お彼岸だね

2005年
2006年
ままも辛い思いをしたから、彼女の気持ちが痛いほど分った。
でもね、楽しい時はどんなことでも言えるけど、打ち拉がれている時に
呼びかける言葉ほど難しいことはないとままは思い悩み、今紹介した
「千の風になって」を読むことを勧めたんだ。
そのお友達はその本を購入したものの、開けるのが怖くて、しばらくは
そのままだったらしい。
ままはきっとお友達は勇気を出してその本を開き、そしてきっと読み終えた
時には更なる勇気を与えられたに違いない・・・そう思った。

この日記は思い出し日記だから、前後するけれど、ままは今日
3月26日の新聞でこんな文を眼にすることができた。
平成18年3月18日の土曜日。
今日は、パパとままは巣鴨へお墓参りの日だ。
いつも、毎月16日が二番目のお姉ちゃんの命日だから、その近辺の
お休みの日にお参りしている。
いつもだったら、車で行くのに、今日はなんだか電車で行くようだ。
どうしてかな?
そうかあー、丁度今日は「彼岸の入り」なんだね。
お彼岸の間はお寺は混むから、駐車禁止だったよね。
僕は勿論今日はお留守番だ。
でもね、普段の日だったら、時々一緒にお参りしたことがあるんだよ。
僕もちゃんと手を合わせて、お姉ちゃんとちゃんとお話しできるんだ。
お姉ちゃんと僕とは直接会ったことがないけど、夢には出てくるし、
僕にはいつもやしのみ家にお姉ちゃんがいるような気がしている。
わたしの墓の前で泣かないでください。
そこにわたしはいません。
死んでなんかいません。
千の風に
千の風になって
あの大きな空を吹きわたっています。
・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
パパやままはいつも思っている。
いつまでも悲しんでいてはいけない。
決して忘れることのない出来事だけれど、なげやりになってはいけない。
でもね、今はそうでも、最初の頃はひどかったらしい。
何もやる気がおきなくて、裏庭はぼーぼー、草は生え放題・・・
ただ、モクモクとお仕事をする毎日が続いたそうだ。
でもね、いつまでもこういこうことじゃあいけないって、ある日思った。
ウソでもいいから、ニコニコしようってね。
今はもう大丈夫♪
いつでもそばにいる。
ねっ!

先週、立て続けに悲しい思いをしたネット友達・・・
悲しい出来事だから、敢えて名前は伏すけれど、ままはそのお話を
聞き、自分のことのようにそのお友達のことを心配した。
次は「千の風になって」を紹介するね。

私のお墓の前で
泣かないでください。
そこにわたしはいません。
眠ってなんかいません。
千の風に
千の風になって
あの大きな空を吹きわたっています
秋には光になって
畑にふりそそぐ。
冬は・・・・・
朝は・・・・・
夜は・・・・・
目をつむるとね、
みきちゃんのこと
考えるとね、
いつでも会えるんだ。
とおくて、ちかいとこにいたんだね。
まぶたの裏でぼくらは、かわらない。
ぼくらは、あの時のまま。
・・・・・・・
・・・・・・・・・・
全部紹介できないのが残念だ。
パパやままもそう思っているようだ。
だってね、仏壇の側にはこんな本が置かれている。
「いつでも会える」  著者: 菊田まりこ
「千の風になって」 著者: 新井 満

著作権の問題があるから、全部は紹介できないけど、
「いつでも会える」は絵本でこんな風に始まっている。

ぼくはシロ。
みきちゃんのイヌ。
ぼくは、いつも 楽しくて、
うれしくて、
しあわせだった。
みきちゃんがだいすきだった。
ずっと いっしょに いられると思った。
どうしてかな。
なんでかな。
みきちゃんがいなくなった。
・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

漫画家であり、声楽家でもある池田 理代子さんがこんなエッセイを
書いていた。

省略するが、題名は「旅」。

・・・・・
・・・・・・・
起承転結の結の部分だけだけれど・・・

若いときでなければできない旅があり、若いときだからしなくては
ならない旅がある。
50歳を過ぎてからの私の旅は、死に支度の旅である。
 言うまでもなく、人がこの世で経験する最も大きな旅は、
人生それ自体である。
帰宅をどのように延ばそうとも、人はやがて必ず”死”
(または永遠の命)という家へ戻っていかなくてはならない。
人はそこから生まれ、そこへ帰っていくのだ。
CONTENTS
2003年 
そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない?厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ?
ひょいっ!大丈夫だった、良かったあ~♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん?そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ!ハッピちゃん、可愛い~♪ ハッピーポッターだあー!♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん?僕って今注目されてるの?
2004年
なんだか春なのに、暗いお話になってしまったね。
でもね、今の時期って地球の全てが芽吹く時でしょう。
こんなお話もたまにはいいかなあって、そう思ったんだ。
そして、お彼岸にちなみ、生と死を考えてみるのもね。

僕らは命を大事にしなければいけないよね。
自殺に走る人が多いって、ままはこないだぼやいていたけど、
与えられた命を決して無駄にしてはいけないよね。
どんなに辛いことがあろうとも、真っ直ぐに前を向いて歩くのさ。
そうさ、後を振り返るのは反省する時だけだよね。
僕はあと何年生きることができるのか分らないけれど、やしのみ家の
家族になったんだもの。
パパやままの言うことをちゃーんと聞いて、僕は一応男だし、
やしのみ家を守っていこうって、そう思った。
「ワンワン!まま、新聞の集金みたいだよ、ワンワン、
怪しい人ではないよ、でも一応ワンワン!