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「
よりやぁ窯」のオーナーは、2009年春に中学の教師を定年退職され、かつて炭焼き名人だった方を師匠に迎えて長年の夢であったこの窯を構築された。在職中は「丹後の金八先生」と生徒たちから慕われたオーナーの語りは体験者を引きつける。
山から採取した赤土
重機を使って山型にする。
炉になる穴を掘る。
炉内をしっかりと打ち固める。「窯を打つ」と言うのはこのため。
煙道を切る。
石を組んで焚き口を作る。
まるで石室のようだ。
炉の底部の白い粉は強度を増すための石灰。奥は煙道への開口部。
炉内に薪を詰め、
天井にも薪を渡し、
赤土を盛り、ひたすら打ち固める。
詰めた薪に点火し、
薪が燃え尽き、炉内が空洞になると窯が完成する。
山から切出した丸太で柱と梁を組み、
屋根を掛けた。
オーナー自ら筆をふるい、よりやぁ窯が完成した。