2003年7月 青 森 旅 行  旅行記  

岩手山リンゴ園青森 
 平成15年7月28日(月)〜31日(木)  3泊4日

「受験も一段落したし、大人気の青森、深浦の不老ふ死温泉、行きたいな〜」と夫

「夏休みは、弓道部の部活が在るんだけど・・・・」と長男

「パートもこの時期、連続で休むの辛いのよ」と妻

「・・・・・・・・」無言の長女

結局、初めての青森旅行。贅沢に4日間行くことになりました

長男高校1年、長女中学1年


<交通手段> 
          往復 新幹線はやて(指定席)上野駅〜八戸駅間。特急八戸〜青森駅間
          
           現地で駅レンタカー3日間 青森駅借り入れ〜青森駅返却
          
           最終4日目 JRフリーキップ利用 青森〜八戸〜むつ湊間 
          
           八戸〜上野駅間は新幹線。上野〜自宅はJR。
           の個人旅行

<費   用> 家族4人で合計  270,000円

評価 項     目 4人家族計
税込で
備      考
★★★ JR
北東北フリーキップ
88,000円 往復新幹線都区内〜八戸間の運賃&特急指定席込
現地で県内全線フリー4日間有効
 

通常運賃だと片道だけで大人1人27、000円
★★★ 駅レンタカー 18,950円 JRのトレンタ君で3日間レンタル

トヨタのビッツの新車
走行距離9,000kmが1日使用料5,000円。+免責料1日1,000円で3日間レンタル。
カーナビ付で使用料300円
★★ ガソリン代 2.688円 3日間の走行距離385kmで25.6L使用
★★ 宿泊 
青荷温泉旅館
33,598円 2食・サ込で大人8,500円子供5,850円税・入浴税別
直接メール予約。全室同料金
。 
※旅行会社経由だと10,500円
★★★ 宿泊 
黄金崎
不老ふ死温泉旅館
42,600円 今回の最大目的の温泉宿
2食・サ込で1人10,000円税・入浴税は別 ITで直接予約。
料理で料金差有り10,000円〜14,000円。
※旅行会社経由だと最低12,800円から
宿泊 
宿屋つばき 
34,200円 2食・サで1人8,000円税・入浴税別 直接メール予約。
ITの予約割引を利用。

直接TEL又は旅行会社経由だと10,000円から
★★ 昼食 18,030円 1日目ランチ上寿司1,500円&蕎麦670円。

2日目ラーメン600円

3日目蜆しじみ三昧1,200円、蜆ラーメン600円、蜆汁300円。

4日目焼きウニ定食1,500円、生ウニ定食2,000円、いちご煮定食1,000円。
★★★ 夕食 3,120円 4日目新幹線の車中で、
むつ湊市場で午後に購入の生ウニ1,800円、生たらこ500円を御飯2パック360円に載せただけの手製弁当。ドリンク300円
★★★ 土産 21,525円 家族4人分で16種32品の合計。今回買いすぎ!!!
  7,500円 立ち寄り入浴料。施設入場料。
おやつ&ドリンク代。ロッカー使用料。都区内〜地元駅間交通費

 < 日 程 > 

      ◇ 
1日目 7月28日(月)  晴れ


     

 自宅5時30出発→成田線&常磐線→上野駅着6時45分→上野駅発7時2分新幹線はやて1号・指定席・・
2日前に起こった宮城県北部地震の影響で新幹線の正常な運行が心配されたが本日は影響なし。

3時間であっという間の北東北へ・・

 →八戸駅着10時4分→10時16分八戸駅発→特急白鳥12号・指定席→11時14分青森駅着・・
ここまではJR北東北フリー切符で。

駅レンタカーの手配を完了してから青森駅前を散策・・

情報誌でゲットの【朝市寿司】で昼食・・
TV紹介登場を訴えるノボリが入り口に立ち、店内には多くの芸能人とのツーショット写真が張り出されているが、肝心の上寿司はネタが小さく鮮度も今一。
地元で1,500円の価値はないかな

