第12回 東京国際映画祭

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◇東京国際映画祭レポート Part1


『クリミナル・ラヴァーズ』-Nov 3.1999
今日の1本目はフランソワ・オゾンの『クリミナル・ラヴァーズ』だ。今までは英語の映画ばっかりだったんだけど、今日はフランス語の映画。知らなかったんだけど、この場合、下に英語字幕、そして右に日本語字幕が出る。慣れるまでが鬱陶しかった。
ゲストは現在監督が新作を手がけているため、その代わりにプロデューサーのオリヴィエ・デルボスクが挨拶し、ティーチインを行った。オゾン見たかったなー。写真やTVで見る限り、俳優よりカッコイイもの(つーかだいたい一般のフランス人のほうがカッコイイと思う。俳優になると何でああなる?)


デルボスクさん

ティーチインでは、撮影裏話、起用俳優のこと、性のことなどの質問が出た。暗い話だけど、撮影中はオゾンが明るく盛り上げていたとか、撮影してから回想形式にすることが決まったなど、かなり面白かった。時間がちょっと気になったんだけど、もったいないので最後まで話を聞いた。30分ほどのティーチインを終えて、私は急いでBunkamuraへ向かった。

『黒い家』-Nov 3.1999
2本目は原作が大好きな『黒い家』だ。会場に着くとすでに長蛇の列。1番前にいたのは内野聖陽ファンだろう女性たちのグループで、ビニールシートが敷かれていた。私は昼食を立ち食いしながら1時間程待った。会場は広いので座席は取れたが、真ん中の列の後ろが全て関係者席で、さらに2階席まで関係者席。毎度のことながら何の関係?とツッコミ入れたくなるほどのすごい数。こういう人達はタダでいい席に座れるんだからいいよね。おまけにプレスまで持ってるし。

ゲストは森田監督、大竹しのぶ、内野聖陽、田中美里、貴志祐介(以上敬称略)森田監督の小学校がこの会場だった場所にあったという話はなかなか面白かった。あと内野さんの立ちかたがちょっとヘンかも(笑)手の位置が。そして貴志さんは「山崎まさよし君を探してみて下さい」というので一生懸命探してみたけど、結局分かりませんでした。あとであの役と聞いて「え?そうだったの」という感じ。映画の後は映画にまつわる話から飛躍して映画より面白い話に行きついて大爆笑し通しだった(映画化してえ〜)


ゲストのみなさん


『ガラスの脳』-Nov 6.1999
今日の映画はジャニーズJrの小原裕貴君が主演なのでめちゃめちゃ混むだろうと、朝10時に渋谷公会堂に行った。会場は思ったよりもまばらだったので「あれ?」と思っていたら、すでに整理券を配っていて、私たちは530番台くらいだった。スタッフの方に聞いてみると、昨日の夜9時半くらいから配ってたらしい。でも1番に並んだ人というのが昨日の朝7時だってんだからジャニファンてのは凄い(驚)

11時になって整理券番号順に並んでいると、映画関係者も会場に入っていくようだ。盛岡の講演会ページを見てメールを下さった明石さんに事前に「映画行きます!」とメールしていたので、どこにいるだろうとキョロキョロしていると、同行者すずさんが「あれじゃない?」と遠くのほうでタバコ吸ってる人を指して言いました。

その人が何度も私たちの前を行ったり来たりするんで「次に通ったら声掛ける!」ということになり、じりじりしてるとまたまたその人がやってきました。
すずさん「明石さん!」
明石「あ、YUKIさん?」
すずさん「いえ、YUKIさんはこっち(笑)」
(この間、私が何をしてたかというと、言うタイミングを逃してすずさんの後ろで口だけ開いていた(バカ))
「席は座れそう?」などと気遣ってもらいつつ、予定より早めに開場した。

