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平日の休屋 2022/6/13 | ||
あいにくの小雨模様だったがそれもいい。F君にビジターセンターで御門石のことを紹介したり、桟橋の近くでヒメマスの稚魚を探したり、それはそれは穏やかな時間を過ごした。彼の時間は私と同じくらいのんびりとしているから気が合うのだろう。 |
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そばを頼んだのに 2022/4/10 | ||
傘松峠付近で雪の回廊を存分に楽しんだ。雪解け水がひどかったが路面に雪はなく原付バイクでも楽勝だった。谷地から田代平に抜け、そばを食べようと思ったがいつもの店は改装中で休み。ついでに又兵茶屋も休業中だったので、一番北側のレストハウス箒場に入る。 目のくりっとした愛想のいい子に天ぷらそばとおにぎりを頼んだが、出てきたのは天ぷらうどんとおにぎり。まっいいか・・・ |
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銀山 2021/9/12 | ||
「マスクもせずに誕生会をやってた若者がいましたよ」 ええ、ひどいね、注意したの? 「いいえ、言えなかった」 困ったものだ、でもちゃんと言わないとね。 「はい、そうですね」 |
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みどりの十和田湖 2021/5/15 | ||
みどりが綺麗になったね。 「そうですねぇ」 元気でしたか? 「はい、なんとか」 |
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5月1日の八甲田 2021/5/1 | ||
あらら、いつの間にか5月。全国的に自粛生活を強いられているので、静かでよろしい。 |
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音のない新緑 2020/5/30 | ||
団体さんがいないので、まったく静かな奥入瀬を満喫できた。そうだ、乙女の像に行ってみよう。 |
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十和田湖で枯葉に埋もれる 2019/11/10 | ||
寒い八甲田を越えるのが億劫だったので、西線でのんびりと十和田湖へ入った。それにしても、今年の紅葉の遅さはいったいどうしたんだろう。 |
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小畳石からくるっと一回り 2019/11/4 | ||
今年の奥入瀬・十和田の紅葉はいつもより一週間は遅いように思う。特に十和田湖の秋田側は今がちょうど見頃といったところで、気温は低いものの、どこもざわついていた。 |
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早いものでまた紅葉の季節 2019/10/21 | ||
平日なのに城ヶ倉大橋は紅葉の見物客で大混雑。紅葉そのものはまだちょっと早く、八割程度。酸ヶ湯手前の黄葉や地獄沼は見頃で、睡蓮沼は終わった。 |
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デュッセルドルフからの旅人 2019/8/31 | ||
日本語がとても上手なドイツからの旅行者が、「どうですか、綺麗でしょう?」と誇らしげに十和田湖を指さした。ダンケシェーン。 |
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新緑の十和田湖 2019/5/18 | ||
10連休はどうだった? 「忙し過ぎて死ぬかと思った」 だろう、だから遠慮していたんだ それにしても緑が綺麗になったねぇ 「ゴールデンウイーク後が一番いいですよね」 |
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北線 2019/4/20 | ||
鍋焼きうどん、まだやってますか? 「ハイ」 「どちらからですか」 青森から、雪の回廊を通って 「あらぁ、寒かったでしょう」 いや、それほどでも・・・ 「あらぁ、たいへん」 |
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八甲田のモンスター 2019/2/24 | ||
午前9時少し前から長い列に並んで、山頂駅に着いたのは1時間後。気温は-11℃で、風速11m/s。寒いが気分は爽快。宇宙色の空とモンスターたちを満喫する。 |
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瀑布街道 2018/11/11 | ||
夏場、おしとやかにしていた白布(しらぬの)の滝や白糸(しらいと)の滝、双白髪(ともしらが)の滝などがこの時期になると俄然張り切ります。賑やかな葉っぱたちがほとんど落ちて、ようやく滝の全容を眺めることができるようになるのです。 最終日だというのに忙しそうだね。 「そうなんですよ、さっきまで暇だったのに・・・」 残念、ちょっと奥入瀬でゆっくりしてたもんだから。 「遊覧船で来なかったんですね」 うん、あっ、コーヒーもう一杯もらおうかな。 |
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八甲田周遊 2018/10/20 | ||