 →駅レンタカーに乗り込み12時10分青森駅出発→ 【ねぶたの里】着12時50分・・

ねぶた引き実演参加と演奏ショーを観て・・

午後1時40分里発→ 【酸ヶ湯温泉】着14時・・入浴&蕎麦での食事


酸ヶ湯温泉 017−738−6400】
 青森駅から車60分
 日帰り入浴 大人500円、子供300円。

有名な千人混浴風呂は日帰り利用の観光客ですでに一杯。
さらに大勢の日帰り客が大群で押しかける。
入り口の札番の方もスリッパの整理が間に合わないくらいの混雑。
     酸ヶ湯温泉玄関青森
浴室内は間仕切りは一応あるが
女性は入りにくいのではと考えていたがせっかくの温泉と年輩者は結構平気で裸で入浴している。

子供連れの女性はバスタオルを用意して入浴。
女性専用の浴室も別室にある。
白濁のお湯で効果はありそうだが、俗称とは異なる意外に狭い2つの湯船。


鬼面庵  017−723−6058】 
 無休9時〜16時30分 
青荷温泉旅館玄関口にある宿直営の蕎麦処で、
玄関側に立ち食い用の小窓があり、立ち食いもOK。
なめことろろそば670円、かけそば470円。麺にこし有り

・・地獄&まんじゅうふかし見学・・

15時20分発→八甲田山と岩木山を眺望しながらの快適な山岳ドライブ

 →16時 【青荷温泉旅館】着



 【青荷温泉旅館 0172−54−8588】
  道の駅【虹の湖】から山を登った一軒家

売り・・・・・・御存じランプの宿

設備・・2階建て本館と離れ3棟が木造の宿泊棟。
    さらに最新の離れの男女別内湯棟の全てに夕方になるとランプだけが灯り続ける。
    早めの到着とゆったりとしたもてなしに満足。

    夫は売店のヒロさんと地元の酒と肴ですでに夢ごごち。
    ヒロさん始め津軽弁丸出しが売り、

    我が家の宿泊した部屋は本館1Fの吊り橋際と散歩コースの交差する角部屋
    6畳でバス&トイレは無し。宿泊客は110人程でほぼ満室

食事・・夕食は串刺しの岩魚の塩焼き。鯉の刺身。ブナやシメジの山菜尽くし。ホタテ。
    手作り豆腐等で、朝食も山菜が中心。豪華さは無いが地元の味に満足。

    共に唯一の大広間で鍋汁を囲みながら宿泊客全員で食事。

温泉・・本館等を出て小さな吊り橋を渡って左側に混浴露天の湯。

    右側の入り口は男女別の混浴の龍神の内湯。

    本館棟には内湯が、更に玄関前に男女別木造の内湯健六の湯が点在。
      青荷温泉健六の湯青森

感想・・電気がないので全くすることもない
    早めの青森弁たっぷりの料理紹介が盛り込まれた夕食後は、長女と影絵競争。

    外に出れば圧倒するかのような数の星を数えられる夜空と虫の音。

    我が家の部屋が吊り橋際の川沿いの部屋。鍵のかからない(最初から付いて無い)部屋の障子とガラス戸を
    
散歩路や吊り橋を渡る他の客の視線を無視するかのように開け放てば
    騒がしいほどの川のせせらぎ音だけがバックグランドとなる長い夜は別世界

    明け方まで燃え続けたランプの煤(すす)の臭いを敏感に感じてしまう朝だった。





      ◇ 
2日目  7月29日(火)  曇り午後小雨


レンタカーで9時10分宿発→道の駅ひろさきで寄り道・・

→10時 弘前市内→10時10分 【戸田団扇餅店】

戸田団扇餅店  0172−32−7698】
 月曜定休 8時30分〜18時 
弘前市内の小さな裏通りにある古びた店構えのこの商店前は車でやってくる客で往来も不自由になるほどの超人気。

言葉を聴いていると圧倒的に地元のお客さん。我が家も早速並ぶ、
店内ではお爺さんが奥で餅を串刺しにし、店頭では客の注文を裁くお婆さんが居る。
夫婦だけの小さい店。
     戸田餅店
店内の小さな年代物のガラスケースに餅米で造った扇形の餅に胡麻だれを掛けたうちわ餅80円と、
うるち米で造ったくし形の餅に黒蜜だれを掛けた串餅80円が並ぶだけ。
しかしその2品は共に絶品の味わい。まさに和菓子の一品。
我が家は買った2品を店頭で食べ尽くしてしまったウマイ

