打席でボールをよく見てはいけない トップページへ ヒント集見出しへ
かなり違和感のあるタイトルですね。要は、解釈のしかたなのですが、ベンチから「ボールをよく見ろ!」と言われて失敗する選手が多いので、「ボールをよく見ろ!」と言われてしまうような状態の対策を解説いたします。
1)ボール球を振ってしまう
「ボールをよく見ろ!」と言われてしまう原因で、一番多いのがこれです。初心者に多い傾向ですが、高校生でも、緊張している時に見られる症状です。
打者目線だと気づきにくいのですが、投手には、振ってほしい球と、振ってほしくない球があります。ストライクゾーンから外れる変化球やチェンジアップ・外角に外した見せ球・ハイボール(高めの釣り球)等は、一般的な振ってほしい球です。初球からこんな球に手を出しているようでは、見ている人は「ボールをよく見ろ!」と言いたくなります。
しかし、多くの選手の場合、実際に「ボールをよく見ろ!」と言われれば、投手が投げてから打撃の瞬間まで、目をこらして見ようとしてしまいます。その結果、逆にボールが見えなかったり、タイミングが取れなかったりして、凡退してしまう事が良くあります。(タイミングが取れない時は、頭の中のリズムを忘れているだけですが、ボールが見えなくなる理由については、目の使い方を参考にして下さい。)
多くの選手に「狙い球」の意識はあると思いますが、「捨て球」の意識がある選手は少ないようです。「狙い球」の意識に「捨て球」の意識をプラスする事で、自分の緊張を和らげ、相手バッテリーに嫌がられる好打者になる事が出来ます。(捨て球については、狙い球 と 捨て球を参考にして下さい)
2)タイミングが取れていない
捕手のミットに入ってからバットを振ってしまう場合なども、「ボールをよく見ろ!」と言われてしまう事が多いものです。こんな時、本当にボールを良く見ようとしたら、まず打てません。そうとう打者の調子が悪い状態ですので、技術で何とか出来るものではありませんから、ダメ元で開き直って1・2・3のリズムで行きましょう。投手が制球難の場合は、2ストライクまで振らない方法も有りですが、それ以外は、運を天に任せて勝負した方が良いでしょう。振らない事には間違いも有りません。