待ち合わせは田代平の売店。紅葉シーズンだし、八甲田山をのんびり一回りしますか。というわけで、先ずは田代湿原の龍神池に寄る。初めて見るというF君は運がいい。今日は透明度が抜群で、吸い込まれてしまいそうな鮮やかな緑だった。龍神様は機嫌がいいらしい。 深沢温泉、火箱沢を通って萱野茶屋へ。プチプチと切れる津軽の蕎麦と死ぬまで生きるというお茶で腹ごしらえをし、食後のコーヒーとそば饅頭で二人ともまったりしてしまう。 山頂駅が雲に隠れていたのでロープウェイは諦めて、城ヶ倉大橋、酸ヶ湯を見て、地獄沼へ。そうそう、まんじゅうふかしにも寄ったけれど、観光客がいっぱいで、ちょっとした順番待ち状態だった。 さて、仙人橋。おぉ、他国語でいっぱいだ。早々に谷地まで引き返して田代平に戻ってグダリ沼。バイカモは白鳥がやって来る頃に咲く。やっぱりそうだよ、きのう藤崎の平川で白鳥を見たもの。 |
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遊ばば十和田 2018/4/29 | ||
春の奥入瀬にかかる滝は雪解け水を得てどれもごうごうと音を立てて流れ落ちる。F君と十和田湖を反時計回りにぐるっと一周した。御鼻部山(おはなべやま)では雪の回廊がまだ3mほどもあり、少し肌寒かった。 |
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八甲田・十和田ゴールドライン 2018/4/17 | ||
あらら、だいぶ痩せてしまったなぁ。元々今年はちょっと少なめの8mだったからしようがないか。 |
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十和田湖 氷の世界 2018/1/7 | ||
天気の回復を待っていたために宿を出たのは少しゆっくり目の9時半。それでもまだ太陽が出てくれないので、滝ノ沢ゲートまでを往復する。西湖沿いの秋田県小坂町の集落は雪の中で眠っていた。 休屋に戻り、昨日と同じ喫茶店に逃げ込む。この時期に営業している店はありがたい。あれ?鍋焼きうどんに入った人参が十和田湖の形をしている。「気が付きましたか、うれしい!」 昼過ぎ、ようやく青空が見えてきたのでまた小畳石へ。大きなアリや二羽の見事な鶴がいた。「ねぇ、お姉ちゃん」と話しかける可愛い妹も見つけた。次に来るときにはもういないんだろうな・・・ |
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空を見上げた泣き虫モアイ 2018/1/6 | ||
子ノ口から小畳石に向かって5分ほど歩くと氷の宇宙人たちが待っている。刻々と姿を替えるので同じものを見ることはできないと知りつつも、8年前に会った宇宙人たちにもう一度会いたくて・・・ 空を見上げたモアイがいた。なにか悲しそうな目をしている。どうしたんだろう、一人ぼっちになってしまったのかな。 |
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地図に載せてはいけない五色台 2017/11/12 | ||
瞰湖台の北1.4km地点あたりに「五色台」と赤字で表記された地図を持っている。看板があるわけでもないので、何度通っても入口が見つけられず、随分前から気になっていた。さて、木々の葉っぱがすべて落ち、地形がよく見えるようになったので真剣に探してみる。 カーブミラーがある地点がどうやら怪しい。ヤブこぎをして、急坂を10分ほど直登すると突然十和田湖が見えた。そこは崖の頂上であって、危険この上なく、しかも目の前の枝が邪魔で視界も良くない。ナビタ君はそれより右側の踏み跡らしき道を辿ったが、その頂上はさらに枝が多く、お世辞にも展望台などと呼べる代物ではなかった。 |
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蔦沼の真っ赤な紅葉 2017/10/18 | ||
路面凍結の恐れがあるということで、酸ヶ湯−谷地間は昨夜の18時から今朝9時まで通行止め。そこで萱野茶屋から田代平を経由して谷地に抜ける。オリオン座が南の空に大きく輝いていた。 蔦沼の真っ赤な紅葉が全国的に有名になったのはJRのポスターがきっかけらしい。午前5時だというのに蔦温泉の駐車場は紅葉目当ての車でいっぱいだ。誰もが懐中電灯を持って無口に沼を目指す。 午前6時頃、でた、でた、朝日が。紅葉が見頃で、朝日が出て、風のない日でなければお目にかかれない。いくつもの幸運が重なった時にだけ現れる青森県の絶景といっていい。 |
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十和田湖の雲海 2017/10/9 | ||
七曲展望所で湖面が雲に覆われているのを知った。 まさか、もう10時を過ぎているというのに。 雲海だぁ、瞰湖台に急ぐぞ。 おぉ、すげぇ。 初めて見る。 運かい。 |
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白鳥が来たらバイカモ 2017/10/8 | ||
今朝、起き掛けに窓を開けると、白鳥の群れがV字になって飛んでいた。今年も来てくれたか、ありがとう、待っていたよ。 八甲田ゴールドラインは酸ヶ湯が見頃のために紅葉見物の車で大混雑。谷地温泉から田代平に向かうと、いつもより少し多い程度の交通量にホッとする。 白鳥が来たらバイカモ。今年もグダリ沼の秋は別天地だ。 |
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雲井の滝でドヤ顔 2017/7/13 | ||