 →10時40分 【ラーメン屋台屋】着


屋台屋    0172−32−7698】 
 木曜定休 11時〜 
開店11時前にすでに満席の弘前市内では一番の人気店。

ラーメン600円、ラーメン大700円、ワンタン600円の3品だけ。
        弘前屋台屋青森
しこしこ手作り麺とやや甘みがある煮干しを中心とした魚介類の醤油スープ
こくがあり今まで食べたことのない味わい。
「これはいい!」ボリュームのある麺を全て食べ尽くした我が家。

これでは後20分後のリンゴ狩りはきつい。予定変更で岩木山神社で時間を潰す・・

 →11時20分 【岩木山神社】着・・

エントランスが長く、本社&奥社とも荘厳な造り →11時40分 【岩木山リンゴ園】着


岩木山観光りんご園  0172−83−2748 】
 期間中無休
 9時〜  400円で食べ放題
7月の下旬開始の県内一、いや日本一早いリンゴ狩り園で、小ぶりなビスタベラ&夏緑の2種をもぎ取り&食べ放題。
もちろん時期が早いので甘いはずがない。やや青い色の夏緑の方が甘かった。4人でさすがに12個では元が取れないが、雰囲気は良かった。店内に戻るとリンゴジュースのサービス。桃が3個で100円。予定外だが安いので早速購入

 →12時30分 獄温泉着・・時間つぶしに軽く周囲を散策。

名物嶽きみトウモロコシは満腹で食べず・・

 →13時獄温泉発→東北富士と言われる名山、

岩木山を半周以上する山岳コースを快適にドライブ。
岩木山は小説家石坂洋次郎の作品の原風景。

運転しながら、♪
青い山脈の歌詞が口から出てきたが、長女に「だれの歌?」と言われ、妻と説明するが時の経過と年代の差を感じる一時だった。
通行車両はほとんど見られず、もったいないほどの贅沢な時間を過ごしながらの山岳ドライブ。

右に岩木山を望み半周以上の周遊道路
途中睡魔が襲ってきたので、全く車の通らない道に設けられた休憩所で20分ほど睡眠をとる・・

 →14時 鰺ヶ沢着・・駅側のイオンSC店で安売りだったドリンク&ヨーグルトを大量購入。我が家の旅行には必需品

 →鰺ヶ沢市内をバイパス道で抜け日本海に出る。

その日本海を右に観ながら海岸線を南下。秋田県方面に下る
この頃から、カーナビがUFO状態となり、道を外れて海の中を走り続けたり、
突然画面から消えたりの大迷走になり、子供達は大喜び、車内が歓声で騒がしい。
空が、時々小雨に見舞わはじめる・・名勝・千畳敷海岸で休憩・・

→時間が早かったので、予定の宿泊先を通過し、少し先に出て(南下)・・

15時10分秋田県との県境の白神山展望台着・・目前に低くたなびく雲海のむこうに世界自然遺産ブナ林の広がる山並みが見える・・

→来た道を戻って、15時25分 【黄金崎不老ふ死温泉旅館】に到着


 黄金崎 不老ふ死温泉旅館   0173−74−3500 】
  国道から日本海側に下った一軒宿。

 売り
・・・・もちろん全国的大人気の海岸縁の茶褐色の混浴露天風呂

施設・・本館以外に、昨年新装された2階建ての新館とロビーが豪華。
    我が家は新館1Fの12畳の和室でトイレはウオシュレット仕様、内装も品がある。

    窓から見えるのは日本海、明けがたには漁り火が見えた。

    今夜は宿泊客約250人で満室。
       不老ふ死温泉旅館玄関青森
    夜ロビーでくつろいでいると、フロントへのTEL予約問い合わせもひっきりなし。
    そのほとんど「その日はあいにく満室でございます」と断られていた。

