dog.p279

そうそう、面白かったんだよ。
ランチが来る前のこと。
メロンパさんが、椅子に座るなり「は～い、シューッ！」と
言いながら、丸テーブルの上を放射状に滑らせた。
うん？何をって？
お土産で～す！は～い！シューッ！
１０人は裕に座れる大きなテーブル席だから、皆さんに手が届かない。
そこで、シューッ！だ。
な～にぃ～♪とみなニコニコ顔だ。
おおーっ！網状にカラフルな動くガラス玉がセットされた、ハート型の
可愛い小物入れだ。
何を入れようかな？とみなとても嬉しそうだった。

今にも泣き出しそうな雲行きで、急に気温が下がってきた。
みな、比較的薄着で「いやだ、何この寒さは・・・ダウンでも持ってくれば
よかったわ！」と口々にこぼした。
でもね、それが不思議なんだ。
その内ぽかぽかと陽射しが強くなり、今度は暑いほどの気温の
上がりようだ。
今まで必死に上着のチャックを閉め、しっかり着込んでいたが、
この暖かさに１枚脱ぎ、２枚脱ぎ・・・そして
遂にmakipiさんは半袖になった。
目まぐるしく変わるお天気はまるでネコの目だ。
どうして猫の目って言うのかなあ？
犬の目でもいいんじゃないの？
うーん、でも猫の目の方が明るさに敏感かもしれないね。
お昼間と夜では目の大きさが全然違うんだものね。
明るい時には目が糸のように細くなり、暗くなると真ん丸くなるものね。

エトワルへは久し振りだ。
調べてみたら昨年の8月28日以来行っていない。
以前二回行ったことがあるけれど、その時は両方とも夜だったから、
お昼間のランチはままは初めてだ。

あれっ！テラスへの入り口が変わっている。
そうかあ、以前はテラスの端っこにあって、少し狭かったから、
入りやすいように正面にしたんだね。
そして、間口を広くしたから、ままはお腹を引っ込めなくても
入れるってわけだ。

ランチはまだ時間がかかりそうだね。

出来上がるまで、makipiさんのお母さんが作ったという
通称ふ～ちゃんブランドのお洋服と、メルメルさん手作りの
お洋服を其々ご披露となった。
わ～♪可愛いわア～♪素敵ねえ～♪
感嘆詞が飛び交った。

寿羅ちゃんのお洋服はmakipiさんがデザインして、お母さんが
縫って下さるそうだ。
こんな風に作ってとmakipiさんが要望すると、ぴったりと作って
くださるお母さんも素敵だし、「見よう見まねで作っている
だけなのよ」と謙遜のメルメルさんも素敵だ。
makipiさんもメルメルさんも、ワンコデザインを研究しているんだね。
とても着易そうで、また可愛いデザインで素晴らしい。

その時「欲を出すと当たらないのよー」とすかさず言っていた
makipiさんの親友のメロンパさんだったが・・・
実は、その後、あままさんからもう一つプレゼントが用意されて
いたのだが・・・
それは、パピヨン柄の可愛いマグカップだったのだが・・・
「じゃんけんぽーん　最初はぐう～　じゃんけんぽーん！」
今度はじゃんけんで争奪戦だ。
一人だけ「ぱ～」を出したのが、なんとメロンパさんだった。
早いはやいよー　結論がはやいじゃないのぉー！
一回勝負で決まるなんてー！

makipiさんも、メロンパさんもきっと欲がなかったのかもねえ。(笑)

まま達はまるで少女のようだった。
こういうお遊びはいくつになってもきっと楽しいことなんだね。
のあままさんの楽しい趣向で座は盛り上がった。

「いらっしゃいませ♪」
あれっ！またこないだと違うスタッフさんだ。
店長さんは夜だけしかいないのかなあ？
僕は犬好きなあの店長さんと会えるかなって少し期待して
いたんだけどな。
ちょっと残念だった。
ここ、エトワルはテラス席のみがワンコと一緒にいられるわけで、
「途中で雨が降ってきたらどうしましょう？」とままは心配になって、
先ず尋ねた。
「大丈夫ですよ。あの前のお部屋を借りますから」とお返事が
返って来た。
えっ！そのお部屋ってどこかしら？
この敷地内にあるカルチャーセンターではお部屋を貸すそうだ。
ほーっ！これで、安心してお食事ができるね。

のあままさんからは、ワンコのおやつをいただいた。
そして、なんとそれだけではなかった。
「おやつの袋の中にレイが入っていたら、これが当たりま～す。
これはねえー　数がなかったから、くじ引きね」とぬいぐるみの
パピヨンバッグがテーブルに置かれた。
わおーっ！
確かにパピヨンのバッグなんて、そこら中にあるものではない。
しかも可愛いお顔をしているし・・・
まま！まま！欲を出してはいけないってー！
もう間に合わない。
ままの目の色は既に変わっていた。
幸運の女神は一体誰に舞い降りるのか？
ジャジャーン！なんとそれは柏の葉ドッグランから、このエトワルに
移動中の車の中で「ねえねえ、のあままさんがなんだかくじ引きを
するって言ってたでしょう？楽しみねえ」と期待に胸を膨らませていた
makipiさんだった。

