DVDコレクション 「時代屋の女房」 』
■森崎東『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』
原発事故の直後にこの映画のタイトルをツイッターでつぶやいたのを覚えている。幸か不幸か、その後あちこちで上映されるようになり、ついに DVD 化が実現。
■ 黒木和雄『原子力戦争 Lost Love』
こちらも原発事故後に急遽ソフト化されたと思われる。
■ マキノ雅弘『次郎長三国志 第三集』
■『鈴木清順監督 浪漫三部作 ブルーレイBOX(Blu-ray Disc)』
ついでに映画関係の本をいくつか。
■ 四方多犬彦『ゴダールと女たち (講談社現代新書)ゴダールと女たち (講談社現代新書)』
■木村建哉、藤井仁子、中村秀之(編集)『甦る相米慎二』
■ 土本典昭、鈴木一誌(編集) 『全貌フレデリック・ワイズマン――アメリカ合衆国を記録する』
■ウィリアム・ワイラー『黒蘭の女』
■ジョージ・キューカー『ロミオとジュリエット』
中年のレスリー・ハワードとノーマ・シアラーがロミオとジュリエットを演じたキューカー作品。DVD で見てるんだけど、あんまり記憶に残ってない。
■ミッチェル・ライゼン
『黄金の耳飾り』 レイ・ミランドのジプシー役がいかにもミスキャストな印象のどちらかというとミッチェル・ライゼンの失敗作ですね。
■ジョセフ・フォン・スタンバーグ『スペイン狂想曲』
■『巨匠たちのハリウッド 生誕百周年 漂泊の反逆児 ニコラス・レイ傑作選 DVD-BOX』
今度はニコラス・レイの BOX が登場。内容は、『危険な場所で』、『女の秘密』、『生まれながらの悪女』の3作品。 アイダ・ルピノが盲目の女性役でロバート・ライアンと共演した『危険な場所で』はフィルム・ノワールの傑作です。
■『巨匠たちのハリウッド 生誕百周年 ハリウッドの反逆児 ジュールス・ダッシン傑作選 DVD-BOX 』
こちらはジュールス・ダッシン BOX. 内容は、 『幽霊は臆病者』、『再会のパリ』の2本の模様。えらくマイナーななところから攻めてきましたね。2本とも見てない。
■アーヴィン・ショーテス・イヤワース・Jr『マックイーンの絶対の危機 デジタル・リマスター版』
「危機」と書いて「ピンチ」と読む。テレビで最初に見たときは「SF人喰いアメーバの恐怖」というタイトルだった(こっちのほうがいいんじゃない)。リメイク版の『ブロブ/宇宙からの不明物体』ではアメーバの造形がずっと精巧になっており、アクションも秀逸で、このオリジナルは乗り越えられてしまった感があるが、これはこれで50年代SFの魅力がたっぷり詰まっていて捨てがたい。
■フィリップ・カウフマン『存在の耐えられない軽さ』
■ラオール・ウォルシュ『不死身の保安官』
■ジャン=ピエール・メルヴィル『リスボン特急』
■クロード・ミレール『小さな泥棒(HDリマスター版)』
■クロード・シャブロル コレクション 『最後の賭け』 、『甘い罠』
『悪の華』だけなぜかまだ DVD になってないようだけど (Amazon 情報)、これも時間の問題だろう。いずれも、晩年のシャブロルの底力を見せつけた犯罪劇です。
■マリオ・バーヴァ『血みどろの入江 -HDリマスター版-』
■アモス・ギタイ『撤退』
2005年、イスラエル入植者のガザ地区からの撤退に着想を得た作品。ジュリエット・ビノッシュ演じる母親のイスラエルに住む娘を捜す旅を通して、イスラエル=パレスチナの混沌とした状況を描く。
■ジャック・ドワヨン『ラ・ピラート』
このときのドワヨンはホントすごかったね。シネスコなんで劇場で見たいところだけれど、そんな機会を待ってたらいつになることか。これは以前出ていた DVD をたんにリイシューしただけなのか? まあいいけど。
■クリント・イーストウッド『ヒア アフター ブルーレイ&DVDセット』(2枚組)
