Compass
Diary (Oct98)
Last Updated 1998.12.20

■WIND ■CAMP ■RACE


■Oct98 DIARY LIST ->

 1.逗子               10/18  (mfuku/84-1)
 2.鎌倉・材木座           10/18  (sohkawa)
 3.三浦合宿レポート         10/11〜 (mfuku/84-1)
 4.全日本選手権参戦記(トホホ編)  10/2〜  (mfuku/84-1)
 5.浜名湖漂流記           10/2   (yossy/152-3)


■BACK NUMBER -> Sep98 Aug98 Jul98

Point

 
by mfuku/84-1
■10月18日(日) 逗子/雨のち晴れ/南西10M over!
メンバ  福島@ntt、島田@ntt、佐野@ntt

 この日の逗子は、朝8時過ぎまでは大雨が降ってましたが、その後雨は上がり猛烈に風が上がってきました。湘南で3.7m2を使ったのは初めて。三重にいた頃は、冬場の必須アイテムでしたが。
 2時過ぎまでは、3.7m2でJUST〜OVERで乗れました。乗れたというか、波に翻弄されて、波打ち際で悪戦苦闘してました。島田くん、佐野くんは果敢にも4.5m2で出艇してました。昨日の波は前回9/23に鎌倉で乗った時より全然大きく、崩れてくる波に恐怖感すら覚えました。まだまだOnShoreでは楽しくWaveに乗れません。波と風に弄ばれ、体力消耗の一日でした。
 今日は早めに上がり、帰りは3人で、噂の「味平」でねぎみそちゃーしゅーを食べました。こってりボリュームいっぱいで病み付きになりそうです。みなさんも是非どうぞ!

 
by sohkawa
■10月18日(日) 鎌倉・材木座/南西4.0just!
 昨日は気合入れて7時過ぎには材木座の駐車場に車を入れてました。午前中は3.4m2、午後2時頃からは風がちょっと落ちたのとセールが古く縫い目がちょっとほつれたので、4.0m2に張り替え、ジャストでした。午前中はかなり沖の方から巨大な波がブレークしており、はっきり言って恐怖感を味わいましたが、午後は結構乗れました。これで3.4m2を買い換える踏ん切りがつきました。
 帰り際、逗子を通りました。波は鎌倉よりは小さかったようですが、サーファーが群れてましたね。

 
by mfuku/84-1
■10月10日(土)〜11日(日) NOW三浦合宿レポート
 夏以降はレースへの参戦がメインでウインドをやってきましたが、久々に三浦の保養所に泊り込みでファンなウインドを楽しみました。今回は、実連の初心者スクールでこの春ウインドを始めて、半年で華麗なスラローマに転身した噂の女性も初参加しました。


●10月10日(土) 三浦/晴れ/北東2M〜3M

メンバ:井田@oki、恵理子ちゃん、吉原@oki、岡田@oki
    福島@ntt、島田@ntt、渡辺@ロッテ、中根@ロッテ


 今日の予報では風は期待できそうにない。が、無料駐車場に車を入れるため6:50amに自宅を出発。8:30amには三浦海岸に到着したが、今日は釣り客がかなり多く、一番手前の無料駐車場に1台分の空きスペースを見つける。まだ他のメンバは誰も来てないみたい。ほか弁食べて、新聞読んで、昼寝をしていたら、岡田くんから電話。吉原さんと、渡辺さんは既に到着して、もう少し先の駐車場に入れているということだったので車を移動。みなセッティングを始めていた。やる気まんまん。
 吉原さんは新しくゲットしたF1-Flow/7.0m2をセット中。岡田くんはエキップIIをゲットして御満悦状態。渡辺さん(女性)はぴかぴかのシートレンドに、ナッシュをセット中。彼女はウインドを始めて半年でShortBoardにステップアップしたという。何だか凄いセイラーになりそうです。吉原さんのF1-Flowのダウンテンションを調整し、オーバー、ジャスト、アンダーのセッティングを見る。ガストラはダウンテンションが固いので、ひくぼう君が大活躍。
 私は岡田くんの3枚おろし状態になった無残なCATから、ダガーボックス、トラッカー、ガスケットをばらして譲り受ける。練習用のCATがかなりくたびれてきたので、取り替えて大切に使います。ほどなくレガシーに道具をテンコ盛りにして、井田さん父娘も登場。中根さんが電車で到着。日帰り参加予定の島田くんも到着。これで今日の参加メンバがせい揃い。
 お披露目会は無かったですが、島田くんのハイエースの中には、最終兵器の橙色のボード(何でしょう?)が密かに横たわっていた。これでEAST SLALOMのミニマムコンディションでも大丈夫ですね。

 今日は風もなく穏やかなBBQ日和となりそうだったが、私はとりあえず古いCATに練習用のMegaPumpをセット。ちょっと腰が痛いので、あまり漕ぎたくない気分でしたが。。。午後からの南東に期待してF11/8.3m2もセット。FALCON304に乗れるると嬉しいんだけど。
 11:00amになって買い出し班と火おこし班に分かれてBBQの準備。海でのBBQはやっぱり海鮮料理しかない!!ということで、(私は食べれませんがさざえ、はまぐりの貝づくし!!)例の魚屋さんに顔を出すが残念ながら今日は休み。やむなく三浦海岸駅の京急ストアに足を伸ばす。ちょい高めだったけど那須牛のカルビ、牛たん、焼き鳥、あさり、鯵など色々と買い込む。そうそう秋なので栗も買って、焼き栗としよう。買い出しから帰ってきたら、海ではスクールが始まっていた。
  生徒:恵理子ちゃん<==先生:井田さん
  生徒:中根さん  <==先生:岡田くん