私は中田監督(通称かばくん)目当てにカメラを持ってきていたが、そういえばジャニーズの写真撮影は厳禁なのだった。入口でカメラを預けて中に入る。すごい前じゃないけど、映画もよく見られてステージの顔が分かる程度の席を確保できた。上映前の気が気じゃない時に申し訳なかったけど、また明石さんを呼び止めて、もう1人の同行者まさゑちゃんを紹介し「この人が1番最初に『かばくん』と言いました」とチクってみた(笑)

時間になり、舞台挨拶にはかばくん、小原君、後藤理沙ちゃん、林知花ちゃんの4人が登場。小原君が入ってきた途端に「キャー裕貴ー!」っていう黄色い声ばかり。その横で「かばくーん!」と聞こえない程度に私は言っていた(笑)かばくんはナナメに立っていてちょっと緊張気味のよう。舞台下では明石さんが心配そうにそれを見つめている。
1人1人のコメントのあとに、マスコミの写真撮影が行われたが、最初は4人並んで撮られていたのに、アイドルと一緒だと気後れしちゃうんだろうか、かばくんは「僕はもういいっす」みたいに手を振りながら後ずさりした。その時の顔は真っ赤。可愛い過ぎる!(涙)報道陣と会場から笑いが起こって、これで全員かばくんファンになったでしょうでもそれはそれでちょっと寂しいああでも照れてかばのように耳を回しているところは裕貴ファンでもかばくんに鞍替えしちゃうかも・・・と私はこの間、あらぬ限りの妄想を繰り出していた。

そうして映画上映。たぶん映画館では起こらないだろう、妙なところでずいぶん笑い起きていた。たぶん小原君に会えたことで会場中が妙に昂揚していたんだろう。そういえば『不夜城』でも同じようなことがあったな(でもあれは上映後に舞台挨拶だったか)

映画が終わって、私は預けてたカメラを取りに行った。カメラを受取ってると、Sさんがやってきて「明石さんに掴まった!」
というので行ってみると、映画の感想等をインタビュー形式で喋って欲しいというじゃないすか。どうやらまさゑちゃんが上映直後に明石さんに腕掴まれたらしい。
「イヤ〜(泣)何て言っていいか分かんないもーん」
いつも私は上映後すぐに感想言えないタチなのだ。しばらく経って気持ちが落ち着くと、各シーンを思い出して「あれはああだったこうだった」と言える。前に「ぴあ調査隊」に聞かれた時も「はぁ良かったです」しか言えなかったダメぶり。
とりあえず「監督と(明石さんが見てる)あと、明石さん目当てでーす」「監督ステキ」などと映画の内容に触れないどうでもいいことしか私は言えなかった。御礼に今度映画のプレスを送ってくれるそうだ。

写真61.3KB
明石部長とかばくん隊(クリックすると大きい写真が見れます)

最後に記念撮影。明石さんどうもありがとうございました!

『シュリ』-Nov 6.1999
まだまだ映画祭は終わらない。今度は韓国映画の『シュリ』だ。上映前に行われるアジア映画賞授賞式も含めてゲストのことなどまったくチェックしてなかったのだが、ここでもまた大興奮するハメに・・・。
まずは授賞式だったんだけど審査委員長に崔洋一さんが出てきてびっくり。ラッキーというか運命かも(おぃ)崔さんやっぱりコメントがカッコイイ。ただ、日本語を英語に翻訳するため、時間が掛かってちょっと疲れた。結局1時間ほど掛かったかな。大賞は『ダークネス&ライト』、特別賞に『DEAD OR ALIVE』が選ばれた。


崔さん熱い!

そして『シュリ』では監督のカン・ジェギュと主演のハン・ソッキュ登場!まさか彼まで来日するとは思ってなかったのでここでも大興奮。何せ韓国イチの大スターだもん。韓国の人もけっこう見に来てるらしく、翻訳される前の彼のコメントで笑いが起こったりしていた。


監督とハン・ソッキュ

舞台挨拶に約20分、そして映画が2時間ちょっとと、全部で3時間半も座りっぱなし&キャーキャーと興奮し過ぎでさすがにぐったり。でも今年はたっぷり堪能できました。
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