■アピチャポン・ウィラセタクン『ブンミおじさんの森 スペシャル・エディション』
■グザヴィエ・ボーヴォワ『神々と男たち』
『オルエットの方へ』『メーヌ・オセアン』と短編のみ収録される模様。フランスで発売された DVD-BOX には、『アデュー・フィリピーヌ』と『Les naufragés de l'île de la tortue』も収録されている。
■マキノ雅弘『次郎長三国志 第一集』、『次郎長三国志 第二集』
■鈴木清順『日活100周年邦画クラシック GREAT20 野獣の青春 HDリマスター版』、『日活100周年邦画クラシック GREAT20 殺しの烙印 HDリマスター版』
■藤田敏八『日活100周年邦画クラシック GREAT20 八月の濡れた砂 HDリマスター版』
■熊切和嘉『海炭市叙景 Blu-ray BOX』
久しぶりに日本版の新作 DVD を紹介しておく。しばらく調べていないうちにけっこういろいろ出ている。
『道中の点検』『戦争のない20日間』『わが友イワン・ラプシン』そして『フルスタリョフ、車を!』の4タイトルが収録される模様。 ゲルマンの映画は映画館でしか見たことがないので、DVD で見たらはたしてどれほど印象が変わるのか。正直、不安ではある。「テレビに通る映画と、通らない映画がある」とダネーがどこかでいっていたが、『フルスタリョフ、車を!』の禍々しいパワーは小さなテレビ画面に収まるものだろうか。ともあれ、まだ見ていない人は絶対に見てほしい。
「アエリータ」1924年 原作:アレクセイ・トルストイ 「宇宙飛行」1935年 「母」1926年 原作:マクシム・ゴーリキー 「大地」1930年 「アジアの嵐」 原作:イワン・ノヴォクショーノフ1928年 「人生案内」1931年 「サーカス」1936年 以上を収録。『人生案内』って実は見ていなかったりする。
『戦艦ポチョムキン』 『ストライキ』 『十月』 『全線~古きものと新しきもの~』 『アレクサンドル・ネフスキー』 『イワン雷帝』 『メキシコ万歳』 『全線』だけ DVD を持ってないのでばら売りを希望。
■『ジョセフ・ロージー BOX J・ロージー×D・ボガード×中田秀夫《初回生産限定》』
『召使』、『銃殺』、『できごと』のほかに、『リング』の中田秀夫監督による幻のドキュメンタリー『ジョセフ・
ロージー四つの名を持つ男』(初ソフト化)が特別収録される模様。
あんまりぱっとしないラインナップだが、どんどん続きが出ると思うので今後に期待しよう。
■クロード・シャブロル『引き裂かれた女』
まだ見てないんです。もうすぐ見られます。
■『アンジェイ・ワイダ DVD-BOX II: 夜の終わりに/約束の土地/大理石の男』
■『カール・Th・ドライヤー コレクション/ クリティカル・エディション ミカエル』
なんでしょうか。ホモ映画ですね。
■ ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』、『不安が不安』、『シナのルーレット』、『悪魔のやから』
■ ペドロ・コスタ『何も変えてはならない』
■ジョン・カーペンター『ザ・シンガー』
日本でも根強い人気のカーペンターだが、唯一なかなか見れなかった作品がこれ。字幕無しの海外版なら持ってるんだが、さてどうしたものか。
■ブライアン・デ・パルマ『愛のメモリー』
■ ヴィスコンティ『山猫』
評判のいいリマスター版。
■ ジョン・ギラーミン『かもめの城』
町山智浩の『トラウマ映画館』で取りあげられていた作品ですね。
■ラース・フォン・トリア『アンチクライスト』、『イディオッツ』
カンヌでは自らイディオッツを実践してましたね。
■アピチャポン・ウィラセタクン『ブンミおじさんの森 スペシャル・エディション』
■中島貞夫『にっぽん'69 セックス猟奇地帯』、『セックスドキュメント 性倒錯の世界』、『驚異のドキュメント 日本浴場物語』