 福島、島田くん、吉原さんの3人は、喉が渇いて、お腹も減ってもう待ちきれないって感じで、先に失礼してBBQを始める。ほどなくみんな海から上がってきて盛大にBBQ。今日は風も無いし、海には出ないつもりで、いっぱい飲んでいっぱい食べて、すっかり酔っ払い状態に。こんなのんびりできるウインドは久々だなぁ。。。最近はレース続きでストレス溜まっていたし。

 ウインドトローリングの話が盛り上がり、吉原さんがルアーやら擬似餌やらを出してきて、釣りでもしましょうかということに。この間メールで教えてもらった通り!?、カニンガム用のゴム紐をショックコード代わりに、つり糸を5mほど伸ばして、その先にルアーを付ける。釣れた魚はどうしようか?とりあえずコンビニのビニール袋を腰に下げる。仕掛けをCATの後ストラップに付けて、酔っ払ってちょっとふらつきながらも釣りに出る。(アルコール飲んで海に入るのはやめましょうね)自分を釣らないように注意をしながら出艇する。とりあえず沖の島近くのポイントを目指す。後ろを振り返ると、まるで生き餌のように、ボードの後ろ数メートルくらいのところに、ひらひらルアーが泳いでいる。おっ!なかなかいい感じじゃん。沖ノ島には釣り客が2人ほど上陸して釣りをしていたので、邪魔にならないように、島の周りを回航。ボードを止めたり、進ませたり、魚が食いつくように、日頃コースレースで鍛えた!?ボードコントロールが大活躍。ボードが止まると、ルアーが浮いてしまうので、少しでも走っていたほうがいい感じかな?吉原さんも釣竿を持って出艇してきた。ふと後ろを見ると糸が捩じれて絡まって1メートルくらいに縮んでる。やはり寄り戻しみたいな仕掛けが必要なのか。。。とりあえず釣りは諦め、岸の近くに戻ると、渡辺さんと、中根さんが練習していたので、中根さんの方をちょっと見てあげる。まだ2回目か3回目だということでしたが、基本はしっかりできていて5STEPは大丈夫で走り出しもOKでした。ただセイルの起こし方が安定せず、ラフしたりベアしたりして、まっすぐ走れないので、少しアドバイス。初心者にしてはセイルが大きく(6.4m2)、セイルアップが大変そうだった。中根さんのアップホールラインが途中で切れてしまい、ここでスクール終了。浜まで引っぱって行くが、弱い風の中でなかなか進まず大変だった。
 4時半頃には全員撤収。今日はセイルを張りっぱなしにして、ボードも浜に放置して宿に向かう。F11/8.3m2はさすがに片付けましたが。

 夜はめちゃいけの特番を見ながらの宴会。よくよく考えると、土曜日はいつもウインド仲間とTVを見ているなぁ。なんか最近うちで土曜日の晩を過ごしていないような気がする。。。ちょっとまずいなぁ。。。来週は家族サービスデーにしないと、「おまえも会」殿堂入りになるかもしれない。。。おまえも会について知りたい方は個人的にメールください。
 めちゃいけの特番の後で、この間の全日本のビデオを見る(約60分)。結構きれいに撮れていました。スタートはアウター寄りから撮っていたので、がらがらの下1がよく分かった。いつも永沼さんが下に居て、あぁ!これが噂の鬼パンなんだと盛り上がる。いやぁ〜それにしても凄いパンピングです。秋田さんも写ってましたが、秋田さんも真っ青という感じです。佐野くんも何シーンか写ってました。あっ!佐野くん途中でパンプ止めている!もっと漕がなきゃ!とみなで騒いでいました。(私も人のことは言えませんが。。。)「恋の空騒ぎ」を見て寝るというのが定番だったが、この日は滅茶苦茶に眠くて、11:00pm前には熟睡モード。


●10月11(日) 三浦/晴れ/北東7M〜9M

メンバ:井田@oki、恵理子ちゃん、吉原@oki、岡田@oki
    福島@ntt、渡辺@ロッテ、中根@ロッテ


 朝6:30に起床。車の場所を確保に無料駐車場に向かう。保養所を出た時にはあまり風は感じられなかったが、浜に着いてからだんだんと風が上がってきた。この日は朝早くからWSFerが来ており、みな色めきだっていた。津久井沖では太陽の光が反射してきらきら光るセイルも見える。
 吉原さん、岡田くんが、朝飯前に乗ろうかとセッティングを始める。私はコンタクトを取りに一度宿に戻る。浜に戻ってF11/7.4m2をセット。今日はFALCON304に乗れるぞ。カムが外れてセッティングに手間取り、張り終えたところで時間がなくなって、朝飯を食べに一度宿に戻る。そそくさと朝飯を食べて、急いで浜に向かう。

 さっきより風は上がってきている。みな完プレしている。出艇していた近くの人にコンディションを聞くと、6.5m2でもかなり辛くなっているという。F11/7.4m2のダウンをひく棒くんを使って限界まで引き込む。これでたぶん大丈夫だろう。フィンは小さい方を(46cm)をセット。吉原さんのF1-Flow/7.0m2のダウンテンションが不足していたので、思いっきり引くとちょんぎれてしまった。吉原さんごめんね。渡辺さんのナッシュもセットを手伝ったりして、ちょっと出遅れたが、ストレッチもやって準備万全で出艇。

