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◆豊富温泉 |
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大正13年、村井鉱業株式会社が石油試掘に着手すべく現地調査がおこなわれ、同14年11月掘削を開始、翌年5月17日夜半に入たり、960メートルの深度に達すると、俄然一大音響とともに天然ガスおよび温泉が噴出した。折柄の東風に30メートル余の中空に噴き上げる温泉は一帯が湯の雨となり、従業員一同を驚かせたという。この温泉は、現在と異なり、透明で無臭、日産約47リットルを噴出したといわれる。昭和8年中田鶴吉は、豊富温泉株式会社を創立した。直ちに道立化学工業試験場その他化学研究所に温泉水の分析を依頼した。その結果は、「ラジウムイマナチオンを有し、放射機能は、世界6位で硫黄及び食塩を含有、筋肉、関節の疾患、慢性皮膚病、慢性婦人科疾患、火傷をはじめ諸病に効果あり」と公認された。
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