歯石って何だろう?
そうかあーそういえば、ままが時々言っているような・・・
「今日、歯医者さんに行ってね、歯石を取ってもらったのよー」ってね。
のあままさんは、歯医者さんじゃないよねえー 動物病院の先生でも
ないし・・・どうして?どうして、そんなに上手なの?
僕はカツンコツンという音は聞いたけど、痛くもなんともなかったよ。
ままも、とても驚いていた。
「ええーっ!のあままさん、すごい!そんなに簡単に取れるの?」
「そうよー、ほらっ!爪でね、こうしてやると・・・ホラ、又取れた」
いとも簡単にやってのけるのあままさんを見て、makipiさんも
メルメルさんも、寿羅ちゃん、メルティーちゃんの分もやって欲しいと
お願いした。
「いいわよー」のあままさんは快く、まるでお医者さんみたいに、
手際よく、ポチン、プチンと取っていった。
雨音ちゃん、海ちゃん、メルティーちゃん、寿羅ちゃん、ハッピー
まあ、シーンとしているよりもいいけどね。
そりゃあー、賑やかな方がいいに決まっているけどさ。
あんなに笑ってあごが外れないのかなあ?
あんなに顔に皺を寄せて、皺が増えるんじゃないかなあ?
笑ったり、ある時には、しかめっ面をしたりして、表情が幾通りにも
変ってゆくままを見ていて、僕は思った。
まあ、僕達ワンコもニャンコに比べると、表情が顔に出ると思うけど・・・
気持ちが外に素直に出ちゃうんだよね。
今日の僕はとても楽しい!
だから、ほらね、こんなに笑っているでしょう?
時計の針は、もう随分回ったと思うよ。
テラスには、灯りがもう付いているもの。
まま、そろそろお暇の時間じゃないの?
僕はままの膝に手をやったりしたけど、ままは全然気が付かなかった。
「本当に今日は遅くまでありがとうございました。」
「ごちそうさまでした〜♪」
「お世話になりましたー」
口々に、皆お礼を述べて、暖かな灯りに包まれたのあまま家を後にした。
うん?僕達は帰りはどうしたかって?
そうなんだ。実は、のあまま家に着いた時に、すぐ、makipiさんが
「帰りは送って行くから!」って言われていたんだ。
makipiさん、ありがとうございました。
高速で帰ると30分で着いちゃうのに「いいの!いいの!」ってmakipiさんは
本当に優しいんだね。
でもね、ままはすぐその気になっちゃうからね、今日だけにしてね。
「どうしたの、ハッピー抱っこなの?」
違うよ、違うよ、ほら、もう帰る時間でしょう!
僕は抱っこしようとするままを振り切って逃げた。
「な〜に?抱っこじゃなかったの?」
仕方ない。僕はもう一度、ままのお膝に手をかけた。
「なに?おやつなの?さっき食べたばかりでしょう」
まま、さっきなんかじゃないよ、さっきって言うのは、30分位前の
ことでしょう?あれからもう3時間は経っていると思うよ。
僕は逃げた。
ハッピー、どうしたの?お腹が空いたの?と言いながら、ままはやっと
時計を見た。
「わあー、もうこんな時間だわ!」
時計の針は7時を指そうとしていた。
折りしも、今夜は中秋の名月。
空を見上げると、真ん丸い十五夜お月さまが顔を覗かせていた。
makipiさんの車に乗ってからも、まま達はずーっとお話しをしていた。
やしのみ家の玄関まで送ってくれて「なんだかおしゃべりしていたから、
あっという間に着いちゃったわねえー」とmakipiさんは、ニコッとして、
僕達を見つめた。
僕はmakipiさんの笑顔が大好きだ。
寿羅ちゃんも、makipiさんと同じようにニコニコしていた。
勿論、寿羅ちゃんの笑顔も最高だしね。
「今日は本当に楽しかったわねぇー。今度はお泊りオフ会だわねえー。」
うん?お泊りオフ会?!
僕はそれを聞いて、にんまり・・・
にんまりにんまり・・・にんまりにんまり・・・
じゃあねえー 又ねえー
また会う日までごきげんよう♪、
ハッピーはやしのみままが写真を撮ったので、makipiさんに抱っこされてます。
とても嬉しそうねえ〜♪寿羅ちゃちゃんはママを取られてソワソワ。。。ごめんなさいね。
海里ちゃん、海ちゃん、メルティーちゃん、寿羅ちゃん、ハッピー、雨音ちゃん
「あらーっ!メルティーちゃんは殆ど歯石がないわよーほんの少しある
だけだわ」
「きっと、グリニーズが大好きでよく食べるからかしら?あれって、結構
歯を綺麗にしてくれるらしいから」とメルメルさんは顔をほころばせた。
そうかあー グリニーズは歯にやっぱりいいんだねえー
僕も今度からままに今までよりたくさんもらえるようにお願いしようっと!」
BBQの方は大丈夫かしら?
あまねままさんが、さっきから、忙しく行ったり来たりしていた。
鮎はちょうど良い焼き加減のようだ。
ままはお魚の中でも、鮎は大好きだ。
鮎はかぶりつきに限る。
うーん、おいしいわあー!
最初の予定では、夕方から始めて、夜は中秋の名月を愛でて・・・
という計画を立てたらしいが、makipiさんが明日お出かけなので、
早く帰りたいと、早目にパーティーを開始したのだった。
しかし、全員揃って、そんな事は頭からすっぽり抜けてしまっていた。
それだけ、楽しかったという証拠だね。
当のmakipiさんも「いやあー、早く帰るつもりだったのに、時間を忘れる
くらいに楽しかったものだから、ついつい長居しちゃって・・・」と
言っていたし、のあままさんはというと、そういうmakipiさんを初めとして、
口々で「すみません」と皆が言うと、「いえいえ、とんでもないですよー
まだいいのにぃー・・・」と残念そうだ。
お話が尻切れトンボになっちゃったようだけど、続きは又の機会にと
いうことで・・・
僕も実は、ままのお膝をトントンしたものの、名残惜しさが残っていた
けれど・・・でもね、まま、仕方ないよ。
皆、明日という日があるわけで・・・
しばらくして、のあままさんが「あっーーー!しまったあーーーカニがっ!」
と慌てて席を立ち、あーあー!と戻ってきた。
お皿には、ちょっと焼き過ぎて、身が締まり過ぎたかカニが悲しそうに
僕らを見ていた。
のあままさんとあまねままさんに所謂「焼き方」をやっていただいて、
今日のままは徹底的に「ゲスト」をやっていた。
いや実を言うと、そんな気持ちの余裕がなかった。
のあままさん、あまねままさん、ありがとうございます。
ままはちーっともお手伝いしないで、飲んで食べるだけでごめんなさい!
僕は心の中でソーッと詫びた。
色んなお話が飛び出した。
そんなに話すことがよくあるもんだ。
僕はオフ会がある度に、感心してしまう。