牧場の景色を堪能した後は、僕らのお楽しみ「ドッグラン」へと
足を運んだ。
クレアちゃん、ジュピターくん、いよいよ今度はドッグランだよ〜♪
ボール命のクレアちゃんとジュピターくん親子は大喜びだ。
ここのドッグランもね、大型犬と小型犬エリアに分かれているから、
安心なんだ。
このことには、もう何度も口にしているけれど、僕は、別に大きいワンコが
嫌いなわけじゃないんだよ。
だけど、もしもの事を考えた時に、どうしても、大型犬に僕らは
かないっこないでしょう。
だから、事故を未然に防ぐ意味でも、区分は絶対必要だって、ままは
そう思っている。
僕の失明の事があってからというもの、余計にままは敏感になっている
ようだ。
そういえば、昨年来た時は、二匹のコーギーにいきなり
追いかけられ、ままは咄嗟に僕を抱きかかえ、難を逃れたという事が
あったっけ・・・
今日はコーギーはいないようだ。ほーっ!
コーギーくん達には悪いけれど・・・ごめんなさい。
ワンコって、嫌いな種類のワンコって必ずいるようだよね。
僕が知っているワンちゃんは、柴犬がどうしてもダメで、尻尾を丸めて
逃げて廻るそうだ。
僕は今のところコーギーが苦手だな。
黒ラブ?
あの左目をガブリとやられた黒ラブ・・・それが、あの時は、
もういきなりだった
から、何が今起こったのか分らず、僕はただキャンキャンと
その場を離れて
逃げたから、一体誰にやられたのかも分らず、ただ痛くて、
まま達の方へ
かけて行ったから、はっきりは覚えていないんだよね。
だから、たとえ黒ラブが近寄って来ても、僕はコーギーの時のように、
逃げようとはしない。
トラウマにならんくて、本当に良かったと思っている。
まま達にとって、お土産を選ぶのも、楽しみの一つのようだ。
さあー、そろそろ牧場とはお別れの時間だ。
ここから、茂原にあるホテル翠嵐までは、かなりの距離がある。
一応、makipiさんはナビに設定したが「このナビ子さんは、問題児
なのよねえー 果たしてちゃんと連れてってくれるかしら?」と
不安げな声を発した。
「まー、道は繋がってるから、大丈夫でしょう!」
ままは暢気にそんな事を言っている。
本当にままってノウテンキなんだからー
クレアちゃんとジュピターくんは、まるで水を得た魚のように、
イキイキとして、ボール遊びに夢中になっている。
普段から親子仲がいいけれど、僕は一緒になってボールを
追いかけっこしている嬉しそうな姿を見るにつけ、
うらやましいなあーと思う。
僕に子供ができたら、どんなかなあ?なんて想像してみたけれど、
なんだかピンとこない。
僕自身、まだまだ子供だからなあー
今はパパとままの愛情を独り占めしているけれど、子供ができたら、
僕はどんな風になるだろう?自信がない。
今は、他のお友達がパパやままに抱っこされたりしていても、全然
ヤキモチなんて妬かないけれど、それとこれとはどうも違うような気が
するんだよね。
そうそう、これはもう時効?だから言っちゃうけどさ、実はこんな
ハプニングがあったんだ。
パパには内緒のできごと・・・
僕は、普段から結構高い所は平気なんだ。
それで、昨年もそうだったけど、同じ場所にままは僕を乗せた。
ところが、乗せた途端、僕はいきなりその高い所からピョーンと
下へ飛び降りてしまったんだ。
「イケル!」と思ったのに、つい格好つけ過ぎたんだね。
僕はあまりもの衝撃に「キャーン!」と嘶いた。
そうさ、まるでお馬さんがいななく感じで、「キャーン!」と叫んだ
ものだから、皆何事かとビックリして駈け寄ってきた。
ままは真っ青になって、「ハッピー、もうー!大丈夫?どうして、こんな
高い所から降りたの!骨が折れてないでしょうねー」と立て続けに
僕に問いかけた。
僕は、痛くないわけがなくビッコを引いて歩いた。
「ダメよ!歩いちゃあー、ちょっと見せて!」とままは、僕の足を観察した。
「大丈夫みたい、何ともなってないわね。良かったあー」とままは
皆を安心させたけど、内心ビクビクしていたときっと思う。
僕はしばらく抱っこされていた。
でも、又走りたくなってきた。だから、ままの膝でモゾモゾし、無理やり
降りてしまった。
もう、痛くなんかないよ、まま。ほらっ!見てよ!
痛みはすぐ取れた。
きっと、着地点が草地だったから、良かったんだと思う。
今度から、そんな無茶は絶対にしないって約束するよ。
だから、まま、いい加減そんなにしょげた顔をしないで、いつもの
ニコニコ顔に戻ってよ、お願い!
「ああー、良かったあー 骨が折れていたらどうしようと思ったわー
ごめんなさい!皆さん、心配かけちゃって」
ままは皆さんにお礼を言った。
そうだよね。もし、僕が病院に担ぎ込まれたりしたら、この楽しい
旅行は台無しになっちゃうものねえ。
本当に良かった!
今頃の時期って、夏の終わりであると同時に秋の始まりとも言えるよね。
情報によると、サルビアが満開で、コスモスもひょっとして
見られるかもということだった。
でもね、コスモスの方は、まだ早かったみたいだ。
ちらほらと三分咲きなんだもの・・・コスモスが大好きなままはちょっとがっかりした。
でも、まるで燃えるような真っ赤なkなサルビアは、今が見頃なのか、
山の斜面をまるで絨毯の如く、敷き詰められ、僕はその鮮やかな光景に眼をを見張った。
勿論、ここで、集合写真となった。
情熱いっぱいに咲き誇ったサルビアの前で、僕らも自然と心が
開放され、全員がホラ見てね。
こんなにご機嫌な顔で、写真に収まったんだよ。
メルティーちゃんと寿羅ちゃんは、例の如くまったり組だ。
走ることはあまりしないけれど、この青空の下で、他のワンコちゃんと
一緒にいるだけえ、ご機嫌なのだった。
僕も、やはりお決まりパターンで、まずドッグランの周りをクンクンし、
1周し終えた後でなと走る気にはならない。
新しいワンコちゃんが入ってくると、お出迎え。
皆、ドッグランでの様子はいつも同じ。
僕はきっといつも同じ事をしつこいくらいに、言っているような気がする。
でもまあ、初めて、この日記を読んでくださる方の為に、既に
知ってるよーと思われる皆さんは、グーッと我慢して頂いて!と
思うのでありまーす。
ホテル翠嵐の到着時間は5時半と伝えてある。
その為には、ここを4時位に出ればいいかな?
その前に、お土産屋さんにも寄ってみたいわよね。
そろそろ引き上げましょうか?
「クレジュピちゃん、ホテルに着いたらホテル内にドッグランもあるし、
又、そこで、遊びましょうねえー」
まだ遊び足りなさそうなクレアちゃんとジュピターくんにあ〜ちゃんは、
言い聞かせていた。
ところが・・・なのであるが・・・
お土産屋さんへは、ワンコは入ることが出来ない。
順番に交代で、僕らワンコの面倒を見てくれた。
みんな、可愛いお土産を見つけたかなあ?
makipiさんやメルメルさんはKITTYちゃんが大好きだから、きっと
ここマザー牧場限定版を見つけて、大喜びしているに違いない。
ハッピー、クレアちゃん、ジュピターくん、メルティーちゃん、寿羅ちゃん