夕飯は勿論各人好きなアルコールを頼み、乾杯!♪
気が合った者同士の気の置けない会話が延々と続いた。
でもね、時間より遅く到着の為、僕らが一番最後で誰もいなく
なっちゃったから、慌ててしまったよ。
「続きはお部屋でやりましょう!」
ちょっと落ち着けなかったけれど、お部屋で又遊べるからね。
だって、今日はお泊まりなんだものー。
クレージュ家はお家じゃないので、粗相をするといけないからって、
オムツを持参していた。
「ねえー、ハッピーくんもする?」
あれっ!僕は既にマナーパンツをしているよ、まま。
でも、ままは「あらっ、そうねえー、ハッピー、したことがないから、
してみるぅ?」
ままは、新し物好きだからなあーまったくぅー
部屋割りは、makipiさんと寿羅ちゃんがメルメルさん&
メルティーちゃんと一緒のお部屋。
そして、僕達はクレージュさん&クレアちゃんと同じお部屋。
あ〜ちゃんとさ〜ちゃん&ジュピターくんが一緒のお部屋だ。
食後の秘密の花園は僕達のお部屋で開かれるらしい。
お部屋は広々としていて、比較的きれいに整頓されていた。
まずはちょっと休憩したいなと思ってユターッとしていたところ、
ベルが鳴り、「夕食の用意ができております。」との連絡が入った。
なんだ、息つく暇もないね。
でも、遅くなっちゃったから仕方ないか。
時計を見るともう7時になっていた。
これじゃあねえ。
そんなにマザー牧場からかかったんだね。
そうだっ!
ナビ子さんにお礼を言うのを忘れていたよ。
「ナビ子さん、お疲れ様でした。」
クレージュ家が先ずはホテル翠嵐へ「今着きましたので」と、チェックインの
手続きに駆けつけた。
行動が早い。
翠嵐は、実は9月末に経営者が変ったそうで、なんだかこないだの雰囲気とは
少し違う感じがした。
まだフロント関係など、従業員が入れ替わったのか、対応に慣れてなく、
あたふたと忙しそうだった。
だから、荷物は各人各部屋へ持ち運ぶしかなさそうだ。
それとも、そうでなくとも、ボーイさんはいないようだから、きっとそういうことは
各自がやるのかもしれない。
ままっ!荷物がやっぱり多すぎるよ。
クレージュ家のあ〜ちゃんとさ〜ちゃんが気を利かせて、やしのみ家の
荷物を運んでくれた。
いつも僕は思うけど、優しいんだねえ。
makipiさんの車が一応先導車として、先に走っていたから、
間違えると大変なことになる。
早く、ナビ子さん、機嫌を直してよー 僕は必死でお願いした。
ままは後方のメルメルさんが運転する車に乗っているクレージュさんに
電話をした。
きっと不安がっているに違いない。
しかし、なんと電波が届かないようだ。
先程までは三本電信柱が表示されていたのに、なんでー!
でも、良かったな。
さっき、ホテルへは遅くなりますからって、ままは電話を入れていたもの。
でないと、キャンセルかと思われるところだったよ。
そんなことを思っていたら、急にナビ子さんがご機嫌を直したのか、
アナウンスし出した。
そして、ままの携帯電話はダメだったけど、makipiさんの携帯は
柱が立っていた。
ねえねえ、ママ、翠嵐でねえ、
又ドッグランで遊べるんだって・・・
ゴソゴソカサコソ・・・
あれーっ!僕らは聞き耳を立てた。
「おやつかな?」
違ったようだ。
誰からともなく、袋から嬉しそうに「ねえねえ、これー!♪」と言いながら、
順番に「あけて見て〜プレゼントよ〜♪」と顔をほころばせて、お互いに
何か交換している。
約束をしたわけでもないのに、何故か皆手土産を持って来ていた。
ままが一番荷物が多いと思ったけれど、それはどうやら
間違いだったかもね。
結構僕って、観察力がないかもしれない。
すごいなあー 皆、よくそんなもの見つけてくるなあ〜♪
僕は興味深々で、プレゼントの山を眺めた。
プレゼントって、なんでこんなに楽しいかって・・・
きっと、皆、プレゼントを貰った時のその人の嬉しそうな顔を見るのが
大好きなんだろうね。
あっという間に辺りは暗くなってきた。
いつの間にか、人家も少なくなり、人里離れた山の中に入って
行った。
ナビ子さんが、山の手の側の左側の道に入るように指示してきた。
「ねー、あんだか怪しいわねえ。山の中に入って行くなんて・・・」
makipiさんとやしのみままは、絶対このナビ子さんは変なんだからと、
知らん顔してまっすぐ一本道を進んだ。
普通指示通りの道を走らないと、戻そう戻そうと躍起になるのだが、
ナビ子さんはついにうんともすんとも言わず、黙り込んでしまった。
実は、言うことを聞かなかったのは、これだけではなかった。
ついにナビ子さんは怒り狂ったのか!
