その4
ほらね。上の写真の左側に黄色い立て看板が見えるでしょう。
こういう立て看板が所々に立てかけてあるんだ。
なんだか、怖いでしょう?
「日光国立公園沼原湿原」と書かれた丸太の案内板の場所にやってきた。
いよいよ、沼っ原だねえ。
その前に、この丸太のちょっと高い所に僕達は乗せられて記念撮影だ。
高い所だからね、落ちると大変でしょう。
だから、実は写真では見えないけれど、文字が書かれた丸太の後ろには
まま達が僕達の背中をバックで押えてくれていたんだよ。
僕は、みんなが「ハッピーくんは余裕だね。少しも怖がっていないのねえ。」
なんて言われたけれど、確かに僕は男の子だからかな?
分らないけど、高い所って何故か平気なんだよね。
makipiさんとメロンパさんは、実は7月にもここ沼っ原に来ているけれど、
その時には雨模様で長靴を履かなければ通れなかったらしい。
でも夏の間に咲くニッコウキスゲが真っ盛りで黄色くて可愛い
お花を見られたそうだから、景色もまた季節によって違い、四季折々
楽しめそうだね。
下の写真に載っているような植物が見られるそうだからね。
残念ながら今回はお花はあまり見られなかったけれど、この素晴らしい
紅葉を見られただけで、もうオンノジだよね。
珍しい両生類のクロサンショウウオも目を凝らしてみたけれど、
こちらも残念!
見つけることができなかった。
パパは、出張の時に見たことがあるそうだ。
体長はめだかより少し大きいくらいだというから、ちょっとやそっと
では見つからないかもしれないね。
それとも、もう、上陸した後なのかなあ・・・
うわあーーー!!!すごいねえ。
なんてきれいなんだろう!
まるで絵葉書のような光景に僕は眼を奪われた。
ほのかに色づいたシダ類や紅葉樹は今までの緊張した空気を
一変させて、僕らを出迎えてくれた。
一周するにはかなりの時間がかかりそうだと、半周コースを選んだ
けれど、実はもっと違った場所から見るとまた変化のある景色を
見せてくれたかもしれないね。
水面はまるで反射鏡のように、秋の色を映し出していた。
ままは、何枚も写真を撮りまくりだ。
うん、ここの場所もいいわ~♪
あっ、ここもいい~!と、立ち止まってばかりだ。
大丈夫さ!ままだけじゃなく、みんな揃って同じことをしていたからね。
野の花を探してみたよ♪
たんぽぽがいっぱいだあー
桜も咲いたよ♪枝垂れ桜の前で・・・・・
那須高原は秋の色
僕はそんなことを思いながらも、それでも、草の中に思いっきり
頭を突っ込みどんどん歩いた。
そうしたら、なんと!
makipiさんが「あらっ!大変!ハッピーくん!お土産が!」って、
僕の耳を指差した。
ままはえっ!どうしたんだろう?って、びっくりして僕の耳を見た。
僕は僕でな~に?お土産ってなんだろう?って、すごく気になった。
ままはいきなり大笑いした。
まま、なにそんなに笑っているの?
みんなも僕を見て笑っている。
「ハッピー、ちょっとここにお座りしてごらん」
僕はベンチに座らせられた。
そうなんだよ。僕の耳毛にはいっぱい小さなイガイガしている丸い
これはなんていう名前か知らないけれど、くっつき草が付いていたんだ。
でもね、だからこそ余計に心配な所もあるんだよね。
実は昨年のお泊り会では、最初にマザー牧場に行ったけれど、
その時、高いハードルの上から飛び降りて、
痛い思いをしたことがあるんだ。
これは病院行きになるかって、みんなに心配をかけてしまったからなぁ。
幸いすぐに傷みは取れてなんともなかったから良かったけれど、
あの時はやはりパパは参加せずに、ままだけだったからね、
ままはもう内心真っ青になっていた。
でもね、みんなを心配させるといけないからって、平気な顔をして
「大丈夫よーこれくらーいー」って、咄嗟に
仮面を被ってしまった。
そんな苦い思い出があるから、今日の僕は飛び降りないように
一生懸命我慢したんだ。
そっかーさっき草の中に頭を突っ込んだ時にきっと好かれてしまったんだね。
なんだかお飾りみたいだからいいんだけどねえ。
僕はお友達のパピちゃんみたいに、蝶のように耳が立っていない垂れ耳で、大きくて長い耳だからさあー
どうしても、すぐ色んなお土産をくっつけてしまうんだよね。
普段お散歩の時もそうなんだ。
でもね、今日はまた特別多くて、ままは取るのに大変だった。
僕はその間、おとなしくしていたよ。
(;^□^)あはは…くまくんも、こんなにまま達が大笑いしていたら、出る幕なんてないね。
僕は、いいことをしたのだろうか?
makipiさん提供
熊出没注意の
立て看板だよ!
→