    我が家の予約も2ヶ月以上前に一度断られ、
    キャンセル待ちをしてようやく宿泊可となった次第の宿。
    メールを送ること4回目でゲットした予約。

料理・・夕食は小広間で8組ほどでの食事。
    一番安い料金だったが、それでも質のいい食事だった

    種類こそ普通だが、質がいい。新鮮の言葉の意味が良く判る料理
    刺身3品。サザエの壺焼き。生ウニ。地元ワカメそうめん。アワビ。鮭と海の幸が並ぶ。
    特に大きな車エビの煮物2匹。ホタテの鍋。鮭の切り身の脂の乗っていたこと。
    凄い旨さ。同じ品でも質の違いで味がこんなに違うのがよく解った食事
     この旅館の朝食が今回3泊中の唯一のBF

 翌朝、和食亭での予定外のBF朝食も期待以上の手の掛かった料理で最高評価!!

温泉・・売りの海岸縁の露天風呂は混浴と女性用の2箇所が壁一枚。
       不老ふ死温泉露天1日目青森

    透明な源泉が空気に触れ黄金色に変色するので付けられた温泉名。
    確かに茶褐色の温泉を幾つか体験してきたがここの色は明るい茶色。
    黄金色と言え無くはない。瓢箪型の混浴湯船からは浅瀬の岩礁が手に触れる位置。
    周囲は反対側の高台の宿泊旅館以外は全くの海原。漁船の行き交いも遠目に望める。

    但し、着いた日の夕方は曇天で小雨が舞う天候。
    さらに日帰り利用客が、車や観光バスで大勢。
    夕日の入りの最高の場面で入浴しようと入れ替わり立ち替わりに出入りし、
    ゆっくり浸かっている状況でなく風情はなかった。

    それでも長男をモデルにカメラとムービーは撮影。
    隣の妻と長女の女性専用風呂も混んでいたという。
    こちらは円形らしい。
    塩っぽい湯なので、子供達は早々に旅館に戻り、内湯で身体を洗い流した。

    この内湯は高台の日帰り客用の新館に有る。
    宿泊客専用だが外側に小露天が付いていて、海沿いの露天風呂を眼下に見下ろす事が出きる
    実際、多少入浴姿が見えるのだが、遠目でハッキリは分からない位の距離は充分に有る、でも女性はご用心
    空いていた湯船にゆっくり入ることが出来た。

感想・・・・
TVドラマのような入浴体験。

  翌朝朝5時に、夫が「昨日は海沿いの露天が混んでいた。
 早い時間なら宿泊客だけだし空いているからと、
 「朝風呂に行こう」と布団の中でまどろんでいる家族を誘ったが、誰も睡魔に勝てずに布団から出てこない。
 仕方なく、1人で波打ち際の混浴露天に。満室の情報から朝も混み出すだろうなと思いながらも専用通路から外に出た。
 あいにくの曇天で朝日が上がったことさえ分からない空、
 瓢箪型の露天湯船には男性客が3人、
 それも夫が入って湯船の先端の波打ち際にくつろいだ頃にはみんな上がってしまった。

 多少小雨が降って来たが、波静かな海原を眺めゆっくりと一人湯船に浸かっていた。
 直後に年輩の夫婦とその妹(会話から判断)が入ってきた。そういえばこちらの浴槽は混浴だった
 女性陣は宿専用のバスタオルを付けているが海を眺めていた夫にはとりあえずの混浴も気にもならない。
 しばらくして、音もなく若い子が入ってきた。
 「え!」女性1人である。遠目だったが、専用のバスタオルも付けず小タオルだけで前を覆い、露天入り口際に場所を定めた。
 5人の混浴は10分程続いたが、聞こえるのは年輩連れの関西弁の会話と波の音だけ。
 温めの湯だったが塩っぽいので肌がかゆくなって来る。
 夫は湯船から半身を起こし、腰掛けて身体の熱さをさました。多少空が白みかけてきた
 暫くして年輩一行3人が上がると、その若い子との混浴となった。

