ハッピー、寿羅ちゃん、メルティーちゃん、レモンちゃん
だから、運転するのがすごく大変だったみたいだ。
なにせダートコースを6キロも走ったんだものね。
しかも、この道の行き帰りだけで、昨日きれいに洗車したBMWは
砂埃で真っ白になっていた。
makipiさん、僕らの為に本当にありがとうございました。
くまに遭遇することもなく、僕らは無事沼っ原を後にすることが
できた。
僕はふと思った。
どうしてぬまっぱらって言うんだろうなってね。
でもね、沼原をただ「ぬまはら」って読むよりも、「ぬまっぱら」って
言った方がなんだか親しみが持てていいよね。
以前僕パパがままにこんなことを言っているのを聞いたことがある。
ままは免許を持っていないからね、山道にかかった時に、
「ねえー、あなた、そんなに道路の真ん中を走っていいの?」
ってパパに聞いていた。
そうしたら、パパは「山道ってこういう風に運転するんだよ。
その方が却って安全なんだ。」って答えていた。
ねえ、パパどうしてなの?
僕はちーっともワケわかんないよー
ままもあまり分っていなかったようだ。
でもね、要するにライン取りっていうのが大切なようだね。
車線の真ん中をきれいにトレースするのが基本らしい。
対向車を確認しやすいということなのかな。
makipiさんの車はベンツだけれど、坂道が苦手なようだ。
沼っ原のど真ん中で、また集合写真を撮ったよ。
レモンちゃんのしぐさが可愛いねえ。
紅葉って、どうしてこんなにもきれいなんだろうね。
普通は夏から秋、そして冬に向けて葉っぱが枯れて、汚くなりそう
だけれど、こうして、赤や黄色に染まるなんてね。
まま、気温が低くなって、葉っぱの働きが弱まって、落葉するのに、
どうしてなの?
そうねえ、不思議よねえ。
葉っぱには葉緑素の他に赤い色素のアントシアンとか、黄色い色素の
カロチンという物質が隠されていてね、葉の働きが弱まると、
その赤や黄色の色素が目立ってくるのよね。
ままもあまり詳しくはないけれどね。
レモンちゃん、寿羅ちゃん、ハッピー、メルティーちゃん
僕達は行進した。
普段は抱っこが大好きなメルティーちゃんも今日は歩いたよ。
多分、こんなにきれいなきれいな景色を見たから、きっと歩きたく
なったのかな。
もうすっかりくまくんのことなんか忘れていた。
なのに、またしても、あの歯形の後のようなあの葉っぱが現れたもの
だから、又もや思い出してしまった。
やっぱりくまの歯型なのかなあ?
僕は首を傾げてあれは一体何なんだろうね?って、いつまでも気になり、
考えたけれど、それだけはついに分らなかった。
そうしたら、ままがハッピー冗談よ~
あれはくまなんかじゃないわよ~
って、ケローッとして、もう沼っ原にさようならをしようという時に
そんなことを言うんだものー
僕は少しむくれてしまった。
野の花を探してみたよ♪
んもおっ!ままは冗談が好きなんだからー
でもね、ふと見るとまたこんなに丸い可愛いあざみを見つけたんだ。
そうしたら、僕はもうご機嫌さ。
ニッコウキスゲは見られなかったけれど、微妙に違う色んな色合いの
あざみをたくさん見られたからね。
この沼っ原まで登ってくるのは大変だった。
くねくねと日光のいろは坂のように何度も何度も曲がりながら、上へと
登ってきたんだ。
makipiさんは運転が上手だから、安心して僕らは乗っていられたけどね。
こういう山道って大変なんだよね。
パパはお仕事の関係でよくダムに行っていたけれど、ダムって
大抵は山にあるからね。
たんぽぽがいっぱいだあー
桜も咲いたよ♪枝垂れ桜の前で・・・・・
那須高原は秋の色
その5