実は、皆さんそうなんですよって、言ってくれたので、ホッと
したらしいけどね。(笑)
あかすりの後、3種類のマッサージ&パックをしてくれたそうだ。
オイルマッサージの後に、ミルク&はちみつのパックを身体全体に
してくれたんだって。
途中で何度も人肌のお湯がザブーンとかけられ、かと思うと、ちょっと
熱めの大判タオルで全身が暖められる。
あかすりの後はその繰り返し。
ハイ、仰向けになって、ハイうつ伏せになってと言われる度に、ままは
ベッドから滑り落ちそうになったったそうだよ。(笑)
あかすりをやってくださった方は、韓国人の40歳くらいの方で、
身体は引き締まって、お腹も出ていない。
ままは今回、なんだかお腹の辺りを何度もパッティングされて、ああー
やっぱり私はお腹が出てきたのかしらと、改めて自覚したようだ。
「ハイ、これで終わりです。また、いらしてくださいね。」
来年はもっとこの太鼓腹をなんとかせねば!
ままはうーんと反省して部屋を出たのだった。
大体量は決まっていて、ままはビール1本止まり。
パパはちょっとそれよりプラスプラスだけれどね。
「おいしかったばなし」はこうだった。
料理の鉄人中村孝明氏のプロデュースによる「アヴァン」の創作料理は、
毎回内容が違い楽しめるそうだ。
今回、パパ達が頼んだ料理は「遊」というテーマのお料理だった。
お姉ちゃんは、ほんのちょっとだけ早く終わったけど、そろそろ
ままも出てくる時間だからと、待っていたらしい。
「あれっ!宇実、待っててくれてたの?大分待ったでしょう?」
「そんなことないわよ、ほんの少し前に出たばかりなのよ。
終わった後にハーブティーをいただいたから、丁度いい時間に
なって良かったわー、まま、見て見て!買っちゃったー」
丁度化粧水が切れる頃だからと、化粧水とそれからアロマオイルを
何種類か買ったようだ。
普段のお姉ちゃんは、あまりモノをボンボンと買う方ではない。
でも、イザとなると思い切りがよくて、それこそドーンと買っちゃうんだ。
普段は節約して、そして、楽しみをとっておいて、ボーンと好きなモノを
買う。
いいなあーそういうのって!
ままはその点ダメだものね。
これ以上言うとままに嫌われちゃうからやーめたっ!
アロマエステとあかすりは、8時半にどちらとも予約が取れて、
まま達は8時20分には部屋を出た。
又、パパと僕の二人っきりだね。
ままは、パパにもマッサージを頼むように勧めたけど、パパは
その気はなさそうだ。
お姉ちゃんは1時間コースだから、そろそろ帰る時間だけど・・・
遅いなあーどうしたんだろう?
ままのあかすりの方は1時間半かかるらしいから、ままが遅いのは
分るけど・・・
10時過ぎになって、ままとお姉ちゃんは揃って「ただいまあー♪」と
スッキリした顔で帰って来た。
あかすりのお部屋は、大浴場の中に設置されていて、アロマの方は
大浴場のお隣にある。
《お椀》
チキンボールと焼椎茸のアジア風スープ
白木耳 山海月
おっ!後5分しかないよ!
急げや急げほいさっさ!
僕は、今日はパパとたくさん一緒にいられたし、このお部屋にも慣れた
おかげで、一人でお留守番もあまり気にならなくなった。
「ハッピー、おまたせぇーー!!└|∵|┐”=========
ただいまあー♪いい子にしていたー?」
「おかえりなさーい♪うん、だいじょうぶだよー ○だよー」
「いやいや、とってもおいしかったねえー、お酒もたくさん飲んだのに
御飯まで食べちゃったよ。。。」
「おいしかったばなし」は延々と続いた。
パパとままは「お疲れさまー 乾杯!」と言いながら、毎晩二人で
グラスをカチン!と鳴らせている。
一生懸命仕事をした後のビールは疲れが取れるそうだし、
おいしいらしい。
《食事》
鰻御飯
赤味噌仕立て野菜椀
香の物
《デザート》
フォンダショコラ
アセロラゼリー
コーヒー、紅茶又はハーブティー
《温物》
フォアグラとパンプキンの茶碗蒸し
《メイン》
伊佐木のおかき揚げ
里芋のピューレと葱のスープで
《お造り》
白身魚の生春巻き 葱と山椒のソースで
ホテル内レストラン「アヴァン」の予約時間は、決まっていて、
一回目は17時30分から、2回目は20時からだ。
20時だとちょっとお腹が空きそうだし、17時30分だと少しばかり
早いような・・・
人気のレストランなので、もう1ヶ月も前に予約したらしく、うーん
どっちにしよう?と悩んだようだけど、結局早い時間の方を
予約したみたいだね。
実を言うとままの頭の中には前回やったことがあるアロマテラピー
トリートメントか、あるいはまだ経験がないあかすりのどちらかを、
寝る前にお姉ちゃんと一緒にできたらなあーという思いがあった。
お姉ちゃんは、勿論乗り気で、昨日の内に早速予約を入れて
おいたのだった。
お姉ちゃんは、アロマエステの方を、ままは今回は
あかすりの方を選んだ。
日頃ままは、お風呂で身体を洗うのに、ナイロンタオルを
使用しているけれど、今回は持ってくるのをすっかり忘れてしまった。
だから、たくさん垢が出るんじゃないかって、ちょっと気にした。
お話が横道にそれたね。
このお話は後でするね。
《前菜》
鰻蒲焼ロール寿司 チーズサーモン 花豆甲州煮
真蛸の唐揚 鮎道明寺揚げ 河海老
長芋羹の豆腐よう掛け 白瓜香草押し
「ねえねえ、宇実ちゃん、あなたあかすりにしなくて良かったわよ。
なんと、顔のパックの最後の仕上げはキュウリだったのよー」
「えっ!キュウリー!」
お姉ちゃんがこの世で一番嫌いな食べ物はキュウリ。
匂いがまずダメだから、きっと卒倒していたかもしれないね。
お姉ちゃんが選んだアロマエステはとても気に入ったようだ。
何回かエステは経験があるらしいけど、ここのホテル内の
エステは特にお気に入りになったようだ。
まま?
ままも気に入ったみたいだよ。
でもね、ちょっと恥ずかしかったみたい。
だってね、予想通りあかがいっぱい出たんだってー
おいしそうだなあー
でもね、僕の夜御飯は、今日もご馳走だったよ。
旅行っていいなあー
僕の食事も贅沢になるんだもの。
病気のせいで、少しやせたから、だから、余計にままは「たくさん食べるのよ」って、
僕が好きなものばかり、このところ出してくれる。
嬉しいけど、今度は太り過ぎたらどうしよう。
鬼灯の中にはサーモンでくるんだ
チーズが入っていたそうだ