平成16年4月30日の金曜日。
今日は4日おきの通院の日だ。
「先生が退院する時に2週間したら左目の縫合
(上瞼と下瞼を閉じている)は取りますからって
おっしゃってたけど、今日あたりそろそろじゃない?」
ままが朝の食事のときにパパと話しているのが聞こえてきた。
11日に手術をして4日目の14日に退院。
それから、2週間だとすると・・・ほんとだ!
今日はきっと僕の瞼は開けられる!
瞳が閉じられている方がお薬の効き目があるし、眼球を5針くらい
縫った訳だから眼を触るといけないからということもあるし、
その他色んな意味があって、上瞼と下瞼を閉じたらしい。
通院途中の車の中では、実を言うと僕はちょっと不安だった。
はずすのに痛くないかなあ・・・とか、ひょっとしてまだダメですっ!
って言われないかなあ・・・とか。
取れたよ♪
ちょっとうまく写真が撮れていないみたいだけど、
ねっ、左目が少し開いてるでしょう。
何故か、逆に右目が閉じられてどうしてこんなになったか
わかんないけど、なんだか今まで閉じっぱなしだったから
調子が狂ったのかもしれない。
よかった!
これで、なんだか一歩進んでよくなったような気がする。
でもね、ままも最初は憤り、そんな小さい頃感動した物語
なんて思い出しもせず、子供に言い聞かせたことなんて
すっかり忘れていたんだ。
この頃だよ。ようやく心が元気になったらしく、
そうしたら、考え方も変わって来て・・・
実は昨日ラブくんのままからおやつが送られてきたんだ。
ままはお礼の電話をしたんだけどね、お互い様だから、とか、
わんちゃんを責めないでね、とかしきりに言ってた。
事故の初日は賠償責任のことまで考えたと言うのに、
時間が経って初めて、相手の人の気持を考える余裕ができた
って、そう言ってた。
ままのお友達のmakipiさんから「犬の事故」に関する資料が
メールで送られてきた。
とても参考になったって、ままはすごく感謝していた。
皆さんも、予備知識として読んでみてね。
きっと読んでよかったって、そう思うよ。
パパとままと一緒のお散歩だといいなあ。
僕の写真を今日はいっぱい撮ってくれたよ。
左目は見えなくて、ちょっと写真では分かりにくいと思うけど
眼が濁っているけどね、でもね、まばたきができるように
なったのはいいかなって・・・
一応開いてる訳だし、いいんだよ、って自分に言い聞かせ
してるんだよ。
だって、欲をかいてはいけないって、ままがこないだ
言ってたからさ。
なんでも良い方に取るんだって。
平成16年5月1日の土曜日。
このところ毎日こうして訓練をしている。
今日はおやつなしでも、ままが呼んだら入っていけたよ。
でも、その後でちゃんとレバーをもらったから、ちょっと
得した気分。
シメシメ。。。な〜んてことは絶対考えてないからね、僕。
ままが小さい頃に読んだ本で、とても感動した本があって、
ままはお姉ちゃん達にも、そのお話をよくしてたらしい。
どんな内容かっていうとね、僕もこないだ聞いた話だから
全部は覚えていないけれど、確かこんなことを言ってた。
なんでも良い方に考える娘がいた。
ある日お友達が片足を怪我をして、切断という状況になった時、
あ〜あと嘆くのではなくて「良かった、片足が残っている、
両足の怪我でなくてよかったわね」と励ましたのだそうだ。
全てこのような調子で、悪いことが起きても、決して悪くは
取らず、いい方、いい方に持ってゆくんだって。
だから、僕の場合も「よかった。左目だけの怪我でよかったね。
命があってよかったね。」とそう考えるようにしているんだって。
僕も勿論ままの考えに賛成だよ。
訓練が終わったらお散歩。
世の中ゴールデンウィークだってことで、ままも5月5日まで
お休み。
嬉しいのはままだけじゃなく、僕も大喜び。
久しぶりにパパも今日は一緒だった。
どこを歩いてもさつきだらけ。
「きれいだねえ、ハッピー。」と言われ、「そうだねえ」って
僕も一応答えたけど、実を言うとなんだかまだ左目の
まばたきとかうまくいかなくて、要するに右と左と一緒に動かせなくて
これでいいんだろうかと、ちょっとばかしそれが気になった。