 夫が上がり時を探っていたら、湯船の中をその子が寄ってきて声を掛けた「
写真を撮っていいですか?」。
 この湯を撮りたいらしい「どうぞ。端に寄っていましょうか」
 彼女に背を向け、海岸を見る格好で後ろ向きになって一番奥の方に寄った。
 暫くしてシャッターの音が聞こえたので彼女の方に振り向きくと「ありがとうございました」の言葉。
 夫が「あなたが湯船に入っている写真も撮りましょうか?」声を掛けると「それじゃ、お願いします」と嬉々とした声、
 夫は湯船を出てバスタオルを巻くと、同じ姿の彼女からレンズ付き携帯とデジカメを渡された。
 こりゃ本格的だ。幸か不幸か他の客が露天風呂に入ってくる気配は全くない。
 シャッターボタンの位置を確認してから、彼女はバスタオルを取り裸になり小タオル1枚で瓢箪湯船の中にゆっくり入っていく・・、
 夫は眼前の裸に戸惑いながらも見てしまった。やや小柄な子だが抜群のプロポーションにビックリ。
 数枚撮影した後再び上がってきて、(この時も裸)バスタオルを巻きながらしばらく話し込んだ。
 すると彼女は九州A県(敢えて伏せます)出身の20代前半の子。
 この有名な温泉に入るために、予約が取れなかったのに友人達と現在住んでいる京都から新潟まで来て泊まり、
 その宿から再度連絡を旅館に入れた処、キャンセルが出たので、友人を新潟に残し、
 彼女だけが更に、昨日、日本海を1人新潟〜秋田〜青森とJRを乗り継いで来たという

 「今日は青森空港まで行って直行便で帰るんです」。
 単にこの湯に入りたくてはるばる来たようだ。
 こりゃ凄い温泉フリークだなと感心して、それか湯に浸かりながら
九州の温泉の話になった。
 やはり温泉が好きで各地によく出かけているとの事。
 「ここ以外で今、一番行きたい温泉は熊本の黒川温泉だけど行ったこと有る?。
 来年春休みに行きたいと思って居るんだ」との夫の問いかけに、
 「ええ。行った事がありますよ。あそこは良いですよ。ほとんどの旅館が露天風呂だし、手形で3軒の旅館に入浴できるんです。
 宿泊は人気があるので予約が大変だけどこの手形が有れば温泉めぐりは出来ますよ」
 「出来たらゴールデンウイーク頃がいいですよ」と今風の若い子には似合わず敬語を使ってくる。
 顔立ちもコケティッシュで知的で品のある顔立ち。
 「そうだそうだね。中でもオススメの旅館は?」
 「そうですね。宿泊するなら大きな露天の旅館がありますが」暫く湯船の周囲で温泉談議となった。

 夫が「家族で来ているんですよ。子供と一緒にね」
 「そうですか、私も親が旅行好きで兄と4人で小さい頃から旅行しました」
 「今は兄は結婚してつれあいが居ますが、兄嫁も一緒になって5人で今でも旅行する事も有るんですよ」
 相変わらず言葉使いが丁寧だ。
 そしてバスタオルから浴衣に2人とも着替えながら旅館入り口まで一緒に戻ってから別れた。
 道すがら、彼女が「黒川温泉のパンフレットを送りますので」と約束してくれた。


 
楽しい入浴だった
 50直前の夫にとっては、此まで、全く見ず知らずの子との混浴経験も何度か有り、その際にも多少言葉を交わしたこともあるが、
 このシュテイエーション程の体験にはホントにビックリ。

9月下旬に黒川温泉の入浴体験を綴った詳細データーとパンフが送られてきた。内容を見ると凄い温泉マニア





      ◇ 
3日目  7月30日(水)   小雨のち曇り


 8時40分 宿をレンタカーで出発→

小雨の日本海海岸線を今日は昨日とは逆に北上。
今日のカーナビは機嫌がいい。海上を飛ばない。

 →10時鰺ヶ沢・・旧国道の海岸沿いにイカのカーテンの大群が現れた・・

夏の風物詩と言われる生干しイカを1枚250円で直売する小屋がいくつも並ぶ風景。
その中でも事前調査済みでTV登場も何度かある千崎商店前に駐車。


千崎商店  0173−72−7197 】
千崎商店のおばーちゃんは、
我が家が店に入っていって、直ぐに生干しイカを購入し、自宅への発注を早速頼んだら、
ちらから催促もしないのに「いま1枚焼いてやるから食べていきな」
「このタコの薫製も旨いよ」「送料少しまけておくよ」と商売気抜き

