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まいったなー
まま、正直言って僕はちょっと違うんじゃないかと思うよ。
だってね、まずやしのみ様さんて、言葉は使わないな。
使うとすれば、やしのみままだね。
そしてね、ここは当たってるよ。
僕はやしのみっていうのはハンドルネームだって、
こないだままから聞いたもんね。
そして、実はあなたが好きです!
というところ・・・
ごめんなさい、僕は確かにままのこと好きだけど、もっと好きなのは
パパなんだ。
でも、ままはそのこと知ってるから大丈夫だよね。
この冬初めてのままが作ったボレロ
「わあー!ハッピー、結構似合うわよ!」
まま、結構っていう言葉はいらないよ。
僕は大満足さ。
ボレロっていうとちょっと女の子が着るお洋服みたいだけどね、
でもね、これってホント着易いよ。
頭からかぶりのセーターは実は僕は苦手なんだ。
だって、耳と顔が押しつぶされる感じで、あっという間の
出来事とはいえ、苦しくなるから、いやなんだ。
その点、このボレロは手を通した後は、ボタン一つ
はめるだけだからね。

僕は思った。
ままは、この冬は三度も風邪を引いてて、実は早くに編み始めて
いたんだけど、そんなわけで、思うように進まなかったんだって・・・
お仕事も1日休んだだけで、まだ全然治っていないのに会社に
行ったりして、ままはそれどころじゃなかったんだって・・・
その内うとうとし始めて僕は寝てしまったようだ。
ふと目を覚ますと。。。わーい!なんだかセーターの形をしてるよ。
もう出来上がったのかなあ?
ままもなんだかうとうとしてるみたいだ。
でも、僕が動く気配で、ままも目が覚めた。
こないだの地震で震度4の時には目が覚めなかったのにね。
おかしいね、ままって。
「あらっ、ハッピー起きたの?どれどれ、ちょっと着てみる〜?」
僕は「もちろんさ〜!」と喜び勇んでそのセーターの袖にまず、
手を通した。
あれーっ!これってセーターじゃあないんだね。
前には1個だけボタンが付いている。
「ハッピー、これはね、ボレロっていうのよ。初めてだけど、どうかな?」
うん、まま、これってとても着易いね。
下にシャツを着てもいいんでしょう。
寒い日はいいよね。
暖かい日はそのままでもいいしね。

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でもね、草花だけどね、ちょっとだけ春を見つけたよ。
すみれに似た雑草かなあ?
もうすぐたんぽぽも見ることができるかな?
僕の家から15分くらい歩いた所にぶどう園があるんだけどね、そこの
オジサンとままは目が合い、「こんにちはあ〜♪」って挨拶したんだ。
そうしたら、オジサン、何と言ったと思う?
「おおーっ!カラフルなわんちゃんだねえー」って笑っていたんだ。
ままは「ええー、余り毛糸で編んだものですからー」って、慌てて
お返事していたよ。
僕は笑ってしまった。
ままも噴出していた。
カラフルなわんこねえ。
別に僕がカラフルなわけないだろう?
えっ!ひょっとして、大丈夫じゃないの?
うん、分った!
僕はままももっと好きになるように頑張ってみるね。

ところで、まま、セーターっていつ出来上がるの?
いやな僕・・・

「あの人からの手紙」って、面白いお遊びだね。
ままはあれから、色んな言葉を入力して「あらっ、何これ!」
とか「うんうん、これはいけてる」とか色んな勝手なことを
言っては楽しんでいた。
ひなママさんへはBBSでお知らせした。
そうしたら、以前から気になっていた「あの人からの手紙」
ひなママさんはかなりはまってるみたいだわ!とままは一体
どんなものなのかと、早速試してみた。

そうしたら、なんとこんな文が返って来た。

やしのみへ

拝啓 やしのみ様。ハッピーです。今日は、私がやしのみのことをどう
思っているかを書きます。正直いって、私は、やしのみは、
本当はやしのみじゃないんじゃないか、と思っています。。
次に、私の秘密をやしのみに教えようと思います。
実は私は、あなたが好きです! キャ! ではお元気で。Good bye。