『にっぽん'69 セックス猟奇地帯』しか見てない。意外とまともなドキュメンタリーだったと記憶してるのだが、『驚異のドキュメント 日本浴場物語』とか、タイトルを見るかぎりキワモノ映画にしか思えない。
■ 土本典昭『原発切抜帖』
ついでにこれも。
■蓮實重彦×青山真治×黒沢清『映画長話 (真夜中BOOKS) [単行本(ソフトカバー)]
Amazon.fr しばらくチェックしていないあいだに気になる DVD がたくさん出ていた。
■ホセ・ルイス・ゲリン『Guest』
『シルビアのいる街で』のホセ・ルイス・ゲリンの現時点での最新作。
■ シャルナス・バルタス『Indigène d'Eurasie (Les derniers jours d'un mafieux)』
これはギャング映画なのか。シャルナス・バルタスの映画にピストル持った人間が出てくるとは思わなかったな。
ブレッソンの『スリ』や、最近ではイオセリアーニの『Chantrapas』、カウリスマキの『Le Havre』にも出演している現役の俳優である一方で、ジャック・タチの助監督を務めたこともあり、近年、映画作家としての再評価が高まっているピエール・エテの監督作品をあつめた DVD-BOX。
■ F.J. OSSANG『Coffret ossang : le trésor des îles chiennes ; docteur chance』
F.J. OSSANG は今最も気になっている映画作家の一人。
■ マックス・オフュルス
『De Mayerling à Sarajevo』、『Sans lendemain』
『マイエルリンクからサラエボへ』は大昔に一度見たきり。また見られるのは嬉しい。
■ ジャン=ピエール・メルヴィル『Quand tu liras cette lettre』
撮影アンリ・アルカン、主演ジュリエット・グレコ。未見。
■ サッシャ・ギトリ『Aux deux colombes』
これも未見。いつものギトリでしょう。つまり面白いってこと。
■ ジャック・ベッケル
『Antoine et Antoinette』(『幸福の設計』)、『Falbalas』(『偽れる装い』)、『Rue de l'Estrapade』(『エストラパード街』) 『偽れる装い』は紀伊国屋版が出ている。
■ ジャック・リヴェット『La religieuse - Suzanne Simonin, La religieuse de Diderot』
『修道女』。むかし紀伊国屋から DVD が出てたと思うが、買いそびれてるうちに絶版。持ってないからわからないが、それはレターボックス収納だったのでは?
■ オーソン・ウェルズ『Une histoire immortelle』
『不死の物語』。こんなのも出てしまった。もう買うしかない。
■ アベル・ガンス『Tour De Nesle』(『悪の塔』)
トリュフォーがこの映画について書いているのを呼んで以来、ずっと見たいと思っていた作品。去年 DVD になっていた。
■ アレクサンダー・コルダ『レンブラント 描かれた人生』、『ヘンリー八世の私生活』
コルダの歴史物ってけっこういいんですよ。ディテールの描き込み方が丹念で、イギリス風のブラック・ユーモアも決まるときは決まるし(絞首刑で始まって絞首刑で終わる『ヘンリー八世の私生活』)。それに、この2作はともに主演のチャールズ・ロートンが素晴らしい。とくに『ヘンリー八世の私生活』のロートンは、エミール・ヤニングス以上の存在感と言っていいくらいだ。まさかと思うレンブラント役もそれなりにこなしている。これ以外のコルダの作品は『Eclipse Series 16: Alexander Korda's Private Lives』で。
■『小津安二郎名作映画集10+10 1 東京物語+落第はしたけれど』 (小学館DVDブック) [単行本]
