「なんだ、くだらない駄洒落じゃないか。」
果たしてこれは現実にあったことだろうかとか、嘘じゃないかとか、妄想じゃないかとかそんなことを思ってはいけない。仮にこれが現実ではなかったとしてもここに書かれているということは事実なのだ。
たこ焼きは完全食になりうる。彼はそう考えていた。確かに言われてみれば、生地は炭水化物だし、タコの肉も入っている。しかし彼は重大なことを忘れていたのだ。
別の男が言った。
「野菜が足りんな」
会議はこの一言で幕を閉じた。
彼女らがこの家に来てから、もう一年になる。よく食べ良く動き体も幾分大きくなったが、それでも彼の体に比べればずいぶん小さかった。
彼は危なっかしいといって彼女らを一歩も外から出さなかった。しかし、彼女らにとってはそんなことはどうでもいいことなのかもしれない。彼女たちは人が通るたびベッドから飛び起きてこう言う。
「何か食べ物をちょうだい。」
ある時彼は言った。
「ひまわりの種ばっか喰ってンじゃねーよ。」
帰ってきた返事はこんなモノだった。
「何か食べ物をちょうだい。」
彼は珍しく鉛筆を握っていた。持ち慣れていないせいか、書かれた字はかなりゆがんで見えた。
「どうも字が汚いなぁ」
すると、鉛筆は言った。
「私の頭をご覧なさい。ずいぶん丸くなっているじゃありませんか。そのせいで字が太くなって、汚く見えるのですよ。」
彼は言われるままに鉛筆を削った。しかし書かれる文字は一向にきれいになる気配を見せなかった。鉛筆にその事を訴えると鉛筆はこういった。
「馬鹿野郎。いくらさきっぽが細くってもなぁ、扱うてめえの動かし方でダイナシになるんだよ。そんなこともわからねえのか阿呆。」
彼はシャープペンシルに手を伸ばした。
その褐色の肌の女は言った。
「私はブラジルで生まれ、幼くして親と引き離され、水も与えられぬまま一月を過ごし、火にあぶられ、体を砕かれ、熱湯にさらされました。今こうして、あなたの前にあるのは、私があなたのために生まれてきたからなのです。」
男は感心していった。
「なるほど、どうしてそうつながるのかよく解らないが、大したあきらめの境地だ。僕も死ぬときには是非そんな台詞を吐くことにしよう。」
そういって男は褐色の女を飲み干した。
そして男は目が覚めた。BGMがイパネマの娘だったかどうかは覚えてない。
じっさまは語った。
「サイノウがあるのねえのと言うがな。サイノウはホントは誰でも持ってるんだよ。この頭のこの辺な。ここ。違うよそこは違う。もっと上の方。そうそこ。海馬ってえのがあってな、そこの右下の方にサイノウって言うのがあるんだ。小さな袋だよ。才嚢って書くんだ。そうだよ、誰でも持ってるんだ。」
腑に落ちない点があったので、もうちょっと詳しく聞いてみた。
「おお、いいところに気がついたな。そうだよ。何が詰まってるかそれが問題なんだ。たいていの人間は自分の才嚢に何が入っているかを知らねえんだ。どうにもまいったねえ。」
じゃあだめじゃんか。と少年は思ったが、あえて口には出さなかった。
じっさまは、ラッパを吹くのがうまく、「インプロヴィゼーションならサッチモにも負けねえ!実際に勝負して勝った。」と豪語していた。
寒くて湿気の多い日は太平洋側でも落下傘部隊が投入される。落下傘部隊は貧弱な装備とわずかな食料を支給され、輸送機から飛び降りる。しかし、部隊の大半は落下傘が開かなかったり、開いても木の枝にひっかかったり、着地に失敗して亡くなっていく。
生き残ったわずかの部隊は、明朝から光線兵器の熱線を浴びせられ、文字通り蒸発していく。戦争が終わる頃には血の一滴も残っていない。
タマネギは嫌いだ。特に生のやつはいかん。半生も良くない。タマネギにはある種の毒素があってそれを分解する能力を僕は持っていないのだ。
しかし世の中は無情なもので、いろんな所にこれがでてくる。サラダ、炒め物、ポテトサラダ。そう、ポテトサラダ。こいつは特に良くない。普通のサラダならよけることもできる。炒め物はちゃんと火が通っていれば食べられる。しかしだ、ポテトサラダは生のタマネギがよけようもなく入っているのだ。それに加えて、ポテトサラダは良く出てくる。大量に作れるし、レイアウトが容易で、保存もしやすいためだ。日替わりランチやその他定食ほとんどついてくる。
そこで僕はこのタマネギ廃止……はい?なんですか?