 風は9m/sくらいかな!?ちょっと辛いかも。。。海面はかなりちょっぴ〜で、アウトに向かう時は波のパンチを受けて、あまりスピードは出ない。ブローは辛いが、セイルがうまく風を逃がしてくれるのでまだまだいける。それにしてもよく上るボードだ。下りもすごく安定している。コンスタントに吹いているので、ボードのボリュームが、もてあまし気味。さすが300cm超ボードなので、軽量スラロームでかっ飛ぶ時のような爽快感はない。コースレースのプレーニングみたいな重量感。う〜む。。。セイルも重いし、何だか疲れるなぁ。。。ジャイブは水の反発が強く、全然ターンしていかない。しかしながらタックは凄く安定している。オールラウンドなみ。
 一度セイルを落としてセイルアップしたら、1BOLTのジョイントベースが一番前にズレてしまった。やっば〜。一度降りて締め直したつもりが実は緩めてしまっていて、次にセイルアップした時にスポンとジョイントが外れてしまった。あっ!どうしよう。。。先週の吉原さんの「浜名湖漂流日誌」の三浦編が脳裏をよぎる。ただ幸いなことに風がクロスオンで入っており、浜までは最短距離で400mくらいだった。リグを沈めて海の藻屑としないように、ボードとセイルを掴んで泳ぎ続ける。泳ぎ続けること30分。かなり風下に流され、岩場にロックされることなく、ボードもセイルも無事で、ほっと一安心。今度はデッキが陥没するくらいにぎゅうぎゅうに締め直して再度出艇。少しびびりが入ったので、あまり沖に出ず、三浦でちょっと上ったり、ちょっと下ったりして〜ボードに慣れる。
 今日は腰が痛かったので、ちょっと乗っては休憩するパタンの繰り返し。吉原さん、岡田くんもスラロームの練習に励んでいる。井田さんはビデオ撮影。渡辺さんはトライしたが、風が強くて見学モード。中根さん、恵理子ちゃんは浜遊び。
 お昼前に少し風が落ちてきたところで、井田さんがFLOW-ZERO/6.0m2をセットして、渡辺さんのスクリーング。お昼前にだんだんと風が上がってきたので、みな休憩モード。お昼は私を除くみんなはマックに向かう。私は昨日の残りの鯵を焼く。なかなか美味でした。
 2時過ぎには風がかなり落ちて、津久井沖でも走っているより、止まっているWSFerの数が目立ってきた。セイルをアンダーセッティングにして、最後の出艇。うねりを上手に使わないと走り出しが難しかったが、プレーニングしてしまえば、ブローが切れても、よく走り続ける。ミニマムコンディションでは、前のStyrotechよりよく走り続ける。今度のSlalomのレースまでにもっと乗り込んで、今度こそはちゃんとしたレース展開をしたいものだ。

 朝早くから長い時間乗り込んだので4時には終了。今日は午後も風が残り、天気も良く本当に絶好のSlalom日和でした。この日のコンディションを逃した方は悔しがってください。我々は、めいめいの課題をしっかりと練習できた一日でした。
 私は仕事が残っていたので一足先に失礼し家路に急ぐ。(しかし仕事ははかどらずウインド日誌を書いたりしてました)岡田くんとともに必殺の裏道を使うが、今日はかなり渋滞がひどい。おまけに横浜ベイサイドマリーナが出来て、いつも使っていた裏道はほとんど役に立たず、結局は3時間かかって家に到着しました。BBQも美味しかったし、いい風も吹いて新しいボードにもしっかり乗り込めたし、大満足の週末を過ごせました。

 
by mfuku/84-1
■10月2日(金)〜4(日) 全日本選手権参戦記(トホホ編)
 私にとっては初めて全日本選手権への参戦でした。心の中で密かに立てた目標は、全レース完走と、団体で10位入賞でした。(団体戦は私以外のメンバが活躍するという期待を込めて)しかしながら結果の方は、、、でした。

(注)参戦記を書き始めたのが、レースが終わってかなり経っていたので記憶不鮮明な部分がある点をお詫びします。レース展開の部分は他のメンバからもフォローをお願いします。


 参加者:井田@oki、庄野@oki、吉原@oki(運営協力)
     福島@ntt、篠田@ntt、佐野@ntt、原@ntt



●10月2日(金) 浜名湖・都筑(大会 前日)

 いよいよ明日から全日本選手権。今日はちょっとだけ乗って(あまり疲れを残すとやばいので)、明日に向けての最終調整ということで、お昼頃に現地入りできるように出発時間を少し遅らせた。
 今日は佐野くん、原くんの3人の乗り合いバス状態で向かうので、とりあえず使わないスラ板やらセイルを降ろし、佐野くんの荷物を積み替えて7:00amには梶が谷(川崎)を出発。佐野くんはARTの7.5m2を1枚だけで通すという。何だか強気だねぇ〜。私はMegaPump2枚と、念のためF11/7.4m2も積み込む。R246がやや混んでいで、座間の原くんちに到着したのは8:00am頃。
 東名に乗ってからは交通量は多かったものの順調に流れ、途中の海老名SAで吉牛を食べて腹ごしらえ。11時半頃には浜名湖SAに到着。浜名湖SAに入る手前でWSFerがプレーニングしている光景も見えた。ここから見える浜名湖は吹いてそうで、それほど吹いてもいない。吉原さんに電話すると、井田さんたちは既に都築海岸に到着しており、プレーニングするくらいは風は吹いているという。浜名湖でのランチは白蒸しの鰻にしようと決めていたが、それほどお腹も減っていなかったので、とりあえずお昼はコンビニで買って、都築海岸に向かうとする。

