HD Video Camera Recorder レポート 6/6
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 ビクターGR-HD1 

HD1のディティール再現性←GR‐HD1では、HDVの720p規格を採用。
1280×720画素をプログレッシブ走査する。

縮小画像には現れないが、DV規格の720×
480画素とは全く情報量が違い、左の例では
葉脈の細い一本一本までズイズイと描く。

輪郭強調の太さが残念だが、微妙な収差に
よって立体感が生まれ、実にリアル。

色は、日中の十分な光量では自然で好感が持てるが あっさりめ。作例のように夕方では光量
不足となり色が乗らない。さらに、枯葉の暗部や葉脈の太い部分には色ノイズが出てザワつく。
青葉全体には主に輝度ノイズが目につくが、全体の品位を下げる程ではない。

HD1の暗部S/N感←日没後の瓶ヶ森 雄山の南斜面。
ズームで寄ると、斜面を切り裂く瓶ヶ森線に
よって起こった部分崩落も良く描写する。

ここでは暗くて色は殆んど乗らない。暗部は
全体的にノイジーで、特に色ノイズが荒い。

しかし望遠時の収差なども相まってアナログ
チックな味わいがイイ!なんだか、あの頃に
ワープしそうな気分。個人的にハマル映像!
HD1の暗部S/N感と遠景

←夕闇迫る瓶ヶ森(1,896m)の全景。
山の稜線なども輪郭がSD映像なみに太い。

色乗りは、端板機としては善戦してるだろう。
しかし色ノイズは、最後まで目ざわりとなる。
夕焼けの部分も、ギコギコとMPEG的に…。
輝度系のノイズは、色ノイズ程ではない。HD1おまけ
なお、GR-HD1ではデータコードに対応していないため、撮影時のデータは記録されていない。
私のことだから、ホワイトバランスは、日中は晴れモード、夕方は曇りモードで行っている筈(^^;
作例のような夕方の画では、ソニー機では青が出やすいが、ビクターHD1では自然に再現

今回は、日中の明るいシーンを掲載できなかったが、明部の階調は乏しく飛び易いので、特に
直射日光が当たる被写体は、光線の角度を考えた上で、露出も絞り気味で撮る等、ハイライト
対策には気を遣う。作例のような暗部中心の画では、ノイズは出やすいものの、階調は豊か。

画像以外のコメントは、今は実機が手元に無いので覚えている範囲を…。

カタログ値で判るが、画角は広くないのでワイコンは有用だろう。MPEGでSD撮影するモードが
有るが、これは恐らく DVDなどへのダビングを見込んだモード。DVモードではCCDの中央から
720×480画素を切り出すので更に画角が狭まる。HD撮影一本で使うべきカメラだろう

マニュアル操作は、録画スタンバイ時に任意で 録画内容をチェックしたり、録画開始点を変更
したりする機能(ソニーではエディット サーチと称する)が無いこと以外はフル装備といって良く、
困ることは無いと思う。しかし多くの機能がメニュー内に置かれているのは大きな減点ポイント。

GR-HD1外観本体は、思ったより軽くてコンパクト。
華奢な外観のキャリングハンドルは、持ち易くて剛性も高い。
手持ち時、グリップは回転するので、撮り方の自由度が高い。

再生時は、自己録再でも録画の継ぎ目ではフリーズする。
サーチ画像はモザイク状で、しかも間欠に出る。音も出ない。

売価が下がってきているし、プログレッシブ記録であることも
あわせて考えると、毎日のスナップ撮りに使うのがイケテル☆

720pは、1280×768という 一般的なHDパネルには、当然ながらドンピシャの筈で綺麗。
元画720pが1080iを経て、ディスプレイ内で720pに戻る場合でも、変換ロスは無視できる感。
FX1で ソニーKX-32HV50に1080i入力した場合でも、特に変換に伴うダメージは感じなかった。
サーチやスローなどの特殊再生は、タイムコードまで途絶えてブルーバックに。

…まだ書き抜かりは有る筈だけど、とりあえず暫定で此処までm(_"_)m

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作成=2004=11/3,5_12/18,19,22_05=1/8-10