「誹謗、中傷、偏見、差別、憎悪などコミュニティにとって不快なコンテンツの掲載、また公序良俗に反する行為および表現はおやめください。」
はい、すいません。ポテトサラダ好きですよ。タマネギ抜きなら。
男は言った。
「君を愛してる。君のことをもっと知りたい。君の瞳を見つめていたい。君の手を握っていたい。君の肌に触れていたい。君の体温を感じたい。」
女は言った。
「それで?」
「それで?それで俺が君を手に入れたとするだろ。そうすると、今度は君に飽きてくるんだ。だんだん他の女が欲しくなってきて、最後に喧嘩して別れる。その後君は一人で『最悪の男。』って吐き捨てるんだ!」
女は溜息混じりに言った。
「あたしは躁病の男ってヤだな。」
「そりゃそうだ。俺だってそうだよ。第一何が嫌かって……」
彼はこの後3時間、水も飲まずに精神分析について語った。彼女は沢山溜息をついた。
その村には沢山の煙突が立っていました。少年は煙突の煙が大変苦手だったので、こういいました。
「煙突の煙が嫌なので、煙突を撤去してもらえませんか?」
少年の願いは聞き入れられるわけもなく、お役人はこういいました。
「だめだ、だめだ!郷に入っては郷に従えと言うだろう。このぐらい我慢しろ!」
少年はしばらく考えてからこう言ったのです。
「じゃあ僕は郷に従いたくないので郷から出ていくことにします。」
少年はにこやかな笑顔をたたえて去っていきました。
いいことを教えてあげよう。他人の言うことを信じちゃあいけないよ。うそをついているかもしれないからね。嘘をついていないとしても、その人の言っていることは間違っているかもしれない。だから他人の言うことを信じちゃあいけない。わかったかい?
うん、わかった。
言ってるそばから……と予言者は思った。
神は言った。
「僕らは大人にはなれないよ。」
僕は訊いた。
「何故そんなことが言えるんだい?」
神は寂しそうな顔をして答えてくれた。
「僕らが子犬のままでいるのを望んだのは他ならぬ君たちだ。いつまでもかわいがれる対象でいられるように。僕らが子犬でいるのは君たちがしっかりしていないからだ。僕らに残された道は、教祖になるか信者になるか、あるいは気が狂って病院に入れられるかだ。そして僕らにはその三つから一つを選ぶ勇気もない。」
そういって神は大きく溜息をついた。
神はその後若くして肺炎にやられて死んだ。その後、女神がうちにやってきたが、彼女は子供を産めない体にされて、襟巻きをしていたが、トラックにはねられて死んでしまった。
老人は遠い眼をして語り始めた。
「儂が子供の頃はそりゃあ不便な時代だった。今は便利になったよ。」
私は尋ねた。
「どのようなところが便利になったと思われますか?」
老人はにこやかに答えた
「そうだねぇ、昔はいちいち『なんちゃって』と言ってみたり、台詞に傍点をつけなきゃいけなかった。そうしないと分かってもらえなかったんだろうね。ところが、今の人たちは物わかりがいい。いちいちつっこみを入れたりしなくてもいいんだ。便利な世の中だよ。」
老人はそのあと、文明の利器がどうこういいだしたが、筆者にも理解できなかったので割愛させていただく。
彼らはいつも3人で一緒にいる。彼らは組織と組織をつないで社会に緊張感を持たせているのは周知の事実だ。しかし彼らの仕事がそうであるからと言って彼らを無闇に取り入れれば緊張感が出るかと言えばそうではないように思う。
