トンネルの中で演奏を録音 (1/3) 

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トンネル録音について 

■ トンネル録音の意義?

ライフワークの一環として行っている 山や渓などの記録撮影に行った帰りには、条件が
揃っていれば、適当なトンネルの中でオカリーナの演奏を録音して帰ることがあります。

「トンネルで録音なんて正気(?!)」(~o~;ゞははは…まあ…でも一応は意義が有りますよ。

どこにでも在る、なんの変哲もない山。でもそれは、ずぅ〜っと昔から在り続けてきました。
江戸時代…平安時代…縄文時代…いや、もっともっと…そんな時代など比較にならない
ほどの遠い昔から在り、少なくとも1万年ていど前では、今と変わらない山容であった…。

そんな山や大地は、当然ながら 私たちの先祖の営みの傍にも 在り続けてきた訳であり、
まさに全てを知っている「神聖」な存在であるとも云えるハズですが、そうした山や大地を
強大な破壊力で砕き、貫いた「大きくて痛い風穴」を通るのは、殆んど"風だけ"みたいな
惨状を目にすることが あります。

それでは、今日まで 私たちを育んでくれた地球に対しても、苦難の時代を生きた幾多の
人々に対しても、これからを生きる人々に対しても、何と申し訳ないことです。┐('〜`;)┌

ですから、少なくとも これからは、薄っぺらくて幼稚な判断で大きな道路やトンネル、ダム
なんかを作り続けることは 直ちに止め、既に作ってしまったものは最大限に活用してゆく
ことを考えるのは言わば私達の責任ですから、これはイケテルんじゃないか??という有効
利用案は、先ず試してみよう♪ということに成るのです。(~-~)v

もちろん、空いているトンネルを 録音に利用することを、優れた利用法の一つとして推奨
するのは無理も有るでしょうが、録音に際して わざわざ録音室を借りたり、高価な機材を
購入しなくても、高品位なデジタル リバーブ気分の(??)上品な残響音が確実に得られると
云うのは、かなりナイスな事だと思って居ます。可能性の提案くらいには成るでしょうか(?)
( ̄- ̄)大袈裟かな…

それにしても真っ暗なトンネルの中に立って思うのは、目の前の暗闇の中に霊やお化け
などが出現してほしいということです。神さまも霊も何も居ない星の上というのは ちょっと
寂しいですから、青白い火の玉でも出現してほしかったり(?)ヾ(^^;)って損なバカな…

■ 録音に適するトンネル

トンネル録音が可能となる条件としては、先ず夜間などの時間帯は車が通らない路線で
あることが必要ですが、それ以外に風の吹き抜けが少なくて、沢音や虫の声、夜行性の
動物に拠る鳴き声やガサガサ音などが無いことも条件となります(爆)そして、長さや広さ、
気温が適当(寒いと身底 震えがくる)で、蚊や通行人などが居ないことも重要です(笑)。

そして忘れてはならないのが、地下水の滴下や流れです。特にトンネル上の山が大きい
場合には大量の地下水がトンネル内の側溝に流れ込んでいることがあり、スゴイ流音で
トンネル内が満たされていたりします。山が大きいと、風の吹き抜けも多く成ります。

先ず、録音に適当な残響音が得られる トンネルの長さですが、20〜30m程度なら適度に
浅く上品なので、かなり使えるかと思います。100m程度になってくると、十分すぎる長さに
残響するので、中には長すぎて使えないケースも出てくると思います。(~へ~;)

500mといった長さになれば、例えば音程を下から順に短く「ラ・ド・ミ・ラ・ド・ミ」などと吹くと、
かなりの長さで其々の音が一つに連なって遠くの方に走って行く感じで、もはや残響音の
方が主体に聴こえてしまい、怖いくらいです。一般的な演奏には使えないでしょう。(~o~;;;
ある意味オモシロイ(?!)その音は 参考に録音していますので、興味の有る方どうぞ。

そしてトンネルの内径ですが、それは あまり気にしなくても良いと思いました。それよりは、
内壁の形状に感心が有ります。素彫りの岩肌にコンクリートを噴き付けて崩れないように
してあるトンネルで吹くと、残響音が盛大にならず上品に抑えられる感じでした。凸凹した
内壁によって反響が崩されるのかも知れません。

しかし、そうした条件を備えるトンネルって、近くには なかなか無いものです…。その先に
人家が有って生活道と成っている道は、深夜でも車が通ることがあり、基本的にダメです。
国道439号などと云う風な、山間部の3ケタ国道、或いは県道などは、元々コストを抑えて
作られているようで、トンネルそのものが少ない場合が多いです。(-_-)

ただし、旧道の狭いトンネルの横に、新しく大きなトンネルを掘るケースも少なくなく、その
場合には(封鎖されていなければ)旧道のトンネルが使えるでしょう。(~-~;ゞ

最も可能性が高い道は「観光道路」だと思います。これらは、税金もタップリと注ぎ込まれ、
山が在っても迂回せず 貫かれていたりします。その上、道の先に人家などが有る確立も
低く、夜間は通行がパッタリ途絶えたりします。( ̄ー ̄)通行を妨げなければ トンネルは
外の空気と美しい響きが嬉しい、非日常的な録音室に成るのです♪すすす

私が知る、録音の条件が揃うトンネルを具体的に挙げると、愛媛県の面河(おもご)渓谷
までの観光道路の数箇所に1.5車線の素彫りトンネル(セメント固め)のトンネル。そして
高知県 本川村の"村道 瓶ヶ森(かめがもり)線"にも、同じようなトンネルが幾つか…。
このルートは、標高1700mにも達する観光林道なので アプローチは大変ですが、撮影の
帰りに通る場合には好都合です。(~-~)v夏でもチョット寒いのですが…

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