 前の日から現地入りする選手は少なく、(まっとうな社会人は仕事は休めないのかな?)私たちが到着した時には、吉原オットセイ号と、横河電機の赤井さん、菊りん、鍛冶梁さん、江ノ島のリーダ、Nちゃん、川田さん、荒川姉弟それと少し離れた駐車場に東ガス軍団くらいだった。庄野さんは突発の仕事で全日本選手権への参加が危ぶまれていたが、なんとか今晩の夜中には浜名湖入りができそうだと聞き、ほっと一安心。

 間もなく井田さんはV8で、吉原さんはMegaPumpで出艇する。井田さんの後姿を見ていると、沖では完プレするくらいは風がありそう。風は7〜8m/sくらいでコース+7.5m2のセットで順風か?江ノ島軍団もZEROではなく、何故かV8をみな張っている。見た感じはそんなに吹いているようでもないが。。。我々の方はというと、私はMegaPumpを、佐野くんはARTを、原くんは強風対策のセイルを一度使いたいということでRACE(Neil)をセット。
 風は北西のオフショア。岸寄りは風は弱かったものの、少し出ると、どっか〜んと吹いてきた。ブローはオーバー気味。ダウン、アウトを海上で引き直して強風仕様にする。下りは完プレで、ブローを受けるとボードが舞い上がりそうになる。必死でブローと戦いながら、だましだまし乗る感じ。上りは裏風に潰されないように必死にマスト手を立てて堪える。江ノ島のV8軍団は激速で、4人でつるんで走り回っている。だんだんオーバーで辛くなってきたので、一度浜に上がり、ドラフトロックチューブを入れ、ダウン、アウトともにがんがんに引いてセイルを板状態にして再度出艇。これでたぶん乗れるはず。。。

 再度出艇。しかし風の方はますます上がっていた。やがて江ノ島軍団も引き上げてきた。帰艇する井田さんにすれ違うと、吉原さんは舘山寺に漂流中とのこと。ひぇ〜吉原さん、大ぴんち!佐野くんが後から出艇してきた。
 「下りを攻めますか?」という言葉に乗せられて、一緒に攻めたら大後悔。やめときゃよかった。最初は調子良く完プレしながら下っていったが、そのうちに沖のブローはますます厳しくなり(15m/s超はあったと思う)、耐えに耐えたがスーパブローに見舞われ、あえなくセイルを落とす。セイルを落とすとリカバリーが滅茶苦茶に大変。なかなかセイルが上がらなくて、上がっても犬の散歩みたいにブローに振り回されシバーで耐える。佐野くんも私の少し先でセイルアップに手間取っている。
 ようやく戻ろうと(ずいぶん下ったので上らないといけない)走り始めたが、セイルを引き込んでクローズが上れない。こんなの初めて!セイルを開きながらだましだまし、裏風に潰されないように、真っ黒なブローが押し寄せたらシバーで耐えるという感じ。途中で何度もスーパーブローに潰され、風に向かって「もう勘弁して下さい」とかなり弱気になる。ほうほうの体で逃げ帰りました。戻り際に横河の3名が出艇していくのが見えた。みんな大丈夫かな〜。

 軽く乗るはずが、滅茶苦茶にハードに疲れてしまってかなり後悔。結局4時半頃まで乗ってました。車に戻ると携帯に着信記録があったので、井田さんに電話を入れる。吉原さんも無事に!?舘山寺に流れ着いて、井田さんが回収して、こちらに戻ってくると。
 道具を片づけていると、横河の鍛冶梁さんが、菊りんと赤井さんが薄暗くなるのに戻ってこないと言う。みんなで心配していたら、イムコの菊りんだけ戻ってきて(菊りん曰く20m/s超だったそうです)赤井さんはどこに?って感じで双眼鏡で探していたら、井田さんたちが車で戻ってきて、赤井さんも無事、ヤマハの家の先に帰着したと聞きほっと一安心。

 夜はお好み焼き道場で、軽く乾杯をしながらの夕食。私と佐野くんは、ごっっつお焼きを頼んだが、佐野くんは焼けるのが待ちきれないらしく、子供みたいにぐちゃぐちゃにかき混ぜながら食べ始めている。私はモダン焼きみたいに焼いたが、いまいち固く焼けない。井田さん、吉原さんは、今日はヤマハの海の家に泊まるので、ここで別れて、福島、佐野くん、原くんの3名はリステルに向かう。
 なんと今日の晩の部屋はロイヤルルーム。和室が2部屋、洋室が1部屋、広大なダイニングが1部屋、台所、風呂付き。こんな豪勢な部屋に泊まって一人3000円で大丈夫なんだろうか???庄野さんに部屋の番号を伝え、一日の疲れを癒しに、大浴場&ジャグジーに。佐野くんはお腹の調子が悪くなったので早目に休む。私と原くんは軽く缶ビールを飲みながら、明日も吹くのかなぁ〜と、やや気が重くなりながら就寝する。この日の当初の予報では「風がやや強く」だった。明日の天気予報も「やや強く」だったので、浜名湖のやや強くは15m/sくらいのことを言うのかな???と話しながら。。。
 0:30am頃に庄野さんと篠田くん到着。半分眠りながら、本日の強風模様を伝え、篠田くんの「明日は大丈夫ですよ」という言葉を耳にしながら、もう一度眠りに入る。。。


