■■■アルツハイマー型痴呆症■■■ 2004年10月19日
2004年10月、医師によりアルツハイマー病による痴呆症と診断されました。
7月、「ぼけ」に関する知識がないまま、広報紙に「ぼけ老人をかかえる家族の会」長崎支部例会の情報が、掲載されていたので、軽い気持ちで足を運んでみました。 初めての参加者4名の介護実情を聞き、介護の先輩達がそれぞれにアドバイスをしてくださいました。
父の様子から、アルツハイマーかな?と思っていたのですが、やはりここでも、そういう症状ですね。と言われ、妹夫婦の協力のもと、後日、再検査を受けたのです。
「家族の会」で、いろいろなヒントを頂き、その1週間後に、家族の会編集の「痴呆の人の思い、家族の思い」と言う本をもって神戸へ帰省しました。
神戸にもどって一番ショックだったことは、介護している母が「ぼけ」のことをほとんど理解していない、理解できない、状態だったことです。
- デーサービスの前日、母は何度も、「明日は○○に行くんよ。」と父に言い聞かせています。 明日の朝になって「行かへん。」と言われないように、納得させようとしていたのです。
- リビングのライティングデスクの物をぜ〜んぶ出し、整理し始める父に、「また、そんなに広げてしもて、よう片づけへんくせにぃ〜〜」と小言をいます。 父は「な〜に言うとんねん。これからキレーにするんやないか。」と顔をしかめブツブツ言いながら、続けます。
- トイレから出た父に、「わぁ〜汚い〜〜」と大声をあげる母。「石けんも使わないで汚い」「濡れたまま来たらダメ!」と立て続けに叫んでいます。 そのあと父は平然と、「そんなに汚かったら一人でここで暮らす!」と言っていました。
いつもこうではないのですが、母も膝を痛めているので、思うほど動けない苛立ちから、時々爆発するようです。 そんな父と母ですが、母の姿が見えないと「オカァチャンはどこへ行ったの?」と何度も私に聞きます。 母がトイレに行くのにもついて行くことがあるのです。 その頃は、お風呂へ入っても洗ってないようなので、母が一緒に入っていました。
実際に介護をする母に、ああしろ、こうしろとは言えません。 母のストレスを少しでも軽くしてあげられるような、工夫をしなくてはいけない、と感じました。
ボケの人の介護でしてはいけないこと5箇条 (「ひまわりの種」長崎支部会報より)
- 叱らない
- 否定しない
- 説得しない
- 強制しない
- 軽んじない
ボケの人を介護するにも知識が必要だと痛感しました。 なるようになる…なんて、悲しすぎます。「痴呆の人の思い、家族の思い」と言う本は、神戸に置いて帰ることにしました。そのうち母が読んでくれるはずです。
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