暑い熱い青森市内から雲井の滝へ避難。滝つぼあたりで一通りハシャギ回った大学生らしきグループが三脚に据えたカメラに興味があるらしく、「ずうっと撮っているんですか?」と寄ってきた。 そこで、頼まれもしないのに自信作を一枚見せると、「キャ、すごーい!」と大喜び。あの時の自分はきっとドヤ顔をしていたかも。 |
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奥入瀬グリーン 2017/6/25 | ||
奥入瀬は比較的観光客が少ない今がお薦め。三乱の流れで見つけた満開のみどりです。コンパクトカメラでもいい絵が撮れました。屋外では太陽マーク、屋内ではオートなんていうホワイトバランス(WB)の切り替えがもし億劫だったら、安全策をとってオートのままにしておいてもいいでしょう。 |
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御鼻部山から安比と岩手山 2017/5/2 | ||
色を取り戻した奥入瀬の石ヶ戸で10時に待ち合わせる。ナビタ君は遅れる人ではない。林道でしばらく遊んだ後で九段ノ滝を紹介する。雪解けで水量を増した滝はまるでムンクの叫びのよう。 子ノ口で極上の稲庭うどんを食べてからは大畳石を紹介する。ところがあらら、水かさが多く岩に降りることができない。彼いわく、満潮だぁ。オイオイ、海じゃないんだから干潮満潮はないだろう。 マリンブルーで新年の挨拶をする。ナビタ君は写真を撮ろうとするとドヤ顔を作るようになった。定年退職した企業戦士の余裕か。アップルパイを食べてもドヤ顔なのだ。まったく意味が分からない。 本日のハイライトはなんと言っても御鼻部山からの壮大な眺め。遥か遠くの岩手山がくっきり見えた。こんなことは初めて。感動だなぁ。 |
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初冬の十和田はダブルで傷心 2016/11/19 | ||
この時期にオートバイで八甲田を越えるのはちょっとした冒険だ。除雪されているとはいっても、酸ヶ湯あたりからは路面に凍った雪が残る。だからオフロード車だからといっても安心はできない。できるだけフロントブレーキを使わず、バイクを傾け過ぎないように慎重に走る。 十和田湖は静まりかえっていた。マリンブルーも一週間前に閉めたらしい。毎年最終日あたりにバイクでコーヒーを飲みに行くということがひとつの年中行事になっていたので、すごく残念。 傷心の帰り道、蔦温泉のそば屋に寄る。いつものお婆さんが見当たらなかったので、そばを作っていたお婆ちゃんは元気ですか?と聞くと、「今年の五月に元気なままで逝ってしまいました」という。 そうですか、元気なままで・・・ |
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マイカー規制とキリスト像 2016/9/10 | ||
雨雲を避けるために西線で十和田湖に入るが、滝ノ沢峠の下りから雨に見舞われた。使い古したジャケットの防水能力はもうあてにはならず、たまらないので見晴らしのいいトンネルの中でしばらく雨宿りする。十年も使ったし、そろそろ買い替え時かなぁ、なんて考えながら。 夏の十和田湖は少し騒がしい。秋の十和田湖は大忙し。だから9月はほっと一息つける。最近いつ来てもお客さんがいっぱいでゆっくり話もできなかった。なので、今日はのんびりできるかなと思って。 来週のマイカー規制の話やら、最近話題の十和田湖のキリスト像の話まで、現地でないと知り得ない興味深い話を教えてもらった。やはりここに流れる時間が一番いいかも知れない。 |
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西線でオーマミーブルー 2016/5/21 | ||
何処というあてもなく、ただなんとなく十和田湖。今日は黒石から入って十和田湖一周(45km)を楽しんだ。滝ノ沢から休屋に向かうと、和井内あたりの水の色の虜になる。十二湖の青池に負けないくらいの青。ブルーの意味が違うが、知らぬ間にオーマミーブルーなんかが鼻歌で飛び出した。 いつもの喫茶店で偶然知り合ったライダーとツーリング話しに花が咲く。のんびり一時間も話していただろうか、今朝仙台から走って来たという、やけに元気なBMWさんだった。やはりオートバイで旅する男というものは、綺麗な景色に目が無いのだ。 今日はいつもと逆回りの一周コース。瞰湖台からも、御鼻部山からも文句なしの眺めだった。オーマミマミーブルーだぜ。 |
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早春の休屋で考えごと 2016/3/17 | ||
今年の八甲田は極端に雪が少ない。萱野茶屋や田代平などでは積雪が30cmほどしかないように思えた。十和田湖まで路面には雪が見当たらず、まるで季節が1ヶ月ほど早いようにも感じた。 「若いもんに何か言ってやってくれませんか」 えっ、ナニをですか? 「いいんですなんでも、任せます」・・・そうですかぁ 歳をとると今まで考えてもみなかったような話しが舞い込んでくる。昔と変わらない生活を送っているつもりなのに、いつしかそんな役目になってしまうものらしい。 一人でのんびり考え事をするには、この時期の休屋がいい。静かなのがいい。なによりキリキリとした風がいい。 |
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蔦の沼めぐり 2015/10/16 | ||
