作業開始!

それでは作業に取り掛かりましょう。
慌てず、余裕をもって作業しましょう。



NO. 作業手順
エンジンをメンバーから浮かさないといけない為、
干渉してしまうインタークーラー、タワーバーを外します。
インタークーラーの取り外しは「インタークーラー脱着」をご覧下さい。
その他にも、エアフロ、インテークを繋いでいるパイプなどを外しておかないと、干渉して負担がかかってしまいます。
社外のインテークパイプなどを装着している場合は、逃げが無いので注意して下さい。
車をジャッキアップし、ウマを掛けます。 画像は「ジャッキアップ&ウマ掛け」をご覧ください。
エンジンマウントは左右に1つずつあります。
交換は一つずつ行う事になります。

下の画像を見てもらえればわかりますが、
エンジン下部にマウント遮熱板の2つのボルト(@、B)、
メンバー側にマウントから伸びたボルトを1つのナット(A)で固定されている形です。

車両前方@のボルトとAのナットは、下から覗けば見ることができます。
しかし、後ろ側Bのボルトは、メンバーに隠れていてエンジンを浮かさないとその姿を見ることはできません。
エンジンマウント簡略図
作業は右、左、どちらのマウントから行っても構いません。

右側(運転席側)のマウントは、ステアリングギアボックスやシリンダーなどが集中していて非常に作業がしにくいです。
左側(助手席側)のマウントは、周りに何も部品が無く、比較的作業はしやすいです。

できれば、ここでミッションマウントのボルトを緩めておくといいです。
後にエンジンを上げる時に、多少(ほんとにわずかですが)スペースに余裕ができると思います。
まず、左右のマウントの@とAの見えるボルト&ナットに、潤滑油を吹いておきましょう。
先に交換するマウントの@のボルトを、14mmディープソケットレンチ&スピンナハンドルを使用して取り外します。
Aのナットも同様に外します。
反対側(あとで交換するマウント)のAのナットをボルトの先端まで緩めておきます。
          (エンジンを浮かした時のスペース作りと脱落防止)
フロアジャッキの皿に当て木(厚さ2cm以上)をして、オイルパンにジャッキを当てます。
 
★オイルパンにジャッキを当てる時の注意★
オイルパンは力に弱いです。
当て木を当てる場所は、ミッション側(後ろ側)の一辺にしてください。
これで凹んでしまうようならば、すぐに作業を中止して下さい。
オイルパンが大きく凹んでしまうと、油圧の低下など様々な悪条件が揃ってしまい、
エンジンブローしてしまう可能性もあるようです。

ジャッキを当てたら、エンジンを浮かします。(エンジンは前方にズレていくと思います。)
ボンネット側からエンジンを見て、各所に負担がかかってないか確認しながらゆっくり上げてください。
浮かす量として、メンバーからボルトが抜ける程度で十分です。

この後、エンジンは浮かしたままの作業になります。
絶対にエンジンが落ちてこないようにしてください。

エンジンを浮かすと、作業スペースができてBのボルトが見えると思います。
潤滑油を吹いて、Bのボルトを外します。

スペースができていると言えども、それでも作業性は悪いです。
14mmメガネレンチ、スパナをうまく使い分けて緩めてください。

私の使用した工具は、右の画像の2種類です。
スパナは長さが足りなかった為、メガネレンチで延長しました。
使用したツール
ボルトが外れたら、マウントの取り付け向きを確認して、メンバーとタコ足の間からうまく引きぬきます。
10 マウントを新しいものと交換します。
 ★補足★
 ノーマルマウントのステーには遮熱板が付いています。
 STi強化マウントにはステーのみで、遮熱板が付いていません。
 マウントを長く使いたいのならば、ノーマルの遮熱板付きのステーを使用することをオススメします。


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