2009年12月 蕎麦三昧

■家族の時間

 千葉市の最高評価店への再訪、常陸太田市にある宿題店への夫婦での訪問、年末の自宅での手打ち蕎麦と蕎麦三昧の月になりそうです

  まずは、千葉市内の蕎麦屋さん【泰庵】への再訪です。

  
  実は今月で3度目の訪問です。 2度目は、先月の上旬に夫婦でやはり夜に訪れています。

 その際に見かけた壁のメニューの冬季限定  鴨なべ 要予約≠フ文字。 これに惹かれて、子供達を誘って4人で訪れました。
2度目に訪れた際の貼り紙。
この日は、鴨つけ蕎麦を食べたんですがその鴨肉の旨さに、「次回はあれだな」とこの張り紙を見て頷いた程です
鴨鍋は2人前で 4、500円
家族4人でしたが、それでもたっぷりのボリュームでしたね。
あまり煮込まずにしゃぶしゃぶ程度の火通しでOK
だしがあきらかに只者ではないと家族で納得
鴨肉は国産
湯を通すと肉が膨れます
鍋の後は雑炊
が日本人の基本でしょかね
500円で地卵2個と御飯を追加しました。御飯の代わりに蕎麦粉を注文する客もいるそうです。
熱々の雑炊
御飯は茶碗に一杯程度なんですがお腹がたっぷりと膨れました。
蕎麦食べれるかな・・・
天せいろ 1、680円
セイロも3種類から選べますが、外二の本粗挽き(せいろ) 
車えびと野菜の天麩羅でした
せいろ(粗挽き)のUPです
やっぱりここの蕎麦は美味いと思いました。コシと堅さと喉越し感がぴったりなんです。10割よりも此方のほうが好きですね
蕎麦掻き 1、260円
今回も注文してしまった蕎麦掻き。
此方も本来は3種類から選択できますが今日は前回と同じ生粉で。
十割そば  1、050円
今日は10割の新蕎麦を
時期的には注文時ですからね
北海道沼田産の蕎麦粉だそうです。色と香りが新蕎麦であることを主張していました
そばがき揚げあんかけ 892円
薄口のあんかけが掛かり、北海道産の蕎麦の実がふんだんに散りばめられた独創感のある品です。
特に蕎麦の実には「やられたな」と思いました
そば小豆 200円
そば粉と北海道産の小豆だけで作られた和スイーツ
これ絶品でした。
狙っていた蕎麦大福168円は品切れ





今月の4人での訪問に先立ち、先月の始めに夫婦だけで訪問した時に頂いた料理です。
先月の2度目の訪問で食べたのは
妻が1、470円の鴨つけそばです。
蕎麦は粗挽き、鴨汁がもの凄くコクがあったので、ちょっと蕎麦に勝ちすぎかなと思いました
蕎麦自体の歯ごたえは相変わらず強くて、熱で弱ることの無い存在感は感じました
コクがある汁は、鴨の肉質がよく、ダシがしっかり出ているからでしょう。
脂が表面に浮いていますが、大きなカットの葱で中和されてるのか、つゆが強めなのでそのせいなのか甘みを感じるほどの出来です
国内産の鴨です。、
普通は付かないと思うんですが、焼き鴨が小皿で付けられていました。何か得した気分です
夫は単品で
ワカシの大葉包み上げ 780円
油っぽい料理が頼みたくなりますよね。蕎麦がサッパリなので。
「こんな大場の使い方があるのね」と妻が自宅でもレパートリーに入れそうな口ぶり
そして蕎麦掻き 1,260円
生粉、田舎、粗挽きの3種類がありますが、今回は生粉でお願いしました。
蕎麦掻きは、その蕎麦屋さんの個性が出る品でしょうね。
ここの蕎麦掻きは素敵です。
モッチリ系で歯応えがあり、ボリュームがたっぷり。最後まで弾力が残っていました
次回も狙ってみたい品