小学館から小津の DVD が10本まとめて発売。なんといってもサイレント映画が入っているのがいいのだが、残念ながらほとんど持っているものばかりだ。
■エドワード・ドミトリク『青ひげ』
未見だが、シャブロルはすばらしい作品と言っていた。シャブロル本人の作品と、ウルマーのも加えてると『青髭』BOX を作ることも可能だ。
■ライナー・ウェルナー・ファスビンダー『不安は魂を食いつくす』
むかしは『不安と魂』というよくわからない題で上映されていた。ダグラス・サークの『天の許し給うすべて』の主人公たちを、老女とアラブ系外国人労働者という設定に替えて作り直したファスビンダーふうメロドラマ。
■フェデリコ・フェリーニ『オーケストラ・リハーサル』
孤児院を出てそれぞれ刑事、牧師、ギャングとなった3人の運命を描くギャング映画。実在のギャング、デリンジャーがシカゴのバイオグラフ劇場でこの映画を見終わって暗殺されたことはつとに有名。「L'Ennemi public 1」という仏題を持つこの映画は、マイケル・マンの『パブリック・エネミーズ』でも引用されていたと記憶する。
■ルイ・マル『恋人たち[HDマスター] ブルーレイ [Blu-ray]
オペラの名曲をモチーフにしたオムニバス映画。ジャン=リュック・ゴダール、ロバート・アルトマン、ケン・ラッセル、デレク・ジャーマン、ニコラス・ローグ、ジュリアン・テンプルら10人の監督たちが、それぞれにオペラ楽曲を解釈して斬新に映像化。 ゴダール編は「Armide」。
■ジャック・ドゥミ『天使の入江』
賭博とファム・ファタールの両方に魅せられた男を描く。冒頭の長い後退移動撮影が忘れがたい。
短編ドキュメンタリー『ロワール渓谷の木靴職人』、J・コクトーの小説に基づいた『冷淡な美男子』、聖司祭の言葉に想を得た『アルス』、オムニバス映画『新・七つの大罪』の1編である『淫乱の罪』を収録。
『夜の終りに』『約束の土地』『大理石の男』を収録。
■ジャン・コクトー『恐るべき親たち』
要するに、モンスター・ペアレントですよ。
【ベスト・ライブラリー2011年 ホラー映画特集~「本当は聞きたくない!山の怖い話 発売記念」:初回生産限定】 チャールズ・クライトン、ベイジル・ディアデン、アルベルト・カヴァルカンティ、ロバート・ハーメルというすごい顔ぶれによるオムニバス・ホラー。
■ロイ・ウォード・ベイカー『ジキル博士とハイド嬢』 【ベスト・ライブラリー2011年 ホラー映画特集~「本当は聞きたくない!山の怖い話 発売記念」:初回生産限定】
これは実は見逃していて、ちょっと気になっていた作品。ロイ・ウォード・ベイカーは、どうでもいいような映画を量産する一方で、『火星人地球大襲撃』や『残酷な記念日』のような忘れがたい作品も残している。さて、これはどうなのか。(上品な映画が好きな人は別に見なくていいと思いますが。)
■『伝説の映画監督 ハワード・ホークス傑作選 DVD-BOX2』
『永遠の戦場』、『無限の青空』、『バーバリー・コースト』が収録される模様。 見てる作品ばかりだけど、この調子だとこの先期待できる。次は『無花果の葉』『港々に女あり』『暁の偵察』の3本でどうだろうか。というか、この際、全集を出してほしい。
■フリッツ・ラング『激怒』
ラングの渡米第一作目にしてすでに傑。"Fury" には「復讐鬼」といった意味もある。この映画もラングがくり返し描いた「復讐」の物語だ。映画を使った法廷シーンや、ラストの壮絶な暴動の演出など、とにかくすごい。
■カール・Th・ドライヤー『吸血鬼 ボローニャ復元版』
IVC から出ているものとは画質も画面サイズも違うまるで別物(これを見たわけじゃないが、Criterion 版と同じソースだとしたら決定版と言っていいものになっているはず)。
■『伝説の映画監督 ハワード・ホークス傑作選 DVD-BOX1』
(『特急二十世紀』、 『今日限りの命』、『エア・フォース』を収録)