買い物を済ませた我が家をもてなす。
ホントに商売気抜きのもてなしだ。旨い一夜干しを平らげた。

 →11時 木造町・・この頃から雨が上がった。

亀が岡遺跡で発見された遮光器土偶の巨大なモニュメントが木造駅正面にあり記念撮影。
ほとんど観光客が訪れることは無いような駅・



それでは、シャッター!!
      

 →11時40分金木町着。・・


【太宰治記念館 斜陽館 0173−53−2020】は太宰治の生家
夫は早速、子供達に「小説家太宰の作品を3つ上げろ!揚げられないのかバカだな〜」。
入館料   大人500円、小中学300円
 
 →鈍より澱んだ山・河・雲・木々らのかもし出す、寂しさの漂う独特の風景が展開する津軽半島をさらに北上し

 →12時30分 【十三湖のしじみ亭奈良屋】着


しじみ亭奈良屋  0173−58−3581】 
 無休10時〜 P有  
眼前に広がる十三湖では、300円の入漁料で蜆狩りをしている半身湖に浸かった家族連れを観ながら食事。
3種類の各スーパゲティー380円はボリュームもあるが味付けが素晴らしい。

ここのメニューは蜆づくしで満載で蜆五種が味わえるしじみ三昧1200円が人気。

 蜆汁300円、
 釜飯700円、
 そしてしじみらーめん600円が味わえる。

 →13時30分発・・

津軽半島を突っ切って、陸奥湾沿いに出て、青森市に向かって湾を南下→
14時30分市内の山内丸山古墳着・・
青森市郊外。無料。広大な縄文時代遺跡
・・

15時20分発→15時40分甘精堂の昆布羊羹950円→青森駅着・・駅レンタカー返却16時

→此処からは、明日4日目の新幹線を含め列車での移動だ。

青森駅の構内売店で土産を購入し、16時27分発のJR東北本線八戸行き普通列車(ドアーの開閉方式が面白かった)で

→浅虫温泉駅着16時47分

・・浅虫温泉駅で翌日の特急指定席券を事前に購入・・16時55分 【お宿つばき】着

・・一度部屋に入ってから、駅付近を散策、食事後入浴。

・・・
20時30分隣の海扇閣旅館での津軽三味線無料演奏ショーに出かけ・・21時10分宿に戻る。就寝


 浅虫温泉 お宿つばき  017−752−2001 】  
 浅虫温泉は浅虫温泉駅から直近の位置、 線路を挟んで海側と山側に散在。

売り・・貸切り無料家族露天風呂。駅から歩1分。
     隣の海扇閣旅館で毎晩行われる無料の津軽三味線ライブ


施設・・3階建ての小旅館。造りは古いが内装は一部手直し有り、夕食処の個室は新装だった。
     我が家は4人1部屋8,000円で3F建ての3F6畳ユニットタイプのバストイレ付きに宿泊

料理
・・夕食は食事処が新装の3F別室で個室での食事。ゆっくり食事が出来た
     料金の割に新鮮な海の幸で刺身。ホタテとウニの器焼きさらにウニとホタテの貝殻焼き。
     手打ち蕎麦。朝食に手作り豆腐、IF広間での食事。

