うどん粉病(Powdery Mildew)/病菌名:Sphaerotheca pannosa var.rosae


症状

最初の症状は、葉の表面のわずかな隆起だが、この時点では気がつかないことが多い。続いて菌糸の成長が見えるようになる。若い葉の場合には、白点状の菌糸群が確認できるようになり、葉自体が波打ったりする変形が見られるようになる。菌糸は全葉を覆うまで拡大する。古い葉の場合には変形は顕著でなく、白粉状の菌糸が不規則に全葉を拡がる。菌糸は10〜20倍程度のルーペで容易に確認できる。

感染経路・条件

うどん粉病は風媒伝染病(胞子が風で飛ばされ、被害葉に着床・発芽)で、分生子(胞子の一種)が葉面着床後、摂氏20度、湿度100%付近で2〜4時間で発芽する。6時間で付着器が形成され、この底部から侵入菌糸が伸び、酵素で葉面クチクラ層(保護層)と細胞壁を溶かしながら葉の表皮細胞中に侵入する。16〜20時間で、吸器(寄生根)が形成される。菌糸は葉面上を拡がり、24時間以内に各所で吸器を形成する。

分生子の発芽最適温度は21度。10〜26度の範囲で発芽可能だが、30度以上では発芽しない。湿度は97〜99%が最適条件、ただし70%でも発芽は可能。菌糸の生育には18〜25度が最適温度。しかし、うどん粉病は液体の水には弱く、特に分生子着床直後に、葉面が水で濡れると発芽困難になる。また、新しい胞子を飛散させるためには、27度、40〜70%の条件が必要。

総合すると、絶好の生育条件は、日中は温暖で曇り、夜間は冷え込み多湿の気候となる。

最適生育範囲(温度/湿度)
・日中:
 27度、40〜70%    分生子の成熟・飛散の条件
・夜間:
 16度、90〜99%    分生子の形成・発芽・感染の条件

防除

農薬を用いない最も手軽な防除は、葉面への水道水散布である(井戸水は不可)。勢いよく放水すればハダニの防除にもなり一石二鳥である。ただし、散水後の水は数時間以内に乾く必要がある(黒点病予防のため)。したがって、午後遅くの散水は避けたい。


防除用散布液

木酢液(+ニンニクエキス)

電解酸性水

重曹

重カリ剤

Neem Oil

化学農薬

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