■『不滅の映画監督 ジョン・フォード傑作選 DVD-BOX3』
■ フリードリッヒ・F・ムルナウ『吸血鬼ノスフェラトゥ 《IVC BEST SELECTION》』
■大島渚『絞死刑』
■ライナー・ウェルナー・ファスビンダー『四季を売る男』、『聖なるパン助に注意』
■ クロード・シャブロル『沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇』、『主婦マリーがしたこと』
■セルジオ・マルチーノ『影なき淫獣 完全版 -デジタル・リマスター版-』
ジャッロ映画の傑作の一つだとわたしは思っているけれど、趣味のいい人は見ないほうがいいでしょう。
■加藤泰『怪談 お岩の亡霊』
■ 石井輝男『徳川女刑罰史』、『明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史』、『徳川女系図』
■ 鈴木則文『エロ将軍と二十一人の愛妾』、『徳川セックス禁止令 色情大名』
『エロ将軍と二十一人の愛妾』は、鈴木則文版『影武者』とでも言うべき怪傑作。最初に見たのがトリミングされ、しかもフランス語に吹き替えられているというとんでもないヴァージョンだったが、ちゃんとした形で再見したものはそれ以上の怪作だった。池玲子と杉本美樹の女番長コンビを時代劇の中で見るのも新鮮。なぜか田中小実昌も出ている。
■アルバート・リューイン『ドリアン・グレイの肖像』
アルバート・リューインについては何度か書いてきているが、日本での評価はいっこうに高まる様子がない。傑作『パンドラ』も、Allcinema にはだれもコメントを書き込んでいないし、この作品にいたっては、「いかにもイギリス映画だ」などというコメントが書いてあったりする。リューインはアメリカで生まれ、アメリカで死んだ監督だ。この作品も、原作がオスカー・ワイルドであることをのぞけば、MGM製作の完全ハリウッド映画で、ロケも IMDb を見る限りすべてアメリカ国内で行われている。しかし、そういうことを知らない人が見ればヨーロッパ映画だと思ってしまいかねないところが、この監督の作品の魅力の一つであり、彼がアメリカ映画史において占める独特の位置であるというのもまた事実である。
モノクロ作品だが、一瞬使われるカラー映像がすさまじい起爆力を持っている(この手法は、『月と六ペンス』でもややマンネリ気味にくり返される。いや、こっちの方が先に撮られたのだが、見た順番が『ドリアン・グレイの肖像』のあとだったのでそんなふうに思ってしまっただけなのだが。)。
■ エドワード・ドミトリク『青ひげ』
■『カタリーナ・ブルームの失われた名誉』 【スタジオ・カナル・コレクション】 [Blu-ray]
この作品については、Criterion 版について以前紹介してあるので省略。
【スタジオ・カナル・コレクション】というのはよく調べていないのだが、Blu-ray の販売が中心になるのだろうか。それはそれでけっこうなことなのだが、どうもラインナップが王道すぎる気がする。まあ、様子見といったところか。
■ ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』
【スタジオ・カナル・コレクション】 [Blu-ray]
■ アラン・レネ、ロブ=グリエ『去年マリエンバートで』 【スタジオ・カナル・コレクション】 [Blu-ray]
■『マダムと泥棒』 【スタジオ・カナル・コレクション】 [Blu-ray]
■西村潔『野獣狩り』
■『イップ・マン 序章&葉問』 Blu-rayツインパック
『【Amazon.co.jp限定】ピーター・グリーナウェイ コレクターズ Blu-ray BOX』[1000セット完全数量限定]
■『魚が出てきた日』 偶然なんだろうけど、すごいタイミングで出るな。
■ キャロル・リード『二つの世界の男』
■ ジャン=ピエール・メルヴィル『モラン神父』