温泉1Fにある小っこい湯。
   2Fに家族貸し切りの無料木造樽型湯船の半露天の計2箇所


感想・・設備からいうと本日ほぼ満室の宿泊客30人程は出来過ぎの旅館だが、
   ITのHPの作り方の旨さか?。
   でも料金から考えると納得の宿かも。

   ちなみに我が家では妻と長女は「こじんまりしてよかったよヨ」と話している。
   貸し切り露天風呂は18時から家族4人でゆっくり30分利用した。





      ◇ 4日目  7月31日(木)   晴れ


今日は車でなくJRのフリーキップを有効に使っての電車での旅。
駅前の宿なのでゆっくりとした朝食をとり 

 →9時10分宿発・・駅前の 【浅虫温泉道の駅】・・永井餅店の久慈良餅310円購入

浅虫温泉駅発9:56分→特急つがる12号指定席→八戸駅着10:45分・・重い荷物をコインロッカーに預け・・

八戸駅発11:08分→鮫駅行き2両編成八戸線で4つ目の駅→むつ湊駅11:23着


むつ湊駅前朝市】 
 日曜定休5時〜12時頃迄  
駅前は有名な朝市が有る。観光名所であると共に地域の生活に根差した朝市。
間口が15M程度奥行き50Mの建物が駅前海側側の通りの両側に数棟が並んで有り、
それぞれの建物内では1〜2M程度の場所を得たおばちゃん達が品を並べている。

始めてみる珍品の生ほやの山盛り&ウニのビン詰め(もちろん生)&生たらこの盛りつけ&筋子やカニを始め新鮮な魚が一盛り5〜10枚程度で300円〜800円と信じられない値段で並べてある。
これが各売場でほとんど同じ売り方。

ホントに大量に買って帰りたくなった瞬間
でも我が家は慎ましくその中から選択して、生ウニの海水ビン詰め1,800円を購入。

更に崩れた生タラコ500円(凄い量)を量り売りしてもらい、氷を入れてもらって持ち帰り。さあ〜どうする?これを
先ずは昼食だ

【太平食堂 0178−33−0050 】
 日曜定休 7時〜15時30分

 散策の後は、腹が減ってきたので予定通りの店を探す。
駅前歩30秒の古びた太平洋旅館の隣接のこの食堂がTV連続紹介で一躍ポピュラーに。
間口の狭い入り口を入ると奥に長い造りでカウンター席が並ぶ。
一番奥に座敷があり2Fも有る。カウンター内はおばーちゃんばかりが5、6人でみんな生きがいい?(失礼)元気がいい。

 生うに定食2,000円、
 焼きウニ定食1,500円、
 いちご煮定食1,000円、

「この時期は生ウニが一番!」。
我が家がいつものようにいろんな種類を注文し、4人で箸をつつき合って食べる家族だと知らずに、生ウニ定食を1つしか注文しないで他の品を注文した3人にきつい御言葉がカウンター越しにおばーちゃんからあった。
自慢するだけはある。
家族全員出てきた生ウニ定食を観て絶句。

ウニには降参した。この料金でこのボリュームはとても信じられない。
おかげでウニの甘みがよくよく分かるほど贅沢に食することが出来た貴重な?食事体験。でもうに重750円は平凡。
       大洋食堂青森
各定食はさらに刺身が1品選択できて、我が家は、ほや&生シラス&    を選択。
ほやは我が家全員全くの初体験。
刺身にしたほやは何とか食べれた?が酢の物には食後無言。
喉を通る時間の掛かったこと掛かったこと。  

朝市市場巡りでほやに興味津々だった長男も今や無言の食後と成った。
定食はさらに汁が選択できるので、鰺のつみれ汁&かに汁&鮭のアラ汁を頼んだ。
つみれ汁が一番だった。

食べている途中でも「これたべ。」と別のおばちゃんが厨房から貝の佃煮を差し入れてくれた。
食事しているだけなのに和んでくる時間でした

とにかく大満足の昼食。
食事中もカウンター越しに他のおばちゃんに言われた
「今は生うにが一番おいしい時期。生ウニをたべて帰らにゃ!」その言葉に納得した食後だった。
おばちゃんとりあえず4人とも生ウニ食べたよ。我が家流の料理廻し方式で・・

食後は、むつ湊の街を散策し・・

 むつ湊駅13時40分発

 →13時46 本八戸駅着・・コインロッカーに手荷物預け、徒歩で八戸市の中心地街へ・・


八戸三社大祭 
 7月31日前夜祭。本祭りは8月1日〜3日 
本八戸駅を降りると、祭囃子があちこちで聞こえ、祭り姿の若者達が段々と目立って来た繁華街に向かって散策。
全くの偶然だが今日は八戸三社大祭の前夜祭日だった。