「お待たせいたしました。」
着せ替えごっこをしている間にいつの間にかお料理が並べられた。
「さあー、冷めない内にお食事しましょうか」
「いただきま～す」

おいしそうだな。
でも、なんだかお昼間のランチだからかなあー
こないだのよりちょっと少なくない？
まま達はきっと何か言うに違いない・・・

やはり、思うことはみな同じだ。
メルメルさんとクレージュさんはお肉コースで、のあままさん、
メロンパさん、makipiさん、そしてままはお魚コースを選んだが・・・
「失敗だわーお肉にすれば良かったわ」と誰かさんが言うと、
「あらっ、お肉も少なかったわよ」と誰かさんが即答えた。
「これじゃあ足りないわ」と誰かさんはフランスパンをパクパク。
ねえ、誰かさんってだ～れ？

「すみません！雨が止んでからいただきますので・・・」
「あっ、降ってきましたね。分りました。」
車の中で一時避難だ。
本当に一時的な通り雨だった。
しかもそんなに雨足もひどくもなく、かすかに椅子が濡れたくらいだった。
１０分も経っただろうか？
テラスに戻ると、すぐにスタッフさんが出てきて、椅子を拭いてくれた。
その後すぐに、暖かいコーヒーが運ばれて来た。
ここ、エトワルはクレージュさんとメロンパさんは初めてだ。
「あのね、コースの最後に出るコーヒーはとってもカップが小さいのよ。
ほんの一口で飲めちゃうのよ。」と前もって釘を刺していたけれど、
出てきたのは何と普通サイズだった。
スタッフさん、ひょっとして聞こえたの？
それともサービスかな？
お昼はやはり正式なフルコースではないということなのかな？
フルコースの後は、いわゆるデミタスでサービスということが
多いらしいからね。
余談だけれど、少量のコーヒーって、胃の消化を助ける役目が
あるらしいよ。

そういえば、猫ちゃんの話で、ちょっと汚くてごめんね。(=^・^=)
猫糞って知ってる？
猫は糞をした後、足で土をかけて後始末をするでしょう。
悪いことその後をうまく隠して素知らぬふりをすることを言うんだよね。
例えば、拾った物を届け出ず、自分の物とすることなんかが
そうらしいよ。
僕は犬だけど、このことだって、僕はちっこの時もうんぴの時も
シュッシュッシューって足で土を必ずかけるよ。
だけど、犬糞という諺はないようだね。
諺って面白いよね。
まあ、いいけどさ。
あまり、いい例えじゃないしさ。
でも、猫ファンの人はちょっといやだあーって思うよねえ。

さすが太陽が隠れるとちょっとうすら寒い。
のあままさんは、先日の成田ゆめ牧場では薄着でサンザンだったから、
今日は一番の厚着をしてきたそうな。
一番若いのにぃーと皆が笑いながらはやしたてた。

まあ、ランチだからお値段も夜よりうーんと安かったみたいだから、
文句を言うのはこれで終わりかな？
だけど、フランスパンも少なくない？
あっ！僕が文句を言ってしまったよ。
聞こえたのかなあ？焼きたての追加が来た。
このフランスパンにはバターが付いていない。
当レストラン手作りの人気フランスパンだ。
わざと付けないで食するのだそうだ。
前にも話したことがあるよね。
香ばしさが僕の鼻をくすぐった。
そろそろランチも残すはコーヒーのみという時に、あれ！
ポツッと今来なかった。
あーっ！降ってきたー！
大変大変！しばし車で待機しましょうと席を立とうとしたその時に、
コーヒーが運ばれて来た。

そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない？厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ？
ひょいっ！大丈夫だった、良かったあ～♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん？そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ！ハッピちゃん、可愛い～♪　ハッピーポッターだあー！♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん？僕って今注目されてるの？

でも、ついつい飲みすぎちゃうけどさ。
今もって分らない。
サービスにも色々あるわけか。
でも、僕は多い方がいいとおもうけどな。
ままはどお？
そりゃあ、ハッピー、決まりよー　case by caseねえ。
あれっ！ままにしては珍しい答えだね。
ままは欲張りだって、いつも言ってるからさ。
てっきり多い方がいいって思っていたけどな。
だから、ハッピー
ね、夜はお酒を飲むでしょう。だから、少な目。
そして、今は・・・
ああー、おいしい♪ごくり♪
でも、さっき、ままはmakipiさんの勧めで「あらっ！そお？じゃあ、
お言葉に甘えてっ」て、ビールをスイスイ飲んでいたでしょう？
だから、ハッピー　ねっ、あれはね、一口だったでしょう？
そうかあー　　case by caseねえ・・・