ナチス占領下のフランスを舞台に、信仰の問題をとりあげたゾラ原作の風変わりな作品。
■ マイケル・カーチス『剣と十字架』
蓮實重彦が世界最高のカメラマンと呼ぶリー・ピンビン(李屏賓)が撮影を担当している。
■『メロドラマの巨匠 ダグラス・サーク傑作選 DVD-BOX』
収録作品は、『ダグラス・サーク傑作選 わたしの願い』、『ダグラス・サーク傑作選 ぼくの彼女はどこ?』、『ダグラス・サーク傑作選 南の誘惑』の模様。
『わたしの願い』は "All I desire" のことか。
■サミュエル・フラー『地獄と高潮』
フラーによる潜水艦映画の傑作。ちなみに、タイトルは英語の熟語から。
■ジョン・ヒューストン『天地創造』 [Blu-ray]
■『不滅の映画監督 ジョン・フォード傑作選 DVD-BOX2』
内容は、『周遊する蒸気船』、『プリースト判事』、『俺は善人だ』。
■ロベルト・ロッセリーニ『アモーレ』、『ストロンボリ』、『殺人カメラ』 《IVC BEST SELECTION》 [DVD]
IVC の再販もの。
■レオ・マッケリー『恋の情報網』 《IVC BEST SELECTION》 ジンジャー・ロジャース セレクション [DVD] ]
■『ある結婚の風景 オリジナル版【HDマスター】DVD』、『ある結婚の風景 オリジナル版【HDマスター】Blu-Ray』
短縮された映画版じゃないほうです。
■グル・ダッド『紙の花』
■ロバート・ロッセン『ボディ・アンド・ソウル』
紀伊國屋書店。
■エイブラハム・ポロンスキー『悪の力』
これも紀伊國屋。
机の中に秘密のプライベート電話が置いてあるというのは、『カンバセーション 盗聴』でもあったと思うが、黒電話がなくなる頃には見かけなくなった光景だな。
■ライナー・ウェルナー・ファスビンダー『悪の神々』、『出稼ぎ野郎』
■ロバート・モンゴメリー『湖中の女』
たぶんジュネス企画。 一人称カメラでチャンドラーを映画化した有名な作品。実は、冒頭と中程で、語り手がカメラに向かって語りかけるシーンがある。
■キング・ヴィダー『北西への道』
■リチャード・ソープ『円卓の騎士』
■ヘンリー・コスター『オーケストラの少女』 【ベスト・ライブラリー 1500円:ミュージカル&音楽映画特集】
■ジム・ジャームッシュ『パーマネント・バケーション (Blu-ray Disc)』、『パーマネント・バケーション [DVD]』
『ストレンジャー・ザン・パラダイス [DVD]』、『ストレンジャー・ザン・パラダイス (Blu-ray Disc)』
『ダウン・バイ・ロー [DVD]』、『ダウン・バイ・ロー (Blu-ray Disc)』
■デレク・ジャーマン『カラヴァッジオ』 【HDマスター】 Blu-Ray
これも見逃してる。
■ルーベン・フライシャー 『ゾンビランド』 [Blu-ray]
青山真治が評価していた映画だったと思います。未見。
■大島渚『飼育』
山根貞男ほか、多くの批評家から高く評価された作品。
■阪本順治『行きずりの街』
こちらも一部で評価が高かった作品だが、未見。
■マシュー・ヴォーン 『キック・アス』
■『不滅の映画監督 ジョン・フォード傑作選 DVD-BOX1』、『不滅の映画監督 ジョン・フォード傑作選 真珠湾攻撃』、『不滅の映画監督 ジョン・フォード傑作選 ミッドウェイ海戦/ドキュメント真珠湾攻撃』
■グル・ダッド『55年夫妻』
■ ローラン・カンテ『パリ20区、僕たちのクラス』
カンヌでパルムドールを受賞し、「カイエ」の表紙を飾ったこともあるフランス映画の佳作。
紀伊國屋書店から。
■ホセ・ルイス・ゲリン『シルビアのいる街で BD [Blu-ray] 』、『シルビアのいる街で [DVD] 』
これも紀伊国屋から。
ついでにこんなのも。
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