「やっとバイク持ってきたよ」 遅いなぁ、もう寒いぞ。 「ホームページ変わったなぁ、放浪やめたの」 あぁ、いろいろあって・・・。だけど、やってることは同じだよ。八年間も解決できないあることに区切りをつけようと思って。 「そうか、ところで日曜日は空いてる?お茶でもどうかと思って」 いいねえ、じゃ休屋の喫茶店、12時にしようか。 「了解」 幼馴染と長電話したり、気の向くままに写真を撮ったりで、1時間半コースの沼めぐりなのに3時間もかかってしまった。あと数日で見頃といったところ。 |
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バイカモが咲きました 2015/10/11 | ||
一年前と少し違った感傷の中でバイカモを眺めていると、小さな勇気が湧いてきた。人は可憐で一生懸命なものを見るとそれを守ってあげたくなって、それが新たな勇気につながっていくのかもしれない。 この一年、なんだかあっという間に過ぎ去った。気がつくともうこんな季節なんだ。この冬はなにをして過ごそうか、絵でも描いてみようか、なんて考えたりしている。 |
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サッと開けてサッと閉める 2015/8/1 | ||
夜中に奇襲攻撃をかけてくる蚊は勿論だが、アブやハチ、ブヨなどのブンブン飛び回る虫にもめっぽう弱い。あのヒステリックで気違いじみた性格は理解しがたく、もし会話ができるのなら真意を問いただしてみたいと思っているくらいだ。そこで、まだ彼らが寝ぼけているはずの朝イチをねらった。しかも、いざ戦いという時のためにゴーゴージェットも持った。 龍神池、田代湿原、グダリ沼とめぐって、十和田市の農園カフェでランチを食べた。午後は睡蓮沼、地獄沼、まんじゅうふかしを紹介して無事帰還。車を乗り降りするときの合言葉、「サッと開けてサッと閉める」が今日の勝因。 早く秋になって、あいつらが弱ってくれればいいのだが・・・ |
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甲岳台の大騒ぎ 2015/5/30 | ||
今日の行き先や目的は休屋のいつもの喫茶店でコーヒーでも飲みながら考えることにしよう。もし、いいアイデアが浮かばなかったら、そのまま浜で昼寝するのも悪くはない。そう思い、とりあえずマリンブルーを目指す。自分にとっては十和田湖のベースキャンプのような店なのだ。 コーヒーを飲みながら、テーブルの上に置いてあった地図をペラペラめくっていると甲岳台が気になった。三年ほど行ってないような気もするし、そうしよう、そうしよう、今日は甲岳台だ。 発荷峠から外輪山に沿って東に2kmほど林道を走る。展望所は普段ひとっ子ひとりいないはずなのに、なんと消防車や軽パトカー、それに軽トラックなどの車が10台以上ひしめき合っていた。 「なんかあったんですか」と聞くと、 予想どおり「山菜採りの捜索です」という。 喫茶店のウェイトレスが言っていた「先週風が強い中ボートを出した人がまだ見つからないんです」という話を思い出す。行方不明はよくない。他人様にまで迷惑をかけることになるから、行方不明は絶対によくない。 |
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十和田湖で花見 2015/5/3 | ||
数年前から十和田湖に行くと必ずといっていいほど立ち寄る公園が二つある。今日は黒石から西線を通って来たので、まずは大川岱の十和田ふるさとセンター。秋田県にお邪魔しているわけだが、ここは静かでいい。しかも本数は少ないものの桜の木もあり、春は特にいい。十和田湖で花見なんて、一粒で二度美味しい公園なのだ。 もう一つが宇樽部のうたるべパーク。ここも休屋の人混みが嫌いな人間にとってはありがたいところ。静かでいいし、なにせ御倉山の断崖を眺めるには絶好の場所なのだ。 |
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今年の宇宙人は四足歩行 2015/1/14 | ||
ここ数年、厳冬期の宇宙人探しが楽しくて小畳石に通っている。今日は昨年12月から降り続いた雪が一休み。なので早速山越えで十和田湖に行く。 あれっ? あれれ?象か、サイか、カバか? みんな並んで黙々と高みを目指している。これは可愛い。 おや? 猫に似た奴も、ウサギに似た奴もいるわぁ。箸置きにちょうど良さそうな奴までいる。今年の干支の羊に似た奴は見つからなかったけれど、それにしてもみんなとんでもなく可愛い。 |
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マイカー規制の前に 2014/10/24 | ||
奥入瀬渓流の紅葉に期待して出掛けたが、人ばかり多くて、それに肝心な紅葉はなんだか寂しい感じでガッカリ。それでも目当ての千筋の滝ではゆっくりできたのでようやくホッとする。ひょっとしてここは人気がないのかな?なかなか味わい深い空間なんだけどね。 午後は迷わず小畳石に向かう。ここはいつものようにほとんど人がいないのでゆっくり紅葉を楽しむことができる。やっぱり静かなところがいいや。 |
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グダリ沼のバイカモ 2014/10/16 | ||
グダリ沼の秋を楽しむ。静かだし、何よりここは絵のように美しい。今回驚いたのはバイカモ。あの小さな白い花は夏に咲くものだとばかり思っていた。ところがまるで星の数ほど咲いていたので感激してしまう。透き通る水の中でゆらゆらと泳いでいる姿がすごく可愛い。 苦しくないんですか?と心配になってしまう。 |
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龍神様に笑われる 2014/8/28 | ||