ある企業が彼ら3人をひとまとめにして社会に吸収させるサービスをしている。しかし、ここで疑問が浮かぶ。まず社会が新しく構成要素を取り込むときの消化吸収の機構を思い出していただきたい。彼らはまず大きな部屋に入れられ、しっかりとつないだ手を引き剥がされる。それどころではない。一人一人になった彼らは更に細かく分解され、やっと組織の中に入ることが許される。そして、3人一緒だった彼らだったモノが組織の中で再構成されるとき、再び3人一緒になって同じ役職に就くとは限らないのである。
では、彼らが分解されずに3人一緒のままだったらどうなるか?彼らは組織に入り込むこともできず、即座に解雇されるのが落ちである。
こんな事は今時中学生でも知っていることだ。それを何故有名大企業がサービスとして行っているのか大変疑問である。
戦いの前日だというのに、彼は一人でマウスオルガンを吹いていた。
すべてちっちゃな動物は しっぽにリボンをつけなくちゃ……
彼は一人でマウスオルガンを吹いて歌って踊った。それが彼にできる精一杯の事だったかもしれない。
テスト対策のため、カンニングペーパーの作成を考えよう。
よりよいカンニングの為には携帯性に優れたカンニングペーパーが必要である。しかしながら、実際問題として携帯性を高めると必然的に表面積が小さくなってしまう。であるからまずカンニングペーパーに記入する情報を絞り込まなければなるまい。情報の要不要を見極めるために、まず教科書・参考書・問題集・過去問などを熟読するのである。
必要な情報がピックアップされたら、選に漏れた情報を忘れないように頭にたたき込んでおかねばならない。また、カンニングペーパーに情報の頭文字だけを記入しておき、必要に応じてそれを思い出すのも面積を有効に使う方法の一つである。
カンニングペーパーは、実際にその場で読めなければ意味がないのできれいな文字で書かねばならない。まず、いらない紙で何枚か練習をしてから、カンニングペーパーに下書きをするのがよい。次にボールペンなどで、一字一字確かめながら清書をするのである。
また、小さなカンニングペーパーは紛失しやすい。そのため予備のカンニングペーパーも作成しておくことをおすすめする。予備は10枚ぐらいは必要である。不安ならば20枚ぐらい作っても良い。ついでに友人の分も作ってしまえば友情を深める良いチャンスとなる。
これで、テストもバッチリである。
少年のテストは-80点だった。しかしこれは彼が原因ではない。彼が利用した供給者が変な広告を載せたのが原因である。
彼はくやしくて、自分で書いたモノをそのまま採点してもらった。その結果は95点だった。
世の中には不条理なことがたくさんある。しかし、それを気にしなくなると立派な大人になれるのだ。もっとも少年が早く大人になりたいかどうかは別の話だが。
次の単語のうち、発音の違うものを一つ選びなさい。
次の英文を別の言葉で言い換えるときとき正しいものを選びなさい。
This page is free of link.
英語の問題は次ページに続く。
w3cにかけて、誓いをたてます。この術を私に授けた人を両親同様に思い、生計を共にし、この人に情報が必要になった場合には私の情報を分けて提供し、この人の子弟を私自身の兄弟とみなします。
中略
私の能力と判断力の限りを尽くしてマークアップを行います。これは患者の福祉のためにするのであり、加害と不正のためにはしないように慎みます。blockquoteをインデントのために使用しません。不用意に物理スタイルを指定しません。レイアウトの為にテーブルを使用しません。無意味な強制改行を行いません。……
そこまで読み終わったとき、CDラジカセを担いだ男が直径1cmの髪を振り乱しながら言った。
'Hey boy! Do you know the meaning of "HYPOCRITE"? Ha.Ha.'