「でもね、しばらくすると又、ご機嫌を直してくれるの。」とmakipiさんは
言ったけど、本当にこの道で大丈夫なのかなあ?
ホテルのお部屋の中だから、マナーパンツは外せなかった
良かったねえ、後車のクレージュさんの携帯に繋がった。
しかも、もうホテルまでは後僅かのようだ。
町並みが見えてきた。
ガソリンスタンドや、コンビニもちらほら見えてきた。
良かったねえ。
あっ、あれだよ!
僕は、お泊りはないけれど、以前翠嵐へは行った事があるから、
すぐ分った。
「お疲れ様〜!」後車のメルメルさん達は、すぐに降りてきた。
「makipiさん、メルメルさん、お疲れ様ー!」
まま達はねぎらいの言葉をかけた。
なんだかわたし眠くなってきたわ・・・
おやすみなさ〜い・・・クレアちゃん
僕はメルメルさんが大好き♪ちょっと失礼〜
メルメルさんありがとう♪
さあー、まま達の秘密の花園が開かれたようだ。
笑う笑う〜〜(;^□^)あはは… と笑い声がお部屋に響き渡った。
とても楽しそうだ。
メルメルさんは笑い転げてとうとうツボに嵌ってしまった。
皆もつられて、わっはっは〜♪
僕もつられて、メルメルさんのお膝に飛び乗り(^w^) ぶぶぶ・・
結構僕ってお調子者なのかもしれない。
普段言えない事も、この秘密の花園では解禁だ。
まさに、ストレス解消のお気楽な場所に変身してしまった。
これじゃあ、いつまでたっても僕らは眠れそうにないぞ!
だって、何が始まるか見たいものね。
結構僕って、好奇心が強いのかもしれない。
ううっ、わたしもうダメー!
クレアちゃんを初め、僕らはもう限界だ。
夢の世界に入り込んだ。
時々、僕は眼を覚ましちらーっとままの方を覗き見た。
大体ままは毎晩夜更かしをしているから、今夜も平気だと思ったけれど、
なんだか眠そうだ。
そうかあーままは夜更かしと言っても、途中で必ず1回寝ているものね。
そして、夜中にガバッと起きてるわけで、いわばサンドイッチ型の
睡眠方法だからな。
かなり眠そうだ。
でも、面白いお話は聞きたいし、一生懸命目をしばつかせては、
ぱっちりと目を見開かせている。
そして、わっはっは〜♪と一緒になって、笑っていた。
でも、もうまま限界でしょう?
と僕が思っていたら、「そろそろ寝ましょうか?」という声が聞こえた。
まま、辛うじてセーフかな?
それとも、ひょっとして僕が知らない間に寝てたの?
レストランへは僕達も一緒に行けるんだよね、まま。
ホテルやペンションによってはレストランへは一緒に行けない所も
あるらしいからね、良かったな。
夕食は特別料理を頼んでいたようだ。
ううーっ!おいしそうだな!
徐にその特別料理が運ばれて来た。
なんと伊勢海老のお刺身だった。
一人丸々一尾も食べるなんて、贅沢なことだ。
でも、僕らも、ワンコ料理があるらしい。
「わおー!おいしそうだなあー」
たくさん遊んだからお腹も空いていたし、僕はあっという間に平らげた。
伊勢海老のお刺身を食べた後は味噌汁仕立てで出てきた
まま達のプレゼント交換が始まった!
とっても嬉しそうだね♪