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伝説の旅 ◆宗谷岬の石 |
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宗谷岬の灯台より0.5キロほど稚内よりの陸と海の中に二つの石がある。沖の石には10cm四方くらいのきれいな模様と、縄の切れたような形がついている。この石は文化神サマイクルの本妻で、模様のように見えるのは宝物を入れる箱で、サマイクルと喧嘩をして家を出て行くときに、入口でつまずいたので箱をしばっていた縄が切れたのがそのまま石になったのだ。
どんなに海が時化てもこれが動かないのは、いらい神様と関係のあるものだからだということだ。陸の方の石がサマイクルの妾だ。(紋別市元紋別 野沢和助老伝)
沖の方にあるのがおやじで、丘の近くにあるのが嬶(かかあ)だ、背中のところがかけている、小さい石が首飾りなど入れる箱だ。(宗谷尾蘭内 柏木ベン姥伝) |
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