行く迄は全く知識がなかったが日本三大三山大祭≠フ1つだという。

日が暮れはじめると共に巻き起こってくる祭りに向かう街の熱気を感じながら、
まずは屋台横町の【味のめん匠】でラーメン・・。
IT検索で八戸市では高評価の八戸ラーメンを食し、大通りをぶらぶら。
通りには祭り姿がどんどん増えてくる。

 大通りは全てこの4日間だけの素人露天店が沢山開いている
その数なんと数百店、とんでもない露天店の数だ。ぞくぞくその店の前が客で埋まっていく。
もちろん露天商の露天もある。市役所前広場の両側がそうだ。

あちこちでの準備で正に騒然と言う言葉が相応しい
この祭りに掛けるこの地域の人達の意気込みが肌で感じるほどの熱気。
本当に老若男女が祭り一色になっている。こりゃ凄い。良いものに会えた。
日本もまんざら捨ててもんじゃない。脱帽。脱帽の前夜祭。

 15時くらいから祭りの中心街の三日町辺りを歩く。
くし揚げを食べたり、子供獅子の素晴らしいデモンストレーションを観たり、土産を買ってうろうろ。
       八戸三社大祭青森
17時近くになり、山車があちこちから繰り出してきた。
聞くところに寄ると
山車の数のその総数27台。
その山車も1台1台がとてつもなくでかい山車。
ねぶたの山車を旅行初日に観たが。それ以上の大きさと豪華な飾り付けにビックリ。
三日町と市役所前広場に今夜は展示されるらしい。

 萬栄堂の鶴子饅頭10個1,000円
・・市役所前に集結中の山車に後ろ髪を引かれながらも帰郷の時間が迫る。駅に戻る

・・本八戸駅発17時31分→八戸駅着17時40分

 →八戸発17時58分 新幹線はやて26号指定席→車中で手作りの夕食会を開催

【4日目の夕食】 
新幹線の車中でお手製の特別弁当
むつ湊朝市で買った生ウニを海水付けにしてビンに入った具1瓶1800円、
さらに生タラコの形の崩れたヤツを大量に購入した1パック500円、
これを本八戸のデパート売場のトンカツ屋で2パック360円で購入した暖かい御飯で、
新幹線車内で豪快に御飯の上に両品を載せる。
具の全部が載せ切れない程のボリュームで、とんでもなく豪華な食事となった。
最も見栄えは悪いが、
内容は超豪華、4人で豪快に完食。旨かった。特性弁当

 →上野駅着21時02分→常磐線&成田線→自宅駅着22時35分

                        へばな〜


  <総  評>     ★ ★ ★

 ■とにかくゆっ〜くりした旅だった。
  往復指定席の新幹線は車内で揺ったりでヒマを持て余し。

  青森駅到着後は1日120km程度の軽めのドライブ
  9時過ぎに宿を出て、16時には宿に入る余裕の日程には大満足。

 ■カーナビも有効だった。
  日本海側から秋田方面に南下すると途中何故か?日本海上を飛びUFO化したカーナビだったが役にはたった
  4日間でも廻り切れなかった青森。

 ■自前のコース日程は、今後旅行会社の団体ツアーでも行かれる十和田湖や下北半島は外し、
  なかなか個人でしか行けない場所の深浦・むつ湊・十三湖を入れたのにも自己満足。

 
■宿の【青荷温泉】&【黄金崎不老ふ死温泉】は一度は泊まりたかった憧れの宿。
   しかもIT利用予約で安く上がった。

 ■食事も前半はホタテ、後半はウニをもうイイと思うほど食べた。
  青森の海の幸にはどこでも満足。

 ■お目当ての温泉も期待以上や期待はずれはあったがそれぞれ特徴があって良かった。

 ■津軽三味線実演&八戸三社大祭&ねぶた会館等とローカル色が一杯。

 ■なによりも旅先で出会った街の方々の人柄の素朴さと優しさに満足。

 ■観光地化されると段々消えていくのだろうが、まだ青森にはそんな人情がどこにでも残っていた。
  今年は冷夏。稲やリンゴの生育が心配ですが皆さんお元気で。