●10月3日(土) 浜名湖・都筑(大会 第1日目)

 朝起きると、眩しいばかりの青空。湖面は鏡のように面ツルで、嫌な予感が。。。8:30amちょっと前に会場に着いた時には、かなりの選手が集まっていた。全日本選手権が始まるんだなと気合が入る。とりあえず強風仕様のMegaPumpを微風チューニングに戻し、ボードとセイルを運んでセットする。今日はパンピングレースの予感が。。。それにしても風ないなぁ。。。

 大松理事長からの開会の挨拶の後、櫻田さんから帆走指示書に基づいたスキッパーズミーティング。普段のレースではここまで念入りに帆走指示書の読み込みを行わないので、さすがに全日本レベルの大会だと気が引き締まる。コースは風が弱ければ、トライアングル3周(ただし2周目は上下)順風であればM字のジャイアントスラローム!?コースで行うということだった。特別ゲストとしてZEROの井勝さんも来ている。井勝さんからはZEROのユーザに1Pointのチューニングアドバイスがあった。
 リコーの加藤さん(永沼さんの日誌ではチャ〜で出ています)が、今日納品になったZEROを張っている。見た目は去年のZEROと変わりはないですが、永沼さん曰く、さらに軽くなったそうです。

 10:45amに第1レース開始予定だったが、風がないので暫く陸上待機となった。お昼前に運営からお弁当が配られ、佐野くん、原くんと木陰で弁当を食べ始めた時に、まさかのZ旗掲揚。そんな〜。弁当最後まで食わせてくれ〜。出艇申告を済ませ、浜に向かってると、永沼さんは一番乗りで鬼パンしながら出艇している。レースに賭ける気合というか気迫の違いを感じました。


■■■ 第1レース ■■■
 風速は3〜4m/sの最も苦手とする風域。コースはパタン1のトライアングル3周(2周目は上下)。本部船まで着いた時には、沢山の選手が集まっていたが、何とかアウターの見通しを取り、ラインは上有利か下有利かよく分からなかったが、左の方がブローが強そうだったので、できるだけ下寄りを目指すことにする。お決まりのゼネリコを繰り返した後、オールフェアでスタート。真中よりやや下くらい(かなり混雑していした)で、第一線からスタートできた。スタートダッシュのパンピングに競り負け(これは大きな課題)、じりじりと遅れていくのが分かる。左海面を使うためにスタボーを伸ばしてからタック。しかしこの風域でクローズのスピードが遅く、じりじりと遅れるのが分かる。1上では、たぶん後ろからシングルくらい。
 だんだんと悲しくなってきた。1上〜1サイド〜1下は、プロパーコースを走り、あまり順位の変動はない。2周目も上までに何人かに先行され、ランは順位の変動はない。3周目も同様。自分自身のふがいない走りに対する精神的な疲れが大きく、3周目は、漕ぐのもサボリ気味でいたのが全くの失敗だったが、3周目の下マークを回航し、フィニッシュラインまであと10mというところで、無念の時間オーバーのフォーンが鳴った。へなへなへなと足の力が抜けるのが分かった。いきなり最初からDNF。なんてことだ。(@_@)


■■■ 第2レース ■■■
 Start風の振れが安定しなかったので、そのまま海上待機。暫く待ってようやく風向きが安定してスタートシーケンスが始まった。今度は何度繰り返したか分からないくらいのゼネリコ。確かにいいスタートの練習になりましたが。疲れました。有力な選手を含めて、大勢の選手が、どんどんブラックに引っかかって落ちて行く。幸いにもNTTのメンバはいないようだ。
 団体戦はCUTがないので、みんなブラックに引っかからず頑張ってくれよ〜。10名以上の選手がいなくなったので、なんとか成立して、第1レースの失敗を取り戻したいと思っていたが、嫌になるくらい繰り返しのゼネリコ。今日の最終スタート時間が迫ってきて、今度ゼネリコになったら今日はNoRaceになるという最後のチャンスで、ようやくスタート。風は1m/sあるかないかで、上りも下りもフルパンプの状態。これくらい風がないと、まだ自分にも少しでも可能性がある。頑張れと自分に活を入れる。
 今回はスタート後に風が大きく振れ、その風をうまく掴んだ選手が抜け出した。私は真中よりやや上の第一線でスタートし、集団に呑まれながらも、即ポートにタックしてポートで上マークを目指す。上マークを回航したところで、本部船にコース短縮の旗が揚がっている。このコンディションで3周をフルパンプする体力は無いので、この1周だけ頑張ればいいんだと気合を入れる。上マーク回航は、後に20〜30人くらいはいる。第1Rよりはましだ。上〜サイド〜下で何人かに捲くられたが、今回は時間内に完走でき一応順位も付いた。結果には全く満足はいかないが。

 道具を浜に置きっぱなしにするが、風で飛ばされないように養生し片づけ終え、明日の精気を養うためにOKI、NTTのメンバで鰻を食べに行く。最初、目を付けていた白蒸しの鰻屋さんは、TakeOutの店だったので、近くの酒屋で聞いた鰻屋に向かった。明日もあるので、中ジョッキ1杯で軽く乾杯。こってりボリュームたっぷりの鰻をたいらげ、リステルに向かう。
 今日はこぢんまりした部屋となった。庄野さんの部屋で、軽く宴会の続きをする。東芝の春成さん、キャノンの北原さんも途中から参加。春成さんの伊勢湾カップ参戦時の話などで盛り上がる。春成さんは以前はMegaPumpに乗っていたそうだが、ZEROに代えてから一気に順位が半分になったという。伊勢湾に参戦できたのもZEROのお陰だと聞き、喉から手が出るほどZEROが欲しくなる。私の場合、道具よりも、まずはMegaPumpで腕を磨くことが先決だが、週末だけの練習量を考えると、道具だけは完璧にして大会に臨みたい。
 明日もあるので早めに切り上げ就寝する。明日は吹くのか?