 ○妻が友人達との会合でオヤツに頂いたのが印西市草深【ボンアトレ】のケーキ
  

  買って来てくれた方が箱の中から「先に好きなのをどうぞ」と言われ、妻が選んだのが実は一番価格が高かった品だそうです。





 ○週末の土曜の夜、夫婦でBS放送を見ています。 子供達は夫々の予定があり家には居ません。

  見ているのはNHKの『生放送 日本のポップ&ロック大全集』。

  夫婦共に、昔から歌が好きなのでよく歌番組は見ます。

  観ながら一緒に歌ったり、歌手のエピソードを話したりします。今日はたっぷり4時間居間で寛ぎました。
 
  ライブ気分にじっくり浸った時間。 夫婦で出かけたさだまさし中島みゆき、妻が友人と遠征した井上陽水のコンサートを思い出し、

  
  忌野清志朗が大好きで、学生時代から生ライブに何度か出かけ、今でも鼻歌でよく歌っている妻は

  RCサクセションの≪ 雨上がりの夜空に ≫に目をトキメかせ、
 
  
  ハウンド・ドックの≪ ff(フォルティシモ) ≫を生バンドやカラオケが出始め時代にパブやスナックでよく歌った夫が、

  大友康平のマイクパフォーマンスに感心し、
 
  バブルガム・ブラザーズの≪ WON’T BE LONG ≫が流れると「レゲー調の曲の走りよね」、
 
  そして、チューリップの≪ サボテンの花 ≫がはじまると、

  「財津さんて珍しく、曲よりワンテンポ早く歌うタイプの人ね」と音楽には薀蓄のある妻の言葉は聞いてみればその通りでした。
 
  TV画面での解説陣やゲストの「生はいいね〜」の感想に、画面の此方側の夫婦が「ライブは確かにいいよな〜」と相槌ちを打ち、

  「でも立ちコンはもう歳だから無理だな」と夫、「私はまだ平気だわ」と妻、夫々の意見が分かれ次のコンサート予定にまでは話が進みません。

  そういえば、先月の赤坂の【赤坂サカス】に立ち寄った際には【赤坂ACTシアター】の前に大行列。

  なんと、昨年夫婦で出かけることを検討していた中島みゆきの≪ 夜会 ≫の公演でしたね





 ○茨城の蕎麦の宿題店に夫婦で出かけました。

  常陸太田市の北部、竜神橋のある辺りのお店【慈久庵】です。そばがき1,500円、せいろ1,100円、柿のうんてろ 550円を頂きました

  
  そばがき 1,500円、せいろ 1,100円、デザートに柿のうんてろ550円を頂きました


  同じ常陸太田市の市内に【慈久庵】の店主が開いたうどんのお店【塩町館】にも立ち寄り、うどんを頂きました。 

  頂いたのは、醤油掛け釜揚げうどん700円、せいろうどん600円です。

  
  蔵をはじめとした古い建物が、ホントに吃驚するほど市内の彼方此方に点在して、魅力的な街の常陸太田市
  
  このうどん屋さんも旧銀行の建築物を改造した店舗のようです。


  その後、水戸の中心部まで南下して、市内の【ミロール】でケーキバイキングをしました。
  
  男性1,800円、女性1,600円でドリンクが2杯まで付いています。


  お土産は、同じ水戸市内の【エッセン】のパンです。 
 
  
  ハード系の2種類を買いました。





 ○常陸太田市の【慈久庵】、

  常陸秋蕎麦の里に居を構え、焼畑に拘り、転作生産のよって生まれる小麦の消費の為に饂飩店の別店を市内に開いた拘りの蕎麦屋さん
 【慈久庵
常陸太田市天下野町2162
TEL 0294−70−6290
定休日 水・木曜
HP http://www.jikyuan.co.jp/
【蕎麦の里すいふ】にある洒落た外観の建物
とても蕎麦屋さんには見えませんね
店内は蕎麦屋さんらしさとモダンさが同居しています。
店舗が本道路からちょっと上がった所にあり、玄関側の反対には蕎麦屋さんらしくないベランダテラスが設けられていて里山の風景を見下ろすことも出来ます(この時期はちょっと寒いですが)
本日の座敷席の主客は、ペパーミントとステビア。
数個の大笊の上に広げられ乾燥中の状態でした。
ご主人にちょっと伺った話では香辛料に使うようですが何の香辛料かは聞けませんでした。
さて蕎麦です。
せいろ 1100円
正直高いですね。
量も少なく、ここまで足を運んでこのせいろ単品では唸ってしまうんじゃないでしょうか?
焼畑農法で自家栽培し、手刈り天日乾燥した玄蕎麦を粗挽きして自家製粉しているそうなので手間が掛かっています