英語がよく解らなかったので、隣の人に通訳してもらった。
「やあ、坊ちゃん。あなたは"HYPOCRITE"の意味をご存じですか。ハハハ。」
とりあえず英和辞典を探した。
少年のテストは-80点だった。しかしこれは彼が原因ではない。彼が利用した供給者が変な広告を載せたのが原因である。
彼はくやしくて、自分で書いたモノをそのまま採点してもらった。その結果は95点だった。
世の中には不条理なことがたくさんある。しかし、それを気にしなくなると立派な大人になれるのだ。もっとも少年が早く大人になりたいかどうかは別の話だが。
次の単語のうち、発音の違うものを一つ選びなさい。
次の英文を別の言葉で言い換えるときとき正しいものを選びなさい。
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英語の問題は次ページに続く。
w3cにかけて、誓いをたてます。この術を私に授けた人を両親同様に思い、生計を共にし、この人に情報が必要になった場合には私の情報を分けて提供し、この人の子弟を私自身の兄弟とみなします。
中略
私の能力と判断力の限りを尽くしてマークアップを行います。これは患者の福祉のためにするのであり、加害と不正のためにはしないように慎みます。blockquoteをインデントのために使用しません。不用意に物理スタイルを指定しません。レイアウトの為にテーブルを使用しません。無意味な強制改行を行いません。……
そこまで読み終わったとき、CDラジカセを担いだ男が直径1cmの髪を振り乱しながら言った。
'Hey boy! Do you know the meaning of "HYPOCRITE"? Ha.Ha.'
英語がよく解らなかったので、隣の人に通訳してもらった。
「やあ、坊ちゃん。あなたは"HYPOCRITE"の意味をご存じですか。ハハハ。」
とりあえず英和辞典を探した。
犬は首の後ろを掻きながら言った。
「あのさ、俺さ。なんか否定的な事言ったりさ、そういうのってさ、良くないと思うんだよな。啓蒙的なやつ?これが正しい知識だ!みたいな。」
猫は小さくうなずいてから答えた。
「うん。かっこわるいよね。一つの考えに縛られてるみたいで。」
「そう、かっこわるい。だからさ。いや。それもあるけどさ。別の意味でさ。っていうかさ。ものの考え方ってさ、自由じゃん?そんなんで喧嘩しても仕方ないしさ。」
猫は小さな口を大きく開けてあくびをしながら聞いていた。「そういう風に考えた方がかっこいいよね。」と言おうかと思ったが、そんなんで喧嘩しても仕方ないので黙っていた。でも相手が何か反応を待っているようなので、とりあえず顔を洗っている振りをした。
犬がまた口を開いた。
「人の話。聞いてる?」
猫はあわてて答えた。
「え?ああ。うん。ごめん。」
犬は自分の考えを人に押しつけるのはやめようと思った。猫の方はこういう話をするのはやめようと思った。二匹はしばらくその場所でたたずんでいたが、人が来て追い払われたので分かれてしまった。
彼の部屋は見るといつも散らかっている。誰がいつ散らかしているのか不思議でならない。いぶかしげな顔で首を傾げていると、床に落ちていた本が声をかけた。
「いいかね、君たちのお父さんの世代はとても貧乏で、大変苦労をした。何しろものがなかった。それを頑張ってここまで築き上げてきたんだ。君たちの世代は大変豊かだ。その豊かさをどう使うかは君たち次第なんだよ。」
そんな話は聞き飽きた
「けっ!うるせえなあ。昭和57年初版発行のくせしやがって。」
彼はそう悪態をついてその本を放り投げた。
どうやらこれがこれが原因らしいと本棚は思ったがあえて口には出さなかった。
ワトソンとクリックがDNAの分子模型を作ってからもう44年になる。このご時世にだ、しかもこの日本に、マンモスを復活させようという人たちが実在するのをみなさんはご存じだろうか。以下は我々特捜隊が極秘に入手した彼らのやりとりである。
「なあマンモス。わしら、もう一度お前の雄姿を見たいんだよ。」
「おっちゃん。もうほっといておくんなはれ。わいは世間から見放された存在や。」
「でもマンモス、お前にはみんな期待しとるんじゃ。」
「かんにんしとくんなはれ。そんなこといわれたかて、わい、もうやる気がありまへんねん。」
そのとき若者が、マンモスの腹に強烈なストレートをくれていった。
