パパはお医者さんにそのことを話すと「ああ、そうですか。
それは良かったです。ワンコが塗り薬を舐めないように、
そのお薬を使うことがありますよ。」って、言われたんだよね。
うん?舐めないように塗るの?
僕は、違うよ、すーっとして気持ち良かったよ。
痛みも少し取れたよ。
って、先生に言いたかったけれど、気が弱くて言えなかった。
実はね、その後も、そうなんだ、それは8月12日のこと
だった。この日記は思い出し日記だからね。
先のことを書いちゃうんだけれど、その日にも僕は
噛まれた!
もう、パパはそんなに驚かなかったよ。
というのはね、僕は最初に噛まれたのが8月1日だった
でしょう。
でもね、翌日にはお散歩も行ける位にもう治っていたんだ。
平成18年8月3日の木曜日。
8月1日の火曜日のことだった。
パパとお散歩している途中で、僕は突然左手に痛みを感じて飛び跳ねた。
足が痛いよーパパー!僕は痛くて痛くてキャンキャン泣いてしまった。
パパはびっくりして、辺りを見回した。
何かを踏んづけたのか、棘でも刺さったのかと、丹念に調べてみた。
ところが、地面にはそれらしきものはなく、ただ、少し離れた所に蟻が
いるのを見つけた。
蟻にでも刺されたのかとパパは思ったらしい。
でも、それにしては僕の叫び声がひどかったので、すぐに病院に
かけこんだ。
かかりつけの病院は今日は休診日だから、開いていない。
いつも車検に出すお店の近所にそういえば、動物病院があったなと、
パパは、そこへ僕を連れてってくれた。
まだ、若い女の先生だった。
「すみません、いつもかかっている病院がお休みですので、よろしく
お願いします。」
パパは神妙にお願いした。
どちらですか?と聞かれ○○病院ですとパパが答えると、
「ああー、私も診てもらっていました」とお返事が返ってきた。
話が前後しちゃって、ややこしいけれど、2回目の時はね、
ままは夏休みに入った初日で、まだままは寝ていたんだ。
朝早くにパパがお散歩に連れて行ってくれて・・・
だから、僕が玄関に入るなりキャン!って大声を出したもの
だから、ままはベッドから飛び起きてきた。
そうして、すぐにもうほとんどないTIGER BALSEM(タイガーバーム)
をこそいで塗ってくれた。
そして、次にTIGER OIL(虎油)を塗ってくれたんだ。
そうそう、これらのお薬はね、ままが中国に行った時に買って
きたものだ。
TIGER BALSEM(タイガーバーム)は固形状だけれど、この
虎油はね液状になっているんだ。
でもね、効用は一緒だよ。
ともかくも、治ったから良かったよ~♪
・・・と、長い前置きになったけれど、今日から二泊三日の
軽井沢行きが中止にならなくて、本当に良かったという
お話でした。
昨年も、軽井沢へ行く前にぼくはおかしくなったしね。
なんでかな?
ついていないのかな?
いや、違うよね。
昨年も結局は行くことができたしね。
今年もそうさ!
わ~いわ~い♪
今から出発だ~~い(#^.^#)
喜んで車に乗り込んだのは7時40分のことだった。
今は9時ちょうどで、美女木インターだ。
うーん、混んでるね。
あっ、山が見えてきたよ。
パパ、まま、もうすぐ軽井沢だね♪
まま、窓を開けてよ~
美味しい空気を吸いたいよ~
ままは、高速だけれど少しだけ窓を開けてくれた。
僕は窓から入り込んでくる新鮮な空気を思いっきり吸った。
フンフンと僕は鼻を鳴らして窓に擦り寄った。
やっぱり空気が違うね。
早く着かないかなあ~
僕は大好きな軽井沢へと思いを寄せた。
お家に帰ってから、パパはままに電話をした。
「かくかくしかじか・・・そうなんだよー 参っちゃったよー
大体お父さん大袈裟ですなんて言われてしまったよー」
パパはままに嘆いている。
でもね、僕は本当に痛かったんだ。
そうだよ、今でも痛いんだよ。
僕はパパのお話を聞きながらそう思った。
でもね、パパ、パパがすぐにお家にあった塗り薬の
TIGER BALSEM(タイガーバーム)をすばやく応急処置で
塗ってくれたでしょう。
多分そのおかげだと思うよ。
なんだかスーッとしてきて、痛みが少し和らいだような
気がしたもの。
そうじゃないと、きっともっと痛みが激しかったと思うよ。
そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない?厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ?
ひょいっ!大丈夫だった、良かったあ~♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん?そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ!ハッピちゃん、可愛い~♪ ハッピーポッターだあー!♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん?僕って今注目されてるの?
ああー、そうかあー
先生はまだ若いものね。獣医さんになる前のお話なんだね。
僕は痛いながらも、そんなことを思ったりした。
あんなにぎゃあぎゃあー泣き叫んでいたのに、僕は先生の前では、
急に黙ってしまった。
なんだか震えもきている。
やっぱり、僕って根は臆病者なのかもしれない。
「ああー、肉球が赤く腫れていますね。
きっと虫に刺されたんだと思います。
塗り薬を塗っておきましょう。大丈夫ですよ。すぐ治りますから・・・
明日もダメなようでしたらまたいらしてください。」
本当かなあ?明日になったら良くなるのかなあ?
僕は不安だった。
平成18年4月16日の日曜日
平成18年4月3日の月曜日
お散歩から帰るとすぐにままはその考えをパパにお話した。
そうするとパパは「そうかあー、蜘蛛かもしれないね。
以前「セアカコケグモ」が大阪で発見されたたけけれど、
まさかそれじゃないだろうねえ。
でもあれはかなり毒性が強いから、多分違うかな?」
何に噛まれたかは僕にも分らないけれど、これからは
お散歩の時には用心!用心!だ。
OILをカット綿に染みさせて、1日に何度も僕の左手に
塗ってくれた。
すーっとはするけれど、ちょっとひりひりもするんだよね。
でもね、やっぱり翌日にはお散歩に行けたんだ。
つまり、治ったんだ。
だから、このお薬って効き目があると思うよ。
人間にもよく効くんだから、ワンコにも効くってことだよね。
パパとままの自己判断でいいのか悪いのかはよく分らない
けれどね。
そうだそうだ。
ままはね、お散歩の時に、僕の前を赤ちゃん蜘蛛がすーっと
横切るのを見かけたんだ。
その時にふと思ったそうだ。
あれは蟻じゃなくて、蜘蛛の毒だったのではないかってね。