人と比べて脳みそが薄いものだから、人間は本来「善」であって、「悪」はその突然変異のようなものだと思っていた。ところが最近あまりに信じられないような目にあっているため、考え方が変わってしまった。 人間とて生き物。生き物であれば生存競争があって当たり前。考えてみれば聖書でも古事記でも、この世が出来上がった直後に人殺しが始まっている。度が過ぎた生存競争を「悪」と呼ぶと、その逆を意味する言葉が必要になる。つまり、「善」は人間が知恵をもって作り出した都合のいい概念なのか。 どうにも困って弁護士に相談した。すると、相手が十分な資産を持っていて回収が可能ならまだしも、そんな勝てそうにも無い話は受けたくないという。なるほど、なるほど、弁護士という仕事はそういうことだったのか。「善」の心をもって「悪」を退治するのではなく、勝つか負けるかだったのか。わかった、わかった、まぁ、それも生存競争に勝つ一つの方法だものね。つくづく世の中が嫌になる。 |
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北線(ゴールドライン)開通 2013/4/1 | ||
雪の回廊、なかでも傘松峠から睡蓮沼あたりまでは言葉を無くす。今年は例年にも増して壁が高く、なんと12mもあるという。回廊と呼ぶにはあまりにもスケールが大き過ぎる白と青だけの世界。じーっと空を見上げていると、なんだか宇宙の真ん中にいるような不思議な気分になる。 自然の力に人間が敵うわけがない。ところが、こんな山奥に立派な道を作り、でっかい除雪機を作り、連携というシステムを作って人間は立ち向かう。でもさぁ、勘違いしないでほしい。自然には敵わない。 |
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初冠雪と小畳石 2012/10/20 | ||
八甲田や十和田湖へは年間数えきれないほど出掛ける。いったいどれほどかなんて数えたこともなく、今日は八甲田山の初冠雪を言い訳にして家を出た。混雑する酸ケ湯駐車場の隅にバイクを停め、真新しい雪で稜線をくっきりさせた大岳を見上げてはその美しさに今年もあきれる。 奥入瀬渓流の紅葉を楽しむにはまだ早い。子ノ口へ直行して小畳石に寄った。ここはいい、人っこ一人いないのでのんびりできる。今日は波のしぶきが楽しかった。波の中の岩探しも楽しい。 さて、少し寒くなってきたし、お茶でも飲みにいこうか・・・ |
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田代平湿原 2012/10/13 | ||
八甲田温泉の向かい側にある駐車場に車を停めて歩くこと2分、赤い鳥居が強烈だ。やる気がないというか、湿原特有の緩い足場に嫌気がさしたというか、その傾き具合がなんともおかしい。数年後にはもっともっと低くなってしまうのか、それとも横に寝っ転がってしまうのか、ちょっと期待してしまう。 その奥にある龍神池はさらに強烈だ。まあ、なんてへそ曲がりな色をしているんだ。空の青を反射することを頑固に拒んだ緑色。こんな美しい緑はそう滅多にお目にかかれない。 田代平湿原は200万年前にできたカルデラ湖の跡。八甲田山系では最も大きい湿原だという。中央にある木製の展望台に座っていると八甲田山からの秋風が気持ち良かった。 |
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奥入瀬渓流で遊ぶ 2012/9/8 | ||
涼を求めて海沿いに避難することが多かったこの夏、異常なほど暑い日が異常なほど長く続いた。始めてかも知れない、夏バテを感じている。それでもここ数日前からは朝晩少し涼しい風が吹くようになった。そうだ、今日は奥入瀬で遊ぶことにしよう。 三乱の流れ、石ヶ戸の瀬、阿修羅の流れ、雲井の滝、九段の滝、銚子大滝、寒沢の流れ。何度訪ねても決して飽きることがないのが奥入瀬渓流の魅力。春の新緑もいいがこの時期の深緑もいい。 |
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十和田湖でヤブこぎ 2011/1/3 | ||
一年前に見た氷の宇宙人達にまた会えるんじゃないかと思い、正月早々十和田湖へ出かけた。おやおや、奥入瀬は去年より雪が多いや。それになんだか温かいなぁ。子ノ口に急ぎ、ヤブこぎをして波打ち際を探す。ところがねぇ、残念、とごにも見当たらない。やっぱり温かいから帰ってしまったのかも。 帰省中の息子に自分の防寒具を着せて久々の雪遊びを楽しむ。深い雪にズボズボと足を取られて大笑い。それでも湖色した雪にまみれてズボっスボっと雪中行軍は続く。 十和田湖の氷も奥入瀬の滝もどれもこれも息子が撮った写真の方がいい出来だった。気が付いたらオヤジのカメラの中は赤いダウンを着た、まるで30年前の自分のような息子の姿ばかり。そうか今年の宇宙人は君だったのか。 |
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八甲田牧場を通って十和田湖へ 2010/11/21 | ||