●10月4日(日) 浜名湖・都筑(大会 第2日目)

 昨日は2レースしか成立しなかったので、最終レース開始時間を延ばし、途中で陸上には上げず、続けてポンポンポンとレースを実施すると、運営から説明があり、レース成立に向けての意気込みを感じた。公式掲示板に昨日時点の結果が張り出してある。NTTは団体で8位。7位とは差がないので1つでもJumpUpしよう。個人でも佐野くんがいい位置に付けている。私は90番くらい。何とか70番くらいには上げたいものだ。


■■■ 第3レース ■■■
 Start佐野くんから下有利だから下狙いましょうとアドバイスを受ける。昨日の話では下ぎりぎりは結構余裕で水を取れるということだったので、有力選手にびびらず下を攻めよう。最初はお決まりのゼネリコ。2回目は下3枚くらいでベストなスタートが切れたがゼネリコ。3回目は第2線に落ちてしまい、どうしようもない状態でスタート。でもゼネリコ。助かった。。。下スタートをあきらめ比較的空いている上スタートを狙う。でもこれは大失敗だった。スタボーでスタートが切れないくらいの下有利だった。上からスタートしたが、風下に高崎さんがぴったりと張り付いてしまい、まったく身動きできない状態でフォーンを聞くはめに。ほとんど1m/sあるかないかという風の中、大きく出遅れてしまった。風がかなり振れていたので、何とかいい風を掴んで、この状態から脱出できないか。右狙いの選手は即死状態だったので、左のブローを狙いに行く。風が振れ振れでタックを繰り返しながら、なんとか20人くらいは捲くって上マークに到着。しかしトップの選手は、早くも下マークに向かっている。2周目のサイド上マークでトップの大島さんに抜かれ、また悪夢のDNFがよぎる。2CUTはありえないので、何とかDNFだけは免れないと。。。必死にパンプ続けるものの3周目の下マークの手前で、無上のフォーンが。今回はかなりの選手がDNFにひっかっかってしまったが、自分もその一人に。スタートのミスさえなければDNFになることは無かったのに。。。非常に悔しい。
 このレース、下スタートを攻めた佐野くんは見事7位に入った。おめでとう。


■■■ 第4レース ■■■
 風が無くなり、長い時間、海上待機となった。喉がカラカラで篠田くんの背負っている水を少し分けてもらう。2つもDNFを出してしまい、精神的にかなり、切れてしまっていたけど、1つくらいはちゃんと吹いたレースがしたかったので、何とか風が上がらないか期待を込めて待つ。風向きが変わって本部船が移動を始め、大選手団が本部船に付いて行く。風が入り始めたが、振れ振れで安定せず、もうしばらく海上待機が続いた。昨日の第2レースでDSQとなった選手は何とか成立させたいと願っているだろう。風は3〜4m/sで、また苦手な風域。辛いなぁ。。。でも何とか1つだけでも頑張りたい。ラインの有利は上か下かよく分からなかったが、有力な選手が下スタートを目指していたから下有利だったのだろう。あまり下を攻めて失敗したくなかったので、下と真中の中間くらいから第一線スタートを切る。やはりスタートダッシュのパンプで競り負けている。これは大きな課題だ。最初のクローズのレグも、明らかに艇速が不足している。じりじり遅れて行く。悲しいことに1上はたぶんビリか、ブービー。これではいけないとサイド〜下とひたすらパンプ。2周目の上りのレグは、私にはストラップに足は入らない風域だったが少し挽回。艇速も1周目よりは少し上がった。体をよじるような姿勢でがっちりとセイルを固定する。何か少しだけポイントが掴めたような気がする。2上までに数名を捲くって、ランはプロパーを下って順位の変動は無かった。3週目の上りも何人かパス。最後のサイド〜下はスタミナ切れで、逆に何人かにパスされる。OverDrive効果もここまでか。結果は108位。このレースは井田さんの後塵を拝むことも無かった。かなり先を走ったんだろうなぁ。
 このレース、原くんが、ようやく一矢を報い13位に入りました。おめでとう。

 Commendation選手で参加した皆さんお疲れ様でした。結果の方は、佐野くん、原くん、篠田くんの頑張りにより、私の貢献度がゼロだったのが寂しいですが、NTTは9位に入賞しました。昨日より1つ落としたのは残念でしたが、来期は1つでもStepUpするよう頑張りましょう。それと運営として順位集計して頂いた吉原さん(土曜は夜中の3時まで集計に時間がかかったそうです)競技委員長の櫻田さん、色々とお世話になり有り難うございました。
 私の初めての全日本選手権の参戦は厳しい洗礼を受けましたが、微風コンディションの課題を喉元に突き付けられました。とりあえずの個人の目標である全レース完走も果たせなかったし。また今週末からの新たな課題がいっぱいできました。来春から全開で行けるようにこの冬は特訓だな。。。

