山陰ジオパーク走破ツーリング

2010年10月、世界ジオパークに認定された山陰海岸は、京都府京丹後市の経ヶ岬から兵庫県の但馬海岸(竹野海岸、香住海岸、但馬御火浦)を経て、西は鳥取県鳥取市の白兎海岸に至る東西約110km、南北約30kmの自然公園。日本列島がアジア大陸と陸続きであったとされる約4000万年前から、日本海が形成され今日に至るまでの経過が確認できる学術的に貴重な地質遺産を数多く有しており、その特徴から「地形・地質の博物館」とも言われている。

偉大なる大地の息吹、地球の風を全身で感じながらの走りはライダーの特権。心ゆくまで楽しんでください。

白兎海岸から出発し当館へ帰着。約160km、所要時間は休憩含めて約5時間。

なお、オーナー同行してのガイドは、有料(グループ/10,000円)とさせていただきます。


始発駅は鳥取県白兎海岸、道の駅「神話の里白うさぎ」。2階にあるレストラン「ぎんりん」にて少し早めのランチ。

おすすめは「うさぎの3段飛び丼ランチ」1260円也。イカの醤油着け、いくら、イカの刺身がたっぷり。

目の前は因幡の白兎伝説で知られる海岸。海食崖と断層によって切り離された淤岐ノ島はうさぎの背のよう。その周囲には波食棚が取り巻き、飛び石状になった棚がワニ(サメのこと)の背にたとえられる。

砂丘に向かって5分ほど走ると右手に現れるのは湖山池(こやまいけ)。沿岸部の湖山砂丘の発達により形成された潟湖で、周囲16km、面積6.7、平均水深3m。5島と6河川が有り、池と名のつくものであれば日本一の面積。

鳥取砂丘。千代川流域に分布する岩石の風化物が日本海へ運ばれた後、海岸に寄せ集められ、さらに、冬の北西風によって、内陸側に溜まり形成されたと考えられている。砂丘が形成され始めたのは、約10万年前以前とされている。

浜坂海中公園内の穴見海岸。約2000万年前に流出した溶岩が海水によって侵食された奇岩が多数見られる。

R-178を内陸部へ入り餘部鉄橋。旧橋の残された3本の橋脚等が今後展望施設などとして整備される予定。

そして再び海岸線へ。カニで有名な香住漁港。

香住から竹野へ至る海岸線。ここ今子浜は壁が夕陽に赤く染まるところから但馬赤壁といわれる。

奇岩はさかり岩。洞門の天井が崩壊し、その巨大な岩石が二つの岩にはさかって(挟まって)いる。

竹野浜に突き出た猫岬半島の先端部。元々は島だったが砂州によって繋がり陸続きとなっている。

向こうに見える”猫岬”半島は、なるほど字のごとく。

城崎から竹野へ至る海岸線はヘアピンの連続。コーナリングは、スローインファストアウト&リーンアウトで安全確保。

城崎を見下ろす。侵食された流紋岩の大岩壁が屹立する海岸線。

遠く霞んで見えるのは丹後半島。くるみ谷はその右端あたり。

城崎から円山川を遡ると玄武洞。160万年前の噴火による玄武岩の層。洞窟は江戸時代の採掘によるもの。

丹後エリアに入り、久美浜湾。桟橋の向こうに見えるのは小天橋。その向こうは日本海。

その右手には兜山。3つの川が合わさった谷が、葛野から湊宮にいたる砂州、小天橋により閉じられた周囲28kmの潟湖。

ここまで来たらこれ! 「ミルク工房そら」にて究極のソフトクリーム「ジャージーソフト」をいただく。

夕日の名所でもある網野町浜詰。久美浜からここまでの約6kmの海岸線が丹後砂丘。

源義経の正室、静御前の生誕地でもある、網野町磯の海岸線。

鳴き砂で有名な琴引浜。鳴き砂は主に石英。粒子が揃い汚れが無いことが鳴き砂の条件。

網野から間人(たいざ)へ向かうR-178。侵食された安山岩の柱状節理が美しい海岸線を作り出している。

短い橋で渡れる城島では、約1500万年前、日本海の拡大が終了したころの火山噴出の名残を見ることができる。

間人の名称立岩は、安山岩の無数の柱状節理(地殻変動で生じる規則性のある割目)が美しい岩島だ。

丹後松島は、岩石海岸の上に中位段丘面が連なる景勝の地。向こうに見えるのは終着駅の経ケ岬。

ジオパークの終着駅、京ケ岬。海側から見て崖が経巻の束を立てたように見えることから「経ヶ岬」の名がついた。

近畿最北端の灯台。駐車場から徒歩15分。ここでUターンしくるみ谷へ向かう。

経が岬から戻ること約10分、旅の疲れを「宇川温泉よし野の里」で癒す。丹後半島は温泉の宝庫でもある。

丹後縦貫林道へ入り、碇高原牧場へ向かう。

海岸線から標高470mまで一気に駆け上がると碇高原牧場。美ヶ原のミニチュア版的景観だ。

野間の東の入口、吉野の集落。田畑の整備された、美しい村だ。

そして、無事、LOHASくるみ谷へ到着。

ツーリングの後は、山海の幸たっぷりの夕食を囲み懇親会。

どうです?  一緒に走ってみませんか?

人生出会い、持つべきは友!