HD Video Camera Recorder レポート 3/6
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 ソニーHDR-FX1 前項の続き 

FX1風に揺れる草葉を追う←バラバラに揺れる草穂に逆光で迫る。

フォーカスを奥に送りながら テレ寄りで臨む。
奥までピントが動くと、背景の草の一本一本
まで動いている様が解像し、しかも崩れない。
まったく…如何なっているのだ?(笑)

NDフィルターを入れて絞りを開けるものだが、
そこに高速シャッターも併用すれば動きまで
解像し、スローで見ても楽しめる。

風に揺れる種子の毛?まで解像する様はモーレツ。もはや夢のHD映像に感謝しきり!

FX1生ものの質感を見る←秋の実りにズズズイィと迫る!従来のビデオでも、ここまで寄れば
綺麗に写ることは常識だが、HDでは1mmにも満たないようなホクロ?
そしてブツブツ肌?までが鮮明に写った。

思わず「うぉぉ…;;」と声が(よだれも?)漏れてしまう(笑)

FX1望遠で高みを望む←残照の笹ヶ峰(南西斜面)をテレ寄りで。
フォーカス リングを回すと、合焦距離が何m
あたりであるかの目安が表示される。

これはレンズ移動のステップに、合焦距離を
関連づけた数値と思うが、それのみを信じて
回したためか失敗し、全体に甘く写った。

作例の山は恐らく1km未満の距離だが、潔く
無限遠にして正解らしい。

どうしても無限遠より手前に合わせたい場合は、高速シャッター等で絞りを開いてからプッシュ
オートで何度か合焦させ、合焦距離の表示などでフォーカシングの安定も確認するしかないが、
どのみち遠距離では レンズの動きに対して合焦位置が大きく動くので、数百メートル先は直ぐ
無限遠に落ちる。

ノイズは、中間調(作例では空や夕斜陽の山肌など)に細かく出やすい傾向で、特に画素変換
するディスプレイでは見え易い場合も有るらしい。未だ感度に余裕も有るので、-3dBの設定が
有れば完璧だろうし、輪郭も、もうちょっと煮詰められる筈なんだが…。

FX1厳しい動きで見る←津賀ダムの影響が大きく、台風後の濁りが引かない四万十川。

激しい流れが画の大部分を占める厳しい構図でも、破綻することは
無かったが、静止している川原の部分は、GOP周期で細かく動いて
いるのが見える。しかし絶対的に細かいので、品位は保たれる。

ダイナミックレンジは広く、左側の日向ハイライト〜右側の日陰まで、自然に再現される。

FX1暗部の階調と解像度を見る←四万十川の支流で、オー イエース!を連発する場所を見つけた。

夕方の山陰ながら 感度はギリギリ足りるし、暗部が潰れることもなく、
麗しの淵が…木陰が…圧倒的な映像美で再現される!キタぁ!!!

プッシュ オートでの合焦結果は 毎回僅かに異なるし、実際より遠く表示される模様。数十mの
距離なら拡大フォーカスを使って容易にフォーカシングできるので、手動で合わせたい。FX1流れと複雑な模様が同居

←枝の背後に流れが入る構図だが、まったく安定しており問題ない。

手前の枝も細部まで出るし、川までの空気感、距離感もバッチリ。
もーいいっ!キタキタキタ〜っ!Oh Yes!! Yes!!!
FX1スローシャッターとゲインUPを見る←肉眼でも殆んど見えない程の暗さの中、スローシャッターで紅葉を。

1/4秒なら肉眼視より明るく成るし、拡大フォーカスを使えば、ピントも
合わせられる。ノイズは仕方ない。ズームを併用すれば作例のような
画も作れる。緑の既設には、渓流の撮影が楽しみ!

FX1オートフォーカスの追従性を見る←実のなる枝を、UPのまま横にパーンする。
背後のボケ味にも注目。

この実は、小さい頃にケムラーという怪獣の
小さなゴム人形を、優しい主人公とした飯事
的な遊びで、柿の実の代用として用いた…。

一粒の表情も良く写るし、枝の距離に応じて
ピントも自然に追ってくれるので助かる。
輪郭にも背景にもMPEG的ノイズは見えない。
(掲載画像はJPEG圧縮でノイズが出ているが、実際の動画では皆無だった)

FX1複雑な模様と動きを見る←茂みの中に雀が群れているところをシューティングする。
ここが思いのほか苦戦した。

具体的には、左下の小画像に有るような、重なった枝が激しく動いた
瞬間に 枝の輪郭内を中心に細かく崩れる。一部は輪郭にもノイズが
出るが、動きが収まれば直ぐに収まるので目につかない。

FX1ノイズが出やすい部分を拡大家庭用途に想定される「動き」への、高い耐性を求めた巧みなチューニングが伺える。
ちなみに、この茂み画像はJPEGでも随分と重くなるので、止むを得ず縮小した。

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作成=2004=11/3,5_12/18,19,22_05=1/8-10