レース結果はこちら

 
by yossy/152-3
■10月2日(金) 浜名湖(全日本選手権 前日の番外編)
▼5:30頃
 井田さんからの電話で目が醒める。ぴぴぴぴ、、、
 な、なにかが、、、なっているような、、携帯?」←吉原
 「もしもし、井田ですが、、」←井田さん
 「あ、、、よしはらですが、、あ〜寝坊した//」←吉原
  (あ〜寝坊した// の「あ」は大きな声で読んで下さい)
 「え?まだ部屋?」「はい」←井田さん/吉原
 「近くに来たら電話して」「はい」←井田さん/吉原
 速攻で荷物をまとめ、愛車オットセイに飛び乗り一路
 世田谷のロイホ(合流ポイント)を目指す。

▼7:30頃
 世田谷のロイホ到着、井田さんに電話してロイホに来てもらう。で、井田さんをリアシートに乗せて、一路浜名湖を目指す。前日迄の雨がウソの様な晴天に恵まれ。「先週末の江ノ島と、違って天気良くて良かったですね〜」等と言いつつ、浜名湖を目指す。今迄と違い、日中の移動なので周囲の景色が確認出来て多少、観光気分を味わう。

▼12:00
 浜名湖に到着、駐車場に車を入れるが未だ誰も来ていない様子。自分の出遅れを考えると、福島さん@NTTが先行して着いているかと思ったが、、、誰も居ない。で、駐車場に車を入れて、海面の様子を伺ってみるが殆ど無風に近く、穏やかな状況。
 「確か、高速から海面を確認した時は、プレーニングしているウィンドサーファーが見えた筈だが???」等と思いつつ、セッティングを始める。その頃になって、ようやっと、他のウィンドサーファー、全日本の選手の方々が到着し始める。ようやっと2度のレースを経験しただけの一般庶民(吉原)にとっては、神様の様な方々ばかりで、段々と緊張しはじめる。う〜ん、これって、神無月の伊勢神宮状態?集まってきたレーサーの中に赤井さんの姿を見つけ「そう言えば、、、スクール以外で赤井さんを見かけたのはこれが始めてか?」等と新鮮に思ったりする。

▼13:00
 セッティングが完了し、のんびり海上に出る、、が、だがしかし思いのほか、風があり、驚く。最初、例の、、、というか、最近お気に入りのクローズの練習をはじめる、、が、イマイチ登りきれず、井田さんとラインがずれる2〜3往復している内に、風が上がりはじめ、クローズで走れなくなってしまい、半強制的にプレーニングの練習をはじめる。井田さんと同じ方向に走ろうとすると、井田さんは飄々と海面を走り抜けていくにも関わらず、何故か?こちらはマスト手が自分方向に押されて、強制的に、風上方向を向きそうになる。で、こちらは力まかせに、マストを風下方向に押し出す様にして走らせる。が、これでは、疲れるばかりでスピードがまるで出ない。で、つまらない。しばらく、頑張ったが埒があかず、ガタガタやっていると井田さんからの指示で、トラッカーの位置を後ろにずらす。つまり、今迄はクローズと同じトラッカーの位置で走らせていたわけですな。で、トラッカーの位置を下げ、先日覚えたフットストラップを使用しつつ、進行方向前足でボードの方向を風下気味に向ける。
 そう、この瞬間、、信じられないスピードでボードが走り始めたわけですよ。篠田さんの教えにあったブームに体重をかけた状態を意識し、前足から力を抜き後ろ足荷重にしつつ、でも、ともすればあらぬ方向を向こうとするボードの向きを前足で、ウリウリとつつく様に修正しつつ、、走る走る。爪先立ちに近い状態になってしまった、前足がつりそうになるのに耐えつつ、文字どおり、力の限り走り続ける。(この乗り方に問題がある場合は、明日、三浦で御指摘、御指南のほどを)某富津のレポートで「サルサーファー」とか「サルの様に」の表現がありましたが、まさしく気分は「サル並みなのね〜〜〜、私と〜っても〜」(マキバオーのエンディングの節でどうぞ)ってな状態。だがしかし、常日頃体験した事のないスピードに、いい加減疲れてきたので、一旦上陸し、休憩する。ほぼ同時に上陸した井田さんから、再度トラッカーの位置について指摘を受け、最終確認(乗り方の)のつもりで、海上に出る。

