ねっ!すごいでしょう!
こんなに豪快な滝!!!
ままは滝が大好きで、今までで一番感動した滝は、
茨城県久慈郡大子町大字袋田字滝本にある「袋田の滝」だ。
日本三名瀑の一つなんだそうだ。
久慈川の支流にある高さ120m、幅73mの巨大な滝で、
那智の滝、華厳の滝と並び、日本三名瀑の一つ。
滝の流れが大岩壁を四段に落下することで有名らしい。
でも、単純ではあるけれど、この浅間大滝はその名の通り、
大きくて勢いもよくて、ままは大好きなんだそうだ。
僕も最初は少しビクビクしていたけれど、滝っていいなあー
って思うようになったよ。
それにね、ワンコちゃんとも会ったしね。
だからね、お話したよ。
「君も滝が好きなの?」ってね。
水しぶきが僕の身体を刺激した。
でも、僕はパパにしっかり抱っこされていたし、パパが
「ハッピー、気持ちいいねえー」ってしきりに僕の耳のそばで
ささやくんだモノー
ついその気になっちゃってね。
その内慣れてきたんだ。
そして・・・きっと
森の精?
水の精?
滝の精?
みんなで僕のことを歓迎してくれたんじゃないかなあーって、
思うほど快適になって、だんだん楽しくなってきた。
だから、滝のすぐそばでもままに写真を撮ってもらったし、
ちょっと離れて遠くに滝が見える感じでも撮ってもらったし、
たくさん写真をままにバチバチと撮ってもらったんだ。
僕が嬉しそうにしていると、通りがかりのオバサンが
「あらーっ、いい子ねえー」って頭を撫でてくれた。
僕は調子に乗って、ますます上機嫌になった。
お姉ちゃんは橋を渡って、僕とは反対側の道をいくつもの
小さな岩や石の上を渡り歩きながら、滝のそばまで近付いて行った。
みんなみんなマイナスイオンでリフレッシュだ~♪
上の方から流れてくる川の水の量は多かった。
ゴーゴーッと水の音も大きい。
僕は少し不安になった。
とても涼しくて気持ちがいいけれど、この音はすごいね。
パパとお姉ちゃんが「つめた~い♪」って、上流の滝から
流れてくる川のお水を触っている。
うん、大丈夫なんだね。
こんなに大きな音はしているけれど、きっと僕も平気さ!
だって、パパもお姉ちゃんもにこにこしているもの。
大きな音に弱い僕はちょっと弱音を吐きそうになったけれど、
このヒンヤリとした心地よさには勝てなかった。
助かったあー!
楽天的なままだけれど、だけれど、やはり気になっていたらしい。
自動販売機が置かれている小さなお店を見つけ、ほーっと胸を
撫で下ろした。
実は僕の水筒はちゃんと持って来ていたんだけどね。
そこは90歳に近いくらいのおばあちゃんが店番をしていて、
業者さんらしき人とおしゃべりをしていた。
お店の前には一組のテーブルが用意されており、三個のお茶を
自動販売機で買ったまま達は許可を得て、そこで休憩をした。
「どこから来られたの?今からどこへ行くの?」と
おばあちゃんは興味深々だ。
「浅間大滝に行きたいんですけれど、まだ先の方ですか?」
「いえいえ、もうすぐそこですよ。
看板が見えますからね、すぐ分りますよ。」
元気にはきはきと答えてくれるおばあちゃんはいったい
お幾つなんだろう。
とても元気だなあ~♪
パパが説明してくれた。
「こういう滝のそばはね、マイナスイオンがたっぷりなんだよ♪」
ってね。
そうかあー だから、僕はこんなに気持ちよくなったんだね。
だってね、滝のそばまで近付いたんだよ。
本当にすぐそばでゴーッゴーってすごい音を立てながら、
滝は上のほうからまるで僕をめがけて落ちてくるのではないかと
思うほどの流れの速さだったんだよ。
新鮮な空気とお野菜と、そして、行き交う人たちとの交流で、きっと
こんなにシャンシャンしていられるんだろうなあー
そんな素敵なおばあちゃんにお礼を言って、滝へと向かった。
さあー、もう一息だ。
間もなく言われた通りの所に看板が見えた。
大きな岩がごろごろしていた。
その大きな岩にはこけがたくさん付いている。
クンクンクン~~♪
うーん、これは湿り気があるなあー
なんだか川の匂いがするぞー!
そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない?厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ?
ひょいっ!大丈夫だった、良かったあ~♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん?そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ!ハッピちゃん、可愛い~♪ ハッピーポッターだあー!♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん?僕って今注目されてるの?
平成18年4月16日の日曜日
平成18年4月3日の月曜日