つゆは、辛口のきりっとした江戸風で甘さは控えめでキツメ。
量は無駄が無く、蕎麦を食べきるとやっと一杯分の蕎麦湯を飲める程度の少量です。着けすぎると蕎麦湯が飲めなくなってしまいます。
蕎麦は、細く短め。
しかし、香りが強く、常陸秋蕎麦の最大の特徴である緑掛かった色が食欲をそそります。
これでもかとその存在を主張するのが、蕎麦の間に散りばめられた玄蕎麦の皮。
細口の蕎麦ではちょっと想像できないコシの凄さはたまりませんね
夫が頼んだのは、
そばがき 1,500円
品目にはやわらかな、かきっぱなし≠フ後付けがあり2種類あるようです。また壁には焼畑のそばがき≠フ文字も見えます。
3種類あるのかな?と思ってご主人に聞いてみたら1品だけですとの事。そばがきを表現する言葉が多彩だったということなんでしょう。
一見粉っぽいようですが」、全くそんなことはありません。
弾力があって非常に口当たりのいいそばがきです。
醤油で食べないで、付け合せの焼き味噌をちょっと着けていただくと、また違った味になります
本日の里山デザートから、
柿のうんてろ 550円。
何だろうと思って注文してみたんですが、熟した皮付きの柿でした。
「皮ごと召し上がってください」とご主人の言葉。
ちょっと口の中で引っかかりますが皮ごと食べました。一工夫あるのかと思ってましたが、熟した柿そのまま出した。里山の・・・という冠が意味を持っています。

常陸太田市は魅力的な町です。
至る所に商店、旧家、蔵などの昭和というか懐かしい建物があちらこちらにひっそりと建っています。
車通りは変則的な交差点が多く、車が通行しにくいのですがそれも一興と思えてしまうほどのんびりした気分に浸れます。
観光の為に造られた町ではなく、なんでこんなに時代掛かったものが残っているんだろうと不思議な気持ちになる街です。
穴場ですねこの街は。
画像は坂(板谷坂)から見下す常陸太田の町です。


そんな街に立っているのが、
塩町館
【慈久庵】のもう一つの姿のお店のうどん屋さんです。
昭和20年建築の旧大田銀行の建物を改装したものだそうです。改装設計は【慈久庵】のご主人。瓦屋根、土蔵風の建物、漆塗りと時代を感じる建物です。
天井が非常に高い店内は、中央にストーブが配置されていました。
外観はとてもうどん屋さんには見えません
そういえば、
隣りの建物もレストランでしたが、同じく蔵造りだったのでこのお店も酒屋さんだと思いました。
せいろうどん 600円
塩町館】のうどん
きぬの波℃の手刈り、天日乾燥の自家栽培した小麦の饂飩(うどん)が頂けます。
せいろは、麺が太めで照りがあり、長さの長い饂飩。
小麦のしっかりした食感を味わえます。

画像でも分かると思いますが、角ばった切り口で色が白っぽくないのでよく見られる饂飩の印象とは違います
醤油掛け釜揚げうどん 700円
この種類は釜揚げには向いていないかもしれません。
醤油を上から垂らして頂きました。
せいろと比べるとあきらかにコシがありません。
四国の讃岐饂飩は温めた釜揚げでもシッカリしたコシのある饂飩やさんが多いので比べてしまいましたが、味は独特な色も含め、頂く価値が十分ある品です。

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