 此処から、、此処から、悪夢が始まる。

 先程の時点で、充分強風状態だったのが、更に風速が上がっておりサルサーファーのポーズを維持する事が出来ず、フットストラップに、足をいれた状態で頑張りきれず、しかも、上を向こうとするボードを無理に風下に向け過ぎてしまい、、巴投げ状態で吹っ飛ぶ。CATの頑丈さに、超感謝である。あの風速でブームパンチを繰り出してしまい、ボードが粉砕骨折状態にならなかったのは奇跡に近い様に思える。但し、あるじ(吉原)の方は、巴投げの後、ボードのフライングボディープレスを顔面に受けてしまい、眼鏡はひん曲がるはひたいは痛いはでもうボロボロ。なんとかボード上に這い上がり、セールアップを試みるが、メガパンプは海面にピタリと貼りついてしまい、まるで上がりそうにない状態。それでも、暫くはセールアップを試みるが、まるで上がらずボードにへたり込んでいると、、風上方向で沈するサーファーを発見する。「う〜ん、、全日本の選手でも、この風だと沈するんだ」等と、妙な所で納得して良く見ると、、、井田さんだったりする。もし、吉原が対岸迄流されても、回収が可能な様にオットセイの 鍵を取りに来てくれたのである。
 取り敢えず、井田さんに鍵を渡し、井田さんは出艇した海岸に引き上げ、吉原は再度、セールアップにチャレンジしはじめる。だが、風は一向に収まる気配を見せず、心なしか波も段々と高くなりはじめる。何度かセールアップを試みるが、やはりセールアップ出来ず、スリーブの水を抜こうと試みたりもするが、効果は無くいたずらに時間だけが過ぎていく。これが夏場であれば、日も長く4時になろうが5時になろうが屁でもないところだが、、、既に10月の声を聞き、世間一般的には、充分秋と言っても良い季節である。日は短くなっているし、夜は、、、寒い筈である。というか、夜の浜名湖をサマヨウなんて状況には、、ゼッタイ、ゼ〜〜ッタイになりたくない。で、時計を確認する。時計のデジタル表示は4:00を示している。
 未だ、未だ間に合う//
 なんとか、なんとか岸に辿り着けないか//
等と思いつつ、再度セールアップにチャレンジしはじめる。此処で、ドラマや漫画なら、爽やかなBGMと共にセールアップに成功し、一気に対岸迄、駆け抜ける所だが、、、現実は厳しい。ぜ〜んぜん、セールアップできない。結局、セールアップは断念し、文字どおり漂流しはじめる。いや、既に先から漂流状態だったのだが、多少の学習効果としてボードの上に座っているよりは、立っていた方が、人体が風の抵抗になり、漂流スピードが上がる様な気がするので、ボードの上に立った状態で、漂流することにする。心なしか、対岸が近くなった様に思える。
 だが、此処で、新しい問題が発生した。このまま流され続けると浜辺には到着出来ず、コンクリの壁に覆われた海岸に流れ着きそうなのである。まったく、何の因果で、、と思いつつ、ぎりぎり岸に近付いたあたりで、ボードから降りてみると、かろうじて足が、水底につく。爪先立ち状態の不安定な姿勢でボードを引張りながら、浜辺のある方向へ移動しはじめる。水の流れの問題か周囲の水が以上に臭い。生活排水そのものといった感じである。また、浮遊物も多く、間違っても水が口に入る様な状態は避けたい。で、、、なんとか、浜辺に辿り着く、、、
 が、最悪の結末が、、上陸する際、海面からセールを持ち上げた瞬間、セールが風に巻き上げられ、波打ち際に激突、先端よりの位置で、、折れてしまったのです。シクシク。只、いい加減、今迄の状況が状況なので、まるで気にならない。というか、精神が麻痺してしまって、何が何だかってな気分。で、、、井田さんにサルベージしてもらうには、、、此処で、今日が実は金曜日な事を思い出す。って事は、、、あ、岡田君@沖電気が会社に居るではないか//
 取り敢えず電話がかけられそうな場所を探し、浜辺をウロツク。

▼16:45
 ナッツというウィンドショップを見つけ岡田君に電話をし、井田さんの携帯に伝言を頼む。(伝言ゲーム状態)で、多少落ち着いた所でショップの方と「この時期の浜名湖って何時もこうなんですか?」みたいな、世間話を始めた処、、
 「あなたが、流された人ですか?」←ショップの方
 「へ?あ、いや、、そうですけど」←吉原
どうも、漂流中、どういったルートでかは解らないが、「漂流者が居る//ようだ?」といった情報が出回ったらしい。う〜ん情けない。ナントナク居辛いので、折れちゃったマストと、ボードを片づけに、浜に戻る。ボードからマストを外しているところにオットセイに乗った井田さん登場//
 なんとか伝言ゲームは成功したらしい。しっかし、、岡田君も驚いただろうな、、浜名湖から「漂流してカンザンジに流れついた事を井田さんに伝言して欲しい」なんて電話がかかってきたんだから。井田さんに手伝ってもらいつつ、セールやボードをオットセイに積み込み、元居た浜に戻る。途中、ヤマハの保養所あたりでウェット姿でテクテク走るウィンドサーファーを発見する。
 「まさか、知合いだったりして」←井田さん
 「いや〜、ははは、どうでしょう、、あ」←吉原
 「赤井さんだ」←井田さん/吉原
どうも、夕方近く強風のあまり、かなり流されてしまったらしい。

▼17:30
 もといた浜(駐車場)に到着、、どうも色々周囲のメンバーに聞いてみると、今日の最大風速は15m/s以上はあったらしい。いや〜〜、、自然を甘くみちゃあいけませんって事ですね。道具を片付け、NTTメンバーと共にお好み焼きを食べに行く。で、性格がでますね〜お好み焼き。正確に、好みのメニューを注文し「キミ、僕の話聞いてないね?」等とウェイター相手にイントラしてしまう福島さん。メニューの内容を全然理解しないまま「ヤキソバ」を注文する吉原。「僕の注文、細かいからね」と注釈をつけつつ、文字どおりミョ〜に細かくメニューを頼みつつ、調理の過程で、周囲の笑いをとってしまう佐野さん。面白かったです、佐野さんのお好み焼き。


な〜んて感じで、浜名湖一日目は暮れていったのでした。

Point



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