私が15歳の時から32歳になるまで約17年半共に過ごした犬のシンを描きました。 写生の苦手な私は長い年月の中この犬の絵は3枚しか描いていませんが、 描いているときはとても集中して、自分から愛があふれているような気分を味わいました。 彼は2004年、静かに天国へ旅立ちました。 なくなる前の日、結婚して実家を出ていた私は もう自分で立つことができなくなってしまった彼の様子を見に行きました。 顔も上げられなかった彼ですが、目だけ動かして私を見ました。 私にはそれが、彼のお別れのあいさつのように感じられました。 翌朝早く、彼は旅立ちました。 彼には心から、「ありがとう、お疲れさま」という言葉を送りました。