四歩目
「よく使う点数から覚えよう」



点数計算をしなきゃいけないとき(つまり満貫ないとき)のほとんどは
30符と40符なんで、これを覚えないとはじまらない。

・30符と40符

30符は「一歩目」で覚えてるはずだから、次は40符。
ってことで、30符と40符の点数表。

1飜2飜3飜4飜5飜
30符3005001000200039007700満貫
------15002900580011600満貫
40符400700130026005200満貫
------200039007700満貫

子の40符は、「イチサン、ニィロク、ゴォニィ」と覚える。
その下の400,700はひっくり返して「ナシ」。(ちなみに、30符の300,500は「ゴミ」)
親の40符は、子の30符がいっこずれただけの「ニセン、ザンク、チッチー」です。

ここで戦術についてのヒント。
 「子の4飜のメンゼンツモかフーロしてのロン(7700)は、
  親の3飜のメンゼンロンと同じ」
つまり、親の時メンゼンではったら、よほど高い手が必要か、
リーチであがれる自信がない限りダマのほうが効率がいいってこと。
(親は連荘できるんだから、高さより効率重視が基本。)
この3900, 7700点あたりをうまく使えるかどうかが、初級者と中級者の分かれ目です。

・20符

20符は40符を右にいっこずらしただけ。

1飜2飜3飜4飜5飜
20符---400700130026005200満貫
------1000200039007700満貫

「符が倍(半分)になると点数が左(右)にいっこずれる」という法則があります。
(詳しくは前回二歩目のおまけ参照)

20符を実際に使うのは特殊な場面(ピンフ)だけで、
さらに親の点数は使わないんだけど、それは次回。

ここまでで20〜40符の子と親の点数がでてきたけど、系統別で見ると実は、

(1)3005001000200039007700満貫
(2)------15002900580011600満貫
(3)400700130026005200満貫

の三種類しかでてきてない。(付表4参照)
この三系統がきちんと使いこなせるようになれば、
20〜40符の点数計算が全部できるわけで、
実際点数計算が必要になる場面の8割方はこれでカバーできます。


・50符

50符はやっぱり覚えるしかないです。

1飜2飜3飜4飜5飜
50符400800160032006400満貫
------240048009600満貫

子の50符は、「イチロク、ザンニィ、ロクヨン」。
親の50符は、「ニィヨン、ヨンパー、クンロク」。
ここは、いずれも『ぴったり』倍、1.5倍になってるから、さほど難しくはないはず。

ここまでの20〜50符を知ってると、
一応「点数計算できます」と言っていいことになってます。


・60符

60符は30符を左にいっこずらしただけ。
だから、3飜でほとんど満貫と同じ(7700,11600)になる。


・70符

70符はヤオ九牌のアンカン(32符)があったときぐらいしか使わない。
ヤオ九牌アンカンしてドラが増えてても満貫にとどかなかったら、
とりあえずは知ってる人に尋ねればいい。
実は70符はみんなも結構うろ覚えのことが多いんで、
ここがスラッとでてくると「お、こいつできるな」と思われることになる。

1飜2飜3飜4飜5飜
70符600120023004500満貫
------34006800満貫

子の70符は、2345と数字が連続してるんでそのまんま覚えよう。
親の70符は、3468で4以降が偶数並びになってるのでこれもそのまんま覚えられる。
70符以上では3飜で満貫になることに注意。

でもね・・・アンカンしてもドラがなかったら、他の誰かのところにあるわけで、
裏ドラも増えるからみんな無理してでもあがりにくる。
で、結局自分はあがれないことになることが多くて、
この点数計算が必要になる場面は実際にはとても少ないんです。
初心者同士だとみんなカンが好きだから、むしろ必要になったりするんだけどね。

実用上は、この70符までが使えれば全然不都合がありません。
そんな訳で、付録の点数表も70符までです。


・80符以上

80符で満貫(3飜)に届かない手なんて、ここ10年で数回しか見た覚えがないです。
はっきりいって、役満より難しいです。
でも、点数は40符を左にいっこずらしただけだから簡単。

90符以上の符計算にいたっては、いままでやったことないです。
できちゃったら、誰かにきくか、素直に計算するか(二歩目おまけ参照)
それもだめなら適当に決めちゃいましょう。
チューレンポウトウより難しいかもしれないくらいだから、
満貫に切り上げても安いくらいです。



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