馬場酒店の表紙を飾ったコラム「燗問言（かんとうげん）」。このコーナーでは、バックナンバーがご覧いただけます。

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2009年.No.18,「夜長なお酒」

ずいぶんと日が短くなりました。　キラキラしていた朝から　しっとり露を含んだ朝を迎えるようになりました。朝日がゆっくり・・・それに合わせて目覚めもちょっとゆっくりです。生活のリズムを「秋」にスイッチしてみませんか？

お客様の間でも　「そろそろ冷やさない赤ワイン・・」「お湯割りの芋焼酎・・」という声が聞かれます。その季その時の旬を味わえるのも　お酒の醍醐味というものではないでしょうか

例えば　晩酌の「南之方」は　今まで水割り・ロックで飲んでいたのが　お湯割りと黒千代香燗付けにすると　「なんだ！これは」と絶句するほど味わいが異なってきます。暑い間は　とにかく冷たく喉越しの良い味わいが美味しく感じますが　秋はじわっと内臓に沁み入るような滋養さを求めてしまいます。それに応えるべくしての酒質が「南之方」にはあります。

夜長には　ひとつにして二倍楽しめる滋養のあるお酒とハートフルな語らいがお似合い…　 (2009/9/25)

2009年.No.19,「月夜なお酒」

１０月３日の十五夜。惚れ惚れする　まんまるお月さまでしたね。４日の十六夜　５日は立待月　６日・居待月　７日・臥待月　８日・更待月　そして逃してはならない　１０月３０日（金）の十三夜。

ご存じのように　十五夜と十三夜の観月をしなくては　片見月になってしまいます。要するに　十月は月見酒が延々と続くのであります。

えっ　それは酒屋の言い分？それはお許しいただいて・・・

月見酒にはこうも清酒が合いますね。やはり　月を待ち望むという雅さは日本人のコ・コ・ロ！　　静かに吾と対峙しつつ月の雫を召し上がれ。　 (2009/10/6)

2009年.No.20,「夢見るようなお酒」

ボルドーワイン委員会とフランス食品振興会による
「VALUE　BORDEAUXバリューボルドー」をおすすめしています。ひとつの試みとして　テーブルコーディネート講座と共同でボルドーワインをご紹介しました。主宰の教室名はReveur（レヴール） Reveur・・・とは音楽用語で「夢見るような～」というフランス語

お教室の詳細は　http://www.reveur.biz/index.html

日常と現実の日々で　カサカサになってしまいがちな「私」に少しだけご褒美を・・・　女性には特に大切な心の余白なのかもしれません。それが「夢見るような」という言葉に込められているようです

ボルドーワインは　夢見るような深紅の色と香りと酔い心地。
　　大切な人をおもてなしする食卓に　ご一緒ください　 (2009/10/27)

2009年.No.21,「人を醸すお酒」

お酒を語り味わい尽くす時　「醸す」という言葉が宙を舞うように思います
業界用語では　醸造する　ことですが　もうひとつ
雰囲気・状態を生み出す・・という意味合いもあり何となく魅かれてしまいます。人の手によって醸されつつも　実のところは人が醸されているのではないかとも・・・新酒の季節・・新鮮さが身上ですのでその恵みを味わっていただき　そして　熟成の楽しみを刻みたいものです。

平成１３年からのお付き合いである「甕雫」は　今や人気焼酎のひとつとして存在感を示しています。
「伝承の甕と、南国の太陽の下、自家農園で育ちました甘藷とが醸しだしますミステリアスな味をお楽しみいただければ幸いでございます」　（抜粋）

「甕雫」は新酒では得られぬ熟成の妙があります。柄杓で掬っていただく飲み方も食卓に和やかさを添えます。　 (2009/11/9)

2009年.No.22,「故郷なお酒」

大河ドラマ「天地人」も最終回を迎えました
ご覧になってらっしゃいましたか？あの「篤姫」からすると　ご当地ドラマという捉え方をするならばやはり力の入れようが違いますが、歴史ドラマは学ぶところも多いものです。特に　直江兼続の「愛」の一文字が戦国の世に教えとして存在していたとは・・・幕末の西郷隆盛は「敬天愛人」
やはり「愛」を謳っています。西洋的な言葉と思っていたものが何だか正坐をしてお辞儀をするような身近さを感じませんか　？えっ！私だけ？

鹿児島が好きです。いえ　これを愛しているというのでしょうか　「私」を育んでくれた居場所がココ。　　　　
帰ろう！故郷に・・・　一番「私」の幸せなところに・・・　 (2009/11/24)

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