八甲田育成牧場で葉っぱを落としてしまったすっ裸の木々と遊ぶ。ススキの輝きがやけに綺麗だ。それにしても、今年の天気はどうかしている。11月下旬だというのに笠松峠をバイクで越えられるのだから。 いつものように蔦温泉の売店で一休みする。先客はそばを食べた後のコーヒーを楽しむ一人ぼっちの若者と、隣のテーブルにはそばの後のビールを楽しむ少し疲れたような中年小太り男。二人とも静かだ。ストーブで体を温めながら、そばを作ってくれるおばちゃんの写真を撮った。「おかあさんの写真を撮ったよ」というと、「あら、この次来た時にはもうこの世にいないかもよ、恥ずかしい・・・」と南部のリズムで笑った。 葉っぱを落として枝だけになってしまったまるで骸骨のような奥入瀬は思いのほかキレイだ。地形が丸見えになるせいで、川の流れや滝の形がよくわかるのがいい。 いつものように休屋の喫茶店に寄ると、大きなストーブがガンガンうなっていた。 「今日は温かいからバイクでも寒くなかったでしょう・・・」 「信じられない、もうすぐ12月なのに傘松峠でも道路が乾いていた。あれ、店、いつまでやってるの」 「今月いっぱいです。春は4月下旬ごろから・・・」 「そうかぁ、あっ、奥入瀬きれいだったよ」 「そうですよね、わたしも今の時期の奥入瀬って好きなんです。なんか古風というか・・・」 |
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初雪の萱野高原と城ヶ倉大橋 2010/10/27 | ||
亜熱帯のような夏の暑さがダラダラといつまでも続いたものだから、秋はもう少しゆっくりしてくれるだろうと正直油断していた。ところが昨日、初雪は平年の僅か一週間遅れでやって来てしまった。簡単な計算だ、今年は秋の哀愁を楽しむ間もなかった。 岩木山展望所あたりからチラホラと雪が現れ始め、萱野高原に着くと一面真っ白。ちょうど紅葉と重なったためそのコントラストはお見事だった。ABSがガッガッガッっと鳴るようでは滑っているということなので、ブレーキを慎重に操作しながらそろそろと城ヶ倉大橋まで行ってみた。寒い、寒い、手がかじかんで痺れてしまった。それにしてもまぁ、綺麗だよ。 |
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20センチ伸びた八甲田大岳(1,585m) 2010/9/14 | ||
朝、窓を開けて八甲田山を眺めると見事に丸見え。天気予報では文句なしの晴れ。たしかにてっぺんにも雲ひとつない。よし登ろう。 酸ケ湯からゆっくりゆっくり登って2時間、頂上では期待通りの絶景が待ち構えていた。それにしても寒い。先客の誰かが「気温8度でぇす」と叫んだ。すると、おぉっとか、ひぇ〜とかいう声があがった。 10/1の東奥日報朝刊に「八甲田大岳が20センチ伸びた」という記事があり驚いた。太平洋プレートが陸地のプレートの下に沈み込んだ結果らしい。山は小数点以下を四捨五入するメートル表記なので、1,584.36mから1,584.56mになった場合、地図に掲載される標高は1,584mから1,585mに変わるという。すると2週間前に登った時は今より1m低い山に登ったということになり、なんだか損をしたのか得したのかよくわからなくなった。 |
大畳石 2010/7/17 | ||
昨年晩秋に小畳石を見て、湖に急激に落ち込む大岩にひどく驚いたものだから、それ以来ずうっと大畳石の存在が気になっていた。小に対する大なわけで、なにかと期待が膨らむ。緑の奥入瀬渓流を通って子ノ口に出ると、湖水祭りに向かうマイカーたちは揃って左折し休屋方面に行ってしまった。そんなT字路で一人右折するものだから、なんだか自分ひとりが変わり者のようで、少し妙な気持ちになる。 子ノ口から900mほど進むと小畳石。さらに1,400mほど進み、いよいよ青ぶな山への上りに差しかかる地点に湖畔沿いに延びる林道が見える。ここはいつもゲートで閉ざされているので車では入ることができず、300mほど歩くことになる。南岸は見事に観光地化された十和田湖だが、こんなにも静かな場所がまだあったのか、と驚く。 林道と大畳石の間は高さが2mほどもある崖になっていて、木を伝いながら恐る恐る下りた。ところが、これがなんとも探検ぽくて楽しい。なんとか無事に下に降り立つと、まずその大きさに驚いた。サッカーができそうなくらい広くて、しかもまっ平ら。観光客がわざわざ来るようなところではないので、もちろん先客はなし。まさに十和田湖を独り占めした。岩の端までいって恐る恐る湖を覗き込むと、おおっと、怖い怖い。青い主に足を引っぱられそうになる。地形図を見ると3m沖の水深はなんと50m、おおっと、ますます怖い。 あれっ、ところで帰りはあの崖をどうやって登ったらいいんだ? |
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もう一度雲井の滝 2010/3/7 | ||
山越えして奥入瀬に向かう。ただ雲井の滝に会いたくて。 この時期はまだ笠松峠を越えることができない。萱野茶屋から田代平を通って谷地に出る。路面にほとんど雪はなく、夏とそれほど変わらないような時間であっけなく石ヶ戸に到着した。 あれれ、1月に来た時とは大違い、随分雪が少ない。もう春の気配すら感じる。早速目当ての雲井の滝で三脚をセットし、心に決めていた構図でパチリ。写真はなかなか思ったようにはいかないものだが、あれやこれやと設定を変えてはまたパチリ。 30分ほど頑張ったろうか、何度やってもいっこうにラチが明かない撮影にいい加減飽きてきた。どれ、子ノ口の宇宙人たちに会って行こうかな・・・ |
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冬の十和田湖と宇宙人 2010/1/3-4 | ||
冷たい西風が湖面をさあっと撫でると、滝ノ沢や和井内あたりで発生した波はひたすら東岸を目指す。子ノ口にたどり着くと、もう行き場を失った波たちは覚悟を決めたように粉々に砕け散る。そうなると、岩だろうが木だろうが、しまいには枯葉までもがあっという間にアイスキャンディになってしまう。 閉鎖された子ノ口ゲートの少し先で宇宙人の集団と遭遇した。その姿があまりにも楽しげだったのでしばらく見惚れる。すると、友好的な一人がこちらを見てニカっと笑った。愛想良くされたら返すのが礼儀。そこでお礼に写真を撮ってあげると益々ニコニコしてくれた。これはもう完璧に未知との遭遇ってやつだ。 |
