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馬場酒店の表紙を飾ったコラム「燗問言(かんとうげん)」。このコーナーでは、バックナンバーがご覧いただけます。 |
No.51,「酒屋の奥の小さな庭」
酒屋の奥に小さな庭があります。狭庭なので小さくて深い池もあります。この池には銀婚金魚がいます。二匹は水温むころ池底から姿を見せます。一本の楓の老木もあります。花芽をつけピチピチの若楓は狭庭を明るくしてくれます。こんな緑色の空間に居ると色彩豊かなお酒を身近に思います。ソムリエさんのワインのおすすめ法の中に食材の色とワインの色をピッタリ合わすと間違いない! これを正直に試みたことがあります。ワインの楽しさとおいしさはこの色彩に秘密があるようです。いろいろな場面で絵になるお酒をいつでもご案内できるようにしたいものです・・ちなみに今日は みどりいろのワイン。芋焼酎はお休みです。(2004/3/25)
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No.52,「・・・なんてエイプリルフールでしょ!」
鹿児島の芋焼酎が軒並み出荷調整です。HPの「販売処」もお休みを余儀なくされております。来店下さるお客様を優先している状況です。万膳酒造の焼酎については当初より買われた方のお名前をいただくという異例の販売方法をとっておりました。もうすでに100を越す方が登録していることになります。ご自分で飲まれる方はこの状況を理解も出来ますが「買ってきて!」と頼まれた方の困惑ぶりは夜も寝られぬほどでしょう。「萬膳」ファンの熱い思いを知ったのは宮城のS様ご夫妻 広島のM様ご家族。遠方よりご来店下さる驚きもさることながらHPの持つ役割をありがたく思います。私共のHPを「ほんのきっかけ」にしていただきたいものです。「三岳」「島美人」「黒伊佐錦」「白波」「伊佐大泉」定番焼酎の出荷調整なんてエイプリルフールでしょ! ホントなのよ。(2004/4/1)
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No.53,「待ち合わせは0番ホームで」
「待ち合わせは0番ホーム」の合言葉でお花見に出かけました。ローカル線はサスペンスだな・・とワクワクしながら指宿山川線の切符を買います。ん!無いのです。0番ホーム。西鹿児島駅の時はあったのに〜と待ち合わせした7人の女たちが声を揃えて叫びます。女の花見はこんなところからすでに始まっています。心は桜満開「慈眼寺」へ。鹿児島中央駅から6つ目の駅で降りここで又待ち合わせの車に乗ります。桜並木に迎えられ敷地にはポピーとルピナス畑が連なり遠山の頂きに風車塔も見えます。遊歩道が清流沿いにあり竹林のマイナスイオンを深く呼吸しながら進むと桜が一気に視界にはいります。竹林と桜のコントラストが特別よね