2006年後半から、デジタルテレビチューナー搭載モデルのラインナップは充実しています。
しかし上位モデルと下位モデルで非常に中途半端なものも存在するということになり、購入する側としては目的にあったベストのパソコンを探すのは難しい印象を
受けます。またアナログを含めたTVチューナーとその録画などは機種ごとに大きく異なるため、特に注意が必要です。
2011年7月24日に現在の地上波アナログテレビ放送が終了し、地上波デジタルテレビ放送(以下”地デジ”)に完全移行します。
すでに関東・近畿・中京では”地デジ”の放送はすでに始まっており、その他の地域でも準備が整い次第放送が開始されています。
地デジの利点は、「画質・音質の安定」「番組と情報のさらなる融合」「インターネットとの連携」などが挙げられます。以下にその利点をそれぞれ簡単に解説します。
「画質・音質」は、現在のアナログ放送では地域によって雑音がひどくて画像が2重になるなどの現象がありますが、地デジでは放送内容をデジタルデータ
化することでその現象をなくし、安定化できます。
「情報との融合」は、現在のアナログ放送形態では視聴者は放送局から一方的に番組を提供されて観ることしかできません。
しかし地デジになれば、字幕や関連情報なども同時に発信されるため、視聴者は関連情報などが欲しい時に
アクティブにそれを入手できるようになります。イメージとしては、インターネットのウェブサイトをイメージしてもらうと近いですね。
「インターネットとの連携」は、携帯電話やインターネットを使って、視聴者参加型番組などのテレゴング集計や懸賞応募などがよりスピーディーになるなどの利点があります。
放送をデジタル化することで携帯電話でも安定した放送データを受信することが可能になり、より身近に放送を楽しむことが出来ます。
これだけ利点の多い地デジですが、視聴するには「地上デジタル放送受信用のチューナー」が必要です。
これは「受信チューナー内蔵の機器」を購入するか「外部の受信チューナー機器」を購入して取り付ける2つの方法があります。
外部機器は別途購入しなければならないため、できれば内蔵のものを選びたいものです。
受信チューナー内蔵のテレビは比較的早く投入されましたが、パソコンへの搭載は遅れ、ようやく2005年冬にチューナー搭載モデルが
各社から発売されました。今回のラインナップではさらに対応機種がかなり増え、デジタルテレビ放送をHDDに録画することが可能なパソコンは、やはり魅力に感じます。
その中でもおすすめの機種をここでは挙げていきたいと思います。
<デスクトップ>
実勢価格帯は23万円から42万円と非搭載モデルと比べると割高ですが、性能もそれなりに向上しているものも多いので
お得感があるものも多く、各社このラインに力を入れているのがわかります。
<ノート>
地デジ対応モデルで有名なのは東芝のCOSMIO(コスミオ)シリーズです。いち早く対応してきた東芝は見事に先を進んでいます。
その他のメーカーのものも選択肢は少ないものの、選んで損はなさそうなラインアップです。
TV機能を持つパソコンの価格帯はデスクトップの液晶一体型で\170,000〜、本体・ディスプレイ分離型デスクトップと据え置き型ノートが\180,000〜、モバイルノート\230,000が
あたりからラインナップされています。
ここで注意が必要なのは、録画をいくつまで同時に実施したいのか。
1つまでであればそれなりに安くなりますが、数が増えればそれだけ価格も上がるためです。それほど必要でなければ最低限の数にしておいた方が損は少ないので
事前に決めておくといいでしょう。
また液晶ディスプレイの大きさも価格に直接影響してくるので、注意が必要です。
<デスクトップ>
さすがにアナログ放送の終了があるので先細りの傾向がありますが、まだ期間が残っていることを考えてると、選択の余地ありです。
また搭載されていないパソコンにTVチューナーボードを増設するのも手です。
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