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三乱の流れと石ヶ戸の瀬 2009/10/17 | ||
紅葉の見頃がまだ少し先だということを承知の上で奥入瀬に向かった。たまにはデイパックに三脚とカメラを詰め込んで、ただ写真を撮るために出掛けるのもいい。 三乱の流れで、定番の水が流れるような写真が撮れないものかとあれこれ試すが、シャッタースピードをあまり遅めにセットするとまっ白い絵になってしまう。やはり天気の良過ぎる日には減光フィルターが必要だ。 午前10時、石ヶ戸は観光バスでいっぱいだった。どうやらお隣の国から来た人たちのようで、誰もが楽しげに歩き始める。そうなると、遊歩道全体が他国の言葉で埋め尽くされてしまい、自分の方が大陸に遊びに来ているんじゃないかと錯覚してしまうほどだ。そこで、団体が行ってしまうまで川沿いのベンチでのんびりすることにした。こんなときには温かい缶ココアがありがたい。 気に入った場所が見つかると10分も20分もねばるものだから、石ヶ戸からわずか700mほどしか歩いていないというのに、時計を見るともう昼を過ぎていた。最近は夕暮れが早い。それに一枚だけど気に入った写真も撮れているようなので、今日はこの辺でやめにしよう。石ヶ戸まで戻って、とうてつのそばに似た天ぷらそばを食べたあと、休屋の喫茶店に向かう。 「今日はいい天気になって良かったですね」。「うん、ちょっと暑いくらいだよ」。「そうそう、ストーブつけたら、暑くって暑くって」。建物の中がモアっと暑かったので外に逃げる。ベンチでのんびりコーヒーを楽しんでいると少し眠くなった。どれ、久しぶりに御鼻部山を通って帰ろうかな。 |
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蔦七沼の六沼 2008/11/9 | ||
まったく深い意味などないが、どうしても年内中に蔦沼を見ておきたいと思った。今日を逃したら来年になってしまう。そこでしっかり冬装備をして笠松峠を越えることにした。萱野茶屋を過ぎると道の両脇は雪で真っ白。八甲田連峰は雪で薄化粧していた。バイクをあまり倒し込まないようにして慎重に走る。それでも猿倉温泉あたりから雪は少なくなり、谷地まで降りるとついにゼロになった。葉をすっかり落としてしまった林の中をマイペースで走り抜けるのは気持ちがいい。さらに仙人橋あたりからは路面も乾き、ますます快適になった。 蔦温泉に着くなり山菜そばでかじかんだ手を暖める。美味しかった、すごく。麺がほとんど無くなってから気付いたが、あれれ?酸ヶ湯のブチブチと切れる津軽そばとは違って、太くてモチモチしている。そうか、蔦は十和田市だもの、南部そばなんだ。体が暖かくなると幸せな気分になるし、元気も出る。缶コーヒーを2本仕入れて、3km1時間30分コースにいざ出発! |
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秋田の十和田湖 2008/8/9 | ||
津軽に住む50歳を過ぎた男たちのほとんどが秋田県小坂町を知っている。30年ほど前、東北自動車道がまだ滝沢や西根止まりだった頃、碇ヶ関の関所から坂梨峠を越えて小坂に抜けるというのが、都までの最短ルートだったからだ。なので、その頃の小坂は単なる通過点でしかなく、ゆっくり見物なんてしたことがない町だった。今回、小坂町を訪ねたのは秋田県側から十和田湖に入ってみようと思ったから。今度は通過点にしないで、ゆっくりしてみよう。 小坂の町に入ると、なんの前触れもなく突然踏切が現れるので驚く。ブレーキが間に合わず、気が付いた時には既に踏み切りを通り越している。しまったと思い振り向くと、線路上に柵があり、廃線なんだと気付き、ほっとする。そうか、これが鉱産額が日本一だったという小坂鉱山のための小坂線か。 小坂は鉱山の町だったので、明治大正期のオシャレな建物が多い。明治百年通りには日本最古の現役芝居小屋である康楽館や、ルネッサンス風の建物が建築学的にも貴重だという小坂鉱山事務所、カトリック保育園だったという天使館などが並んでいる。特に小坂鉱山事務所が気に入り、随分長い時間館内をうろついていた。ちょうど昼どきだったので、2階にあるレストランに入る。ここのロールキャベツクリーム煮(\750)がいい。明治のハイカラさんになった気分で昼食を楽しんだ。次はビフテキ丼にしてみようか。 小坂からの樹海ラインは8%や10%の勾配がダラダラと続く。きついコーナーは少ないものの、排気量の小さいバイクにとっては、勾配よりも直線的にダラダラと上る方がつらい。最後に13%をグイッと上ると笹森展望所。岩手山や八幡平が霞んで見えていた。 笹森展望所から1kmほど進むと鉛山峠の駐車場。ハイカーの車が3台停まっていた。大きな案内板には、鉛山峠まで0.5km、白雲亭までは更に1,3kmとある。片道1.8kmということは往復では3.6km。そのことを自分によく言い聞かせて、いざ出発。 鉛山峠までは10分程度で着く。峠からは展望がきかないので、右の道に100mほど寄り道して、鉛山峠展望所をチェックする。しかし残念、視界が狭く、甲岳台の景色を知っている者にとっては「こんなもんかい」である。失望を胸に鉛山峠に戻り、本命の白雲亭を目指す。ここからは外輪山の尾根を歩くだけなので、ほとんど高低差がない。日ごろの運動不足を気にしているだけの怠け者でも30分ほどでたどり着くことができた。疲れもまったくなく、極上の景色にありつける。これは驚き!遮る物がないという点では甲岳台以上だ。ところが、二つの半島を真横から眺めることになるので、どうも立体感に欠ける感があるのが少し残念だ。 休屋に下りて、いつもの喫茶店へ行く。店の方に「今日の湖、随分青いね」と言うと、「そうなんですよぉ・・・ところで、今アップルパイが焼けたところなんですよ、おひとついかがですか?」と言う。 外に置かれた席でアイスコーヒーを飲んでたら、湖からの風がやけに気持ち良くて、眠くなってきた。どれ、県境の神田川に架かる両国橋を渡ってみようか・・・ |
