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観光 ◆原生砂丘林と湖沼 |
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原生砂丘林は、昭和40年7月1日厚生省から自然公園法により、利尻・礼文国定公園特別保護区に指定され、サロベツ原野と日本海の間、南北23キロ(豊富町内だけのキロ数)の砂丘にある。海岸に最も接近している防風林で柏の木が海岸に帯状に生育しているが、海面から吹き上げる塩風のため一様に東になびいている。その柏の潅木のあいだを広く縫うように所々に桜が育ち、春ともなればすばらしい花見の場所ともなる。中間に少々の農耕地をはさんで、原生砂丘林がある。日本海の荒波で造られた砂丘に自生したトド松を主体としエゾ松、ミヅナラ、イタヤ、センノキ、シナノキ等北方特有の樹種が、混生している原生林である。林内には、大小108の湖沼が存在し、天然の秘境をつくっている。この原生林は野鳥保護区に指定されているため、ノゴマ、シマオオジ、オオシジキ、ミコアイサ、コマドリ、コガラなど、百余種に及ぶ小鳥の繁殖、棲息地で、四季を通じ年中小鳥の声が絶える事がない。また、柏林の中に環境庁の渡り鳥観測ステーションができた。日米渡鳥条約ができるなど、国際的に野鳥保護運動の盛り上がりで、環境庁は野鳥の生態観測をするため、昭和48年3月20日に設置、名称は、「サロベツ2級鳥類観測ステーション」と称し、周辺には道指定の文化財柏の美林に包まれ、日本野鳥の会や専門家によって、生態観測が定期的に、おこなわれている。
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