馬場酒店
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燗問言(かんとうげん)

馬場酒店の表紙を飾ったコラム「燗問言(かんとうげん)」。このコーナーでは、バックナンバーがご覧いただけます。
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No.31,「ドルーアンを楽しむ夕べ」

 秋晴れが続きます。誘い誘われコスモス畑に出掛けたり霧島山登りに はたまたシンガポール・中国と海外旅行に まさに行楽真っ盛りです。お土産話ですっかりその気分が味わえます。思えば一日いろいろな方々と顔を合わせることになります。挨拶ほどの会話にその笑顔に励ましと癒しをいただきます。商店街という立地は人とモノとの接点のみならず何らかの「おまけ」があり味わい深いものがあります。新幹線つばめ開通を控えた変革のこの時期に地域商店街としていろいろな角度から考えあぐねていますが 変わらぬものは人と人との繋がりであってほしいものです。ワインは老若男女集うことのできる不思議な力を持っています。今年のヌーヴォー会は商店街のアーケードの下でささやかにお祝いしようと企画中です。その前に心地よいオーナーの店「ラインバッハ」でドルーアンを楽しむ夕べをしました。ブルゴーニュの名門です。2003ヌーヴォー自信をもっておすすめです。(2003/10/30)

「ラインバッハ」でのドルーアンを楽しむ夕べ

No.32,「課外授業」

 世の中をまだ信じいる少年が折り目正しく道を訊ねる〜福崎定美〜 商店街に課外授業で小学生が訪れます。今日は草牟田小学校の3年生。酒屋の仕事をインタビューされます。科目は「社会」。地域商店街は学びの場として一役を担いつつ次世代に希望を繋ぎます。大人世界の酒屋にはひとときの清涼剤です。十数年後彼らのお酒を飲める世の中が「まだ信じいる」ものでありますように、と片隅で願います。そしてわれわれも又「まだ」という強い気持ちで過ごしていきたいものです。さて少年達に逆インタビュー。「この店で何か面白いものがある?」「これ」と指さすものはミニチュア棚。前回(10)にご案内しましたが私共が楽しみにしているコーナーでもあります。最近は焼酎瓶が人気です。(2003/11/6)

No.33,「一週間前」

 11月20日ヌーヴォー(仏語=新酒)空輸便到着、一週間前となりました。店頭ボードのカウントダウンでお知らせしています。NOUVEAUという仏語は広く市民権を得ているようです。待ち遠しくされている方々にお会いすると幸せな気分になります。そして随分とヌーヴォー会と称する宴が盛んになりました。ワイン愛好の歴史が毎年のヌーヴォーであるかのように、18年・20年前から続いている変わらないメンバーのヌーヴォー会があります。昨年は真夜中ヌーヴォー会でしたが今年は「ストリートヌーヴォー会」お祝い事の少ない世の中にあって、ここぞとばかりに乾杯!を重ねます。ボージョレー地方をこの機会に検索して( ボージョレーワイン委員会 → http://www.beaujolais.com )リヨン料理をアレンジしてみます。リヨン風薩摩料理の行方は、乞うご期待!!  いよいよ全世界のワインが旬を迎えます。(2003/11/13)

No.34,「ゆでたまご」

 様々な食を選べるおかげで他国の酒文化を享受することができます。ヌーヴォーを迎える度にその思いを深めます。今年のヌーヴォー会に「ゆでたまご」をご用意しました。消化のよい半熟程度のゆで卵はちょっと技ありです。「ゆでたまご」なんか・・と侮れません。博多に一蘭という唐辛子ラーメンの行列のできるお店がありますが隠れたる人気はこのゆで卵。利き酒師ご用達の効用は口直しにあるとか・・確かに激辛の口の中が普通になります。そして何と云ってもワインの澱を清澄化する醸造過程で「卵白」が使われる事。大事な役割を果たす「卵」に敬意を表したくなります。かなりのこじつけですね!と少々冷ややかに見守る人がおりますが、構えてワインに合うお料理! としなくても十分美味しくいただけます。「ワインのおかず」連想ゲーム的にレシピを楽しんでみませんか?(2003/11/20)

No.35,「たまご酒」

 ヌーヴォー会が終わり勢い冬仕度になります。五穀豊穣の秋を過ぎクリスマスから年越を迎える気持ちの張りのようなものが日々に活力を与えます。鹿児島の11月は半袖Tシャツで過ごすほどの陽気が続きました。気温の変動に流感の兆し。自己管理していても避けられず楽しみな晩酌を断念しなければなりません。しうとめの嫁をいたはる玉子酒〜「橡」村田桑花〜酒屋療法の「たまご酒」。お酒は日本酒の一級二級はそれほどの違いませんが奮発して純米酒。たまご一個小さな泡が立つほどよくかき混ぜておきます。カップ半分に茶さじ一杯のお砂糖(お好み)を入れて煮立ったら直ぐ火を止めて"なおれなおれプイ!"と一呼吸おくように唱えてから、よくといた卵をすうっと流し込みかき混ぜます。目指すはトローッとしたなめらかな「たまご酒」。アルコール分を燃やさないのがコツです。風邪心地の日は是非お試し下さい。(2003/11/25)

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