ハッピーより

ゆきえさんは、早速ままにコールしたんだけど、丁度昼食にと
「おいしいパン屋さん」にパンを買いに行ってて留守をしていて、
(余談だけどね、お店の名前がおいしいパン屋さんっていう名前なんだよ。
その名の通り本当においしいんだ。)
帰るなり、受信に気が付き、ままは上着も脱がずにパソに飛びついた。
ゆきえさんは、skypeに関する細かなアドバイスをしてくださって、ままは
感激していた。
いつもメールかBBSでしかお話しできなかったから、お互い生の声を
聞きながらの会話ははずんだ。
まま、よかったね。
大好きなゆきえさんとたくさんお話しできて〜♪
僕とままはくすくす笑いながら、そして僕は更に尾っぽを
フリフリしながら、オジサンにさようならした。
オジサン、またねー
今度はどんな言葉が返って来るのだろうか?

お家に帰ってから、ままは僕のこのニットの出来上がりを気にしていて
くださったゆきえさんとひなママさんに、ボレロの完成のお知らせを
した。

ゆきえさんには、その他にもこないだからお勧めのあったskypeに
登録したこともお知らせした。
平成17年の2月20日の日曜日。
今日は昨日と比べると少しだけ気温が高いようだ。
昨日は夜明けに雪が降ったらしく、その後はままが言うには
氷雨に変わり、おおさむーっ!だった。
こんな日は僕は絶対にお散歩に連れて行ってもらえない。
もう分ってるんだあ。
僕はどんなに寒くても平気なのに、大人って寒さに弱いんだね。
でもね、正直言うとね、僕だって寒い日はやっぱ寒いに決まってるさ。
こないだから、ままは僕のセーターらしきものをヒマを見つけては、
せっせと編んでいるようだけど、なかなか出来上がらないなあ〜って、
首を長くして待っていた。
お散歩の時にセーターを着るのと着ないのでは、やはり体温が
奪われることが避けられるからね、大分暖かさが違うんだ。
まあ、これって当たり前のことなんだけどさ。
要するに何を言いたいかって?
今日はね、ままとお散歩だった。
その時によって、お散歩コースは違うけど、今日は
やまびこ公園コースだった。
秋にはあれだけ紅葉してきれいだった木も、
今はまだ枯れたままだ。
そして、いつものあの芝がある場所もあんなにきれいな
緑色をしていたのに、
ねっ、こんなに枯れ果てている・・・
冬はお花も少ないし、木々や草が枯れていて、その点、
あまり好きじゃないな、僕は。
きっと僕の気持が通じたのだろうか。
ままは昨日はたくさんソファーに寝転んでる僕のそばで棒針から、
今度は鈎針に替えて、編みこんでいた。
o(=^▽^=)oにゃはっ♪ もうすぐかな〜♪
期待に胸がはずんだ。

なんだか色んな色の毛糸が僕のそばでうろうろしていた。
まるで、ボールみたいだ。
オレンジ、深緑、水色、白、紫色のボールが僕の周りを
転げまわっている。
僕はそのカラフルボールが動くたびに目で追った。
僕は何枚かセーターは持ってるけどさ。
その内ままの手作りのセーターは去年初めて作ってもらった
3枚だけなんだ。
他は既製品なんだよね。
手作りのセーターってね、知ってる?
とても暖かいんだよ。
暖かい空気の入り方が違うみたいだよ。
要するに何を言いたいかって?

「早く僕のセーターを、お願いだから、まま、早く編んでよーーー!」

言いたかったことはこのこと。
でも、ままはかなり出来上がりを気にしていて、やきもき
していたようだ。
今日こそはって、毎日思っていたんだって。
でもね、思っててもなかなか出来ないことってあるよね。
まま、ありがとう♪
僕はとっても嬉しかったよ。

ままは勢いに乗って次にどうやら挑戦しているみたいだ。
やり始めるとムキになって夢中になる性格のようだ。
今度は何が出来上がるのだろう。
でもね、まま、それこそ、早くしないと、もうそこまで春が
忍び足で来ているんだよ。