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相続とは
仏教の場合、新しく亡くなった者がでると新しい仏様のために仏壇を購入することになります。

仏壇もお墓と同様、いつまでに用意しなければならないという決まりはありません。一般的には、四十九日の忌明けの法要までに購入して用意する場合が多いようです。
そういう点で、多くの場合仏壇はお墓よりも先に準備することになります。
仏壇を選ぶ場合もお墓選びと同様に、まずは信頼できる販売店を見つけることが良い仏壇を購入するうえで最も大切なことです。

材質は大きく分けて塗り仏壇と唐木仏壇があります。
大きさは半間(三尺)、四尺、一間などのタイプがあり、型は台つき型、地袋型、上置き型などがあります。
宗派によって本尊、脇仏、仏具などに違いがありますので、ご自分の宗派を正確にお店に伝えて、購入する際の参考にします。

また、仏間を新しく設ける必要がある場合、購入する仏壇がうまくおさまるようにしなければなりません。通常は床の間と並べて作られます。
仏壇の種類や大きさなどによって値段のほうも大きく変わってきますが、仏壇と仏具を合わせて、50万円前後のものを求める方が多いようです。ただし、仏壇は一度購入すると何代にもわたって長く使い続けるものですから、修理やアフターケアのしっかりした専門店を選ぶことも大事です。
よく観察してみると気づかれるかもしれませんが、仏壇は寺院の内陣を模倣した構造になっています。浄土真宗以外では仏壇に位牌を納めますが、内陣は本尊を祀る場所ですので、仏壇の中心は本尊ということになります。
位牌とは故人の仏名を記した木牌のことをいいます。位牌には故人の霊が宿ると考えられていますが、浄土真宗では位牌を用いず、先祖の記録を綴った過去帳などを祀ります。
葬儀から四十九日の忌明けまでは白木の位牌を祀りますが、それ以後は漆塗りか唐木の位牌を用いますので、忌中の間に本位牌を仏具店で購入して仏名などを入れてもらっておくようにしましょう。そして法要に合わせて入魂供養をしてもらいます。
仏壇に備える仏具にはさまざまなものがありますが、その中でも三具足と呼ばれる香炉、花立、燭台(火立)は宗派を問わず欠かせないものです。
三具足は、中央に香炉、向かって左側に花立、右側に燭台を並べます。三具足によって供えられる花は仏の慈悲を、灯は仏の知恵を、香は礼拝者の身を清めるものといわれます。
新しく仏壇を購入したときは、菩提寺に依頼して仏壇に祀る本尊や位牌に対して開眼の法要を営みます。入魂式、入仏式などともいわれ、本尊を迎えるための大事な儀式です。
開眼法要は、四十九日や一周忌の法要に合わせて行う場合が多いようです。このときも僧侶へのお礼として、お布施を包むようにします。
仏壇の礼拝やお勤めは毎朝晩行うのが良いのですが、なかなか思うように時間のとれないこともあるでしょう。できれば朝だけでも朝食前に行いたいものです。
手順は、炊き立てのご飯、水やお茶、花などを供え、仏壇の前に正座し、数珠をかけ一礼します。蝋燭に火をともし、線香をあげ、リンを2回打って合掌します。読経が終わったら再びリンを2回鳴らし灯を消します。
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