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三国峠パーキング−三国トンネル−三国峠橋−松見大橋−十勝三股−幌加温泉入口−第六音更川橋梁−幌加除雪ステーション−旧幌加駅−第五音更川橋梁−音更トンネル−丸山橋−糠平三股林道−タウシュベツ川橋梁（めがね橋）−熊ケ谷（さわと）温泉跡−糠平ダム展望台−東大雪ぬかびらユースホステル
今日は東大雪ぬかびらユースホステルに連泊してユースホステルが主催する三国峠からのマウンテンバイクダウンヒルツアーに参加します。北海道のユースホステルの中でマウンテンバイクダウンヒルツアーを主催している場所が意外と多いです。私たちも過去に吹上温泉（美馬牛リバティーユースホステル）、裏摩周（清里イーハトーヴユースホステル）、松山湿原（名寄サンピラーユースホステル）と三つのダウヒルツアーに参加したことがあり、どれも思い出に残る素晴らしいコースでした。東大雪ぬかびらユースホステルが主催するマウンテンバイクダウンヒルツアーは北海道の国道としては標高が一番高い三国峠ということで期待して訪れました。マウンテンバイクと人を三国峠のパーキングまでユースホステルのワゴン車で運んでもらい、そこから各自、それぞれのペースで爽快なダウンヒルを楽しみます。ツアー料金はレンタルＭＴＢの場合、ひとり２，０００円（保険込）。持ち込み自転車は１，５００円（保険なし）となっています。ユースホステルを午前９時前に出発、ワゴン車に乗って三国峠へ向かいます。約４０分ほどで三国峠に到着しました。移動の車内ではダウンヒルコースの詳しい見所や注意事項など繊細にアトバイスしてくださるので心強いです。午前１０時前には三国峠のパーキングに到着、ワゴン車から自転車を下ろしダウンヒルをスタートさせました。標高１，１３９ｍと高い峠ですが思ったほど寒くなく半パンに薄い長袖シャツという格好で十分でした。三国峠から十勝三股までは急な下り坂が続くのであっという間に到着します。ところどころにある写真撮影スポットで立ち止まることが多かったので一気のダウンヒルとまではいきませんでしたが爽快そのものでした。十勝三股は旧国鉄士幌線の終着駅で、かつて林業の町として繁栄した集落です。昭和３０年代の最盛期には１，０００人を越す人々が暮らす町としてに賑わった姿はなく、今では２世帯８人だけが暮らす寂しい町になってしまいました。家々が密集していた場所や十勝三股駅跡、製材所や木材置場があった場所も更地となり広い草原になっていました。かつて人々が観賞用に植えたルピナスが野生化して広い草原を埋め尽くす姿は華やかと虚しさが感じられます。十勝三股を後にダウンヒルを再開。ここから、旧国鉄士幌線の線路跡が続く区間なので国道から橋梁跡やトンネル跡などをあちこちで見ることができました。丸山橋の手前で国道２７３号線から糠平三股林道を進みました。鬱蒼とした森林地帯を貫く林道はヒグマの生息地ということもあり熊出没の危険を感じながら緊張感高いポタリングでした。林道を４ｋｍ程進むとタウシュベツ川橋梁が現れます。旧国鉄士幌線は美しいアーチ橋がたくさん残されています。その中でもタウシュベツ川橋梁はローマの水道橋を思わせるほど美しいアーチ橋で、ダム湖の水位が上がると湖底に消えてしまい、幻のアーチ橋とも呼ばれています。昭和１４年に架けられた橋は過酷な自然環境と繰り返される水没によって老朽化が進み、崩壊寸前の状態です。昨年の十勝沖地震で大きなダメージを受け、あと１０年はもたないとも言われています。きっと数年後には崩落して１１連の美しいアーチ橋を二度と見られなくなることでしょう。今回、ダム湖の水位が上がり、アーチ橋の上部しか見ることはできませんでしたが、その印象的な姿は心の中に刻み込まれました。機会があったら水位が下がる冬に訪れ、その全容を見たいものです。タウシュベツ川橋梁から林道を更に進み何ごともなく無事に糠平のダムサイトへ辿り着くことができました。林道ではエゾシカの親子と遭遇、貴重な体験もできました。三国峠からのダウンヒルコース、特に有名な観光スポットは全くありませんが、大自然と歴史を感じるコースで久々に充実した大満足するサイクリングとなりました。深い森林地帯を走るコースなので秋の紅葉シーズンは素晴らしい光景なんでしょうね。三国峠の秋は早く、９月下旬から１０月上旬だそうです。
使用自転車 − ＭＡＲＫ−ＡＧ２６（本日の走行距離 ４１．２ｋｍ）
■■■ 宿泊先 ■■■
東大雪ぬかびらユースホステル
一泊二食 ４，８３０円（ＹＨ会員料金）
昨日の日記の中でも書きましたが、東大雪ぬかびらユースホステルではＭＴＢダウンヒルツアーや登山、ネイチャーウォッチング、カヌーなど豊富なツアーがたくさんあり連泊して大自然を満喫したい場所です。ＭＴＢダウンヒルツアーも三国峠コース、然別湖コース、十勝平野コースと３コースあります。どれも素晴らしいコースです。自転車を持っていかなくてもユースホステルには立派なレンタルＭＴＢが用意されているので手ぶらで行ってもサイクリングを満喫できます。ＭＴＢダウンヒルツアーの料金も自転車レンタル料込と保険料込みで各２，０００円とリーズナブルなのが有難いものです。また、訪れるような機会があれば、長く滞在して東大雪の自然を思う存分満喫したいと思います。
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