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田代平 2008/5/18 | ||
八甲田山を初めて訪れるときには七戸町から国道394号線で田代平に向うといい。唖然とするような、雄大な風景が目の前に広がる。それが残雪のこの時期ならなおさらだ。 ただ、和田ダムからの上りは強烈な勾配なので十分注意しないといけない。なにしろ、掟破りの16%!なのだ。根性なしの車だと1速でないと上れない。 それでも何度も何度も遊びに行くのは、すばらしい景色が待っているから。 |
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奥入瀬の光と影 2007/10/31 | ||
奥入瀬渓流の夕暮れは早い。とくに紅葉時期は、そんなに急がなくてもいいのにと思えるくらい早い。石ヶ戸を出た午後2時半には既に西側の斜面に陽は当たっていなかった。もっとも、その光と影を楽しみたくて出かけたのだが。 三乱の流れ、石ヶ戸、阿修羅の流れに感激しながらも雲井の滝へ急いだ。きっと滝のてっぺんにはまだ陽が当たっているだろう。そしたらきっとキレイだろう・・・ 午後3時半、雲井の滝で予想以上の景色に満足して、来た道を引き返す。石ヶ戸に車を置いてきたので、暗くならないうちに戻らないとマズイ。 歩き始めてしばらくすると、川下から女性が一人でやってくる。地図とにらめっこしながら少し急ぎ足だ。西田ひかるさん似の綺麗な人だったので少しドキドキしてしまう。あんな綺麗な人と話ができたら楽しいのになぁ、なんてチラっと考えていたら、「あの〜、すみません・・・」。えっえっなになに?と一瞬あせるが、心とは裏腹に「どうしました?」と、せいいっぱいの冷静を装う。「雲井の滝のバス停まであとどれくらいでしょうか?」と言う。500メートルくらいだからすぐだよ、とわずかワンフレーズで答えてしまった。バカだねぇ!それじゃそのあと話が続かないじゃないか。 |
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城ヶ倉の光と影 2007/10/28 | ||
そろそろ八甲田山の紅葉も終わりだろうと思い、少し早起きをして北線を上った。雲谷から萱野茶屋あたりにかけてが最盛期で、思わずため息が出てしまう。 散り始めの城ヶ倉大橋付近は10日前とはまるっきり違った風景に変わっていた。曇り空だったせいかも知れないが、既に冬の準備が始まったようだ。 それでも時々雲の切れ間から陽がさすと、スポットライトに照らされたように一瞬輝く。早起きは三文の徳というが、三文どころじゃなかった。 |
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夕暮れの甲岳台 2007/10/24 | ||
十和田湖の眺めは発荷峠が一番キレイだと信じきっていた。ところがすぐ傍の甲岳台からの眺めにはあきれた。 発荷峠から東に伸びる林道に入る。対向車が来たら少し大変だなと思いながらソロソロ走る。といっても、路面はフラットだし、交差するためのスペースが所々にあるので心配はない。途中ですれ違ったのはカブに乗った山菜採りのおじいさん一人だけ。国道103号線の分岐点から5分ほどで甲岳台展望台に着く。 わぁ!なんだこれ!あきれるほどキレイだ。しかも訪れる人が少ない(90分で0人)ので十和田湖を独り占め。 夕陽でどんどん赤くなる二つの半島を眺めていると時間を忘れてしまう。御倉半島なんてまるで前方後円墳。ええい、こうなったら休屋に灯がともるまで待ってみよう。 |
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奥入瀬渓流トレッキング 2007/6/23 | ||
自転車を銚子大滝まで運び、自分は車で石ケ戸まで戻った。遊歩道を歩くのは今回が初めてなので、7kmという距離に不安があったが、見どころの連続で、正直言って疲れている暇がない。車やバイクで通っているときは軽い観光気分で流していたが、歩いてみて本当の凄さがわかった。キレイを通り越してスゴイ!の一言。紅葉時期になったらもっとスゴイんだろうと思う。 3時間ほどで子ノ口に着き、山菜そばを食べる。あとは車が待っている石ケ戸までの緩い下りを自転車で快走した。 青森市内から1時間半ほどで自然遺産レベルの風景に会えるなんてホント幸せ。 |
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十和田西線は秋でも貸切り 2006/10/28 | ||
紅葉時期には黒石、虹の湖を通って滝ノ沢峠から十和田湖に入る西線がお薦め。ラッシュアワーなみの混雑をみせる奥入瀬渓流と違って渋滞もなく、鼻歌まじりのマイペースで休屋へ行ける。また、八甲田を越える北線と違い、外輪山を一つ越えるだけなのですごく楽。さらに北線に負けず劣らずの紅葉も楽しめるので、なんだか得した気分。 いつもの喫茶店であったかいコーヒーを飲んだ後は、覚悟を決めて観光バスがひしめきあう奥入瀬渓流へと向かった。 |
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