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Inner Garden
2001年11月、私はピアニスト渡辺かづきさんのピアノと衝撃的な出逢いをしてしまいました。
はじめて行ったかづきさんのソロコンサートで、 演奏中私はずっと涙があふれてあふれて止まらなかったのです。
「つー・・・っと涙が・・・」どころではありません。もしも周りに人がいなかったら、「号泣」でした。

演奏開始とともに私の号泣も突然はじまり、途中20分ほどの休憩時間でなんとか涙を止めたけれど2部が始まったらまた号泣・・・。結局2時間ほどのコンサートの間、ずーっと泣きっぱなしでした。
悲しいことを思い出したとか、そういう直接的な感情の動きではありませんでした。とにかく私の心の何処かが激して激して、しゃくりあげるのを止めるので必死になっていました。いまでも、あれがなんだったのか実はよくわかりません。
そして、次に私にわいた衝動は、「かづきさんのCDのジャケットを作りたい!それも私のイラストで!!」という大・大・大それた思いでした。今思うと「よく言った」と自分でも驚きますが、その時はもうすごいいきおいで、共通の知り合い(私の会社のメンバー)宅で行われた新年会でそのことを申し入れました。そして慈悲深くもかづきさんは、私に新しいアルバムのジャケットデザインとイラストのお仕事をくださったのでした。
デモでいただいたCDを「すりきれるほど」聴き、たくさんの「Inner Gardn」を描きました。自分から言い出したことなので後戻りはできないとプレッシャーとも戦いました。何枚も何枚も描いていくうち、私自身の「Inner Garden」へと引き込まれていくような感じもしました。採用となった1枚とその前後の絵を描いたときの、あの濃厚な空気と集中している感覚は今でも思い出すことができます。
ここには、CD「Inner Garden」のために描いた絵たちを集めました。

渡辺かづきさんのホームページへ

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