「こんなところを見たくなかったぜマンモス……ぶざまだな。みじめだな……ええおい!おまえはもうみそっかすになりさがったんだ……おれや力石の生きる世界からな。見たくなかったよ……お前を信じていたかったよ。」
「わ……わいはあかん……だめな男や……」
「そうさ、お前はだめな男さ。男のくずさ恥を知るがいいぜ。恥を!」
彼女は生まれたときから眼がひとつしか無かった。彼女の姉妹も一つで、母親も祖母も曾祖母もみんな一つしかなかった。ある時彼女は子を孕んだ。彼女は男など見たこともなかった。母親にそれをいうと母親は温かい目で見つめながらこう言った。
「それは神様からの授かりものです。私も祖母も曾祖母もみんなそうして神様から授かったのです。」
その後、彼女は34人の娘と2人の息子を産んで、死期を悟った。彼女の一族は生来寿命が短かった、彼女はそれを嘆いて神に祈りを捧げた。
「おお、天にまします、我らの父よ。どうかお答え下さい。何故我々はこうも早く死に至らねばならないのでしょうか。」
祈りは聞き届けられ、1日の後に託宣があった。
「当サービスをご利用いただきまことにありがとうございます。その質問はサポートの対象外になっております。また、あなたの一族全体に関して当方はサポートを行っておりません。」
彼女は次の日東の国の宗教に改宗し、その翌日に息を引き取った。彼女が生まれて19日目のことであった。
少年は不安そうな顔で地面をほじくり返していた。すでにあたりにはいくつもの穴があいていたが少年はまだ穴を掘るのをやめようとしていなかった。少年の姉が不安に思って近づくと、少年はなにやら早口でつぶやいているようだった。
「無い。無い。無い。無い。無い。無い。ここにもない。無い。無い。」
姉は狐に憑かれたらしい少年に優しく声をかけた。
「どうしたの?何がないの?」
「種がないんだよう。」
「種?」
「種。この前埋めたやつだよ。とっとこうと思って。種。種。種。種。」
「ああ、あれ?この前埋めたやつでしょ。ほらあそこに芽が出てるじゃない。」
「違うよう。俺が探してるのは種だよう。種。種。種。種。種。種。種。あんなんじゃないんだよう。」
少年は家に帰ってからも種を探した。姉は自分の未来が心配になって大きく溜息をついた。
若者はその怪しげな建物の前に自転車を止めた。若者はあたりを見回しながら建物の中に入った。どうやら、人の眼を気にしなければならないところらしい。建物の中にはどこからか民族音楽が流れ、ひときわ雰囲気を怪しくしている。若者はどうやらお札を2枚買ったようだ。それを巫女らしき女に渡すと、女は何かを問いかけた。若者は黙ってうなずく。女は杯に水を注いで若者の前に置いた。どうやら儀式に使用するモノらしい。聖水か。儀式が始まった。女が突然呪文を叫ぶ。
「ヌァーミッチョー!サンピンキミチッチョー!」
奥にいる神官達がそれに呼応する。
「ヌァーミッチョー!」「ヌァーミッチョー!」
儀式は昼過ぎまで続いた。
やあみんな。今日はみんなに電力節約のとっておきの方法を教えよう。メモの準備はいいかな?
では始めよう。まず、そこの君。君だよ。夜遅くインターネットをのたくってる君のことだ。君が日本の化石燃料の消費を増やしているんだ。これは日本だけの問題ではなく世界中の問題なんだよ。それを意識しなきゃいけない。
じゃあ、具体的な方法を説明していこう。まず、君のいるその部屋を見回してみよう。きっと暖房をつけているだろう。隠したって無駄だぞ。それには電源を切るスイッチがあるはずだ。見つかったかい?じゃあそれを切るんだ。寒いって?そう!それがいいんだ。その内指がかじかんでタイピングはおろかクリックもできなくなる。そうしたらもうベッドにもぐりたまえ。おや?まだ暖房を切ってないのがいるな。え?火鉢?ああ、そうかい。それは消さなくていいよ。ん?湯たんぽ?いいよ、流さなくっても。だって寒いじゃん。
さて、君の使っているのはタワー型のパソコンかな?そうか、じゃあ本体の裏側を見てご覧。何かスイッチがあるだろう。うん。そうだよ?大丈夫だよこんだけ寒いんだから。おおっと!ちょっと待った!僕の責任にしないでくれよ。うん、ステーキが焼けるって話も聞くね。やめといた方がいいね。
さてそろそろ指の動きが鈍くなってきたかな?なに?風邪をひいたって?毛布にくるまって寝てるといいよ。これでパソコンに向かう時間も減るってもんだね。何?治療費が?どれどれ。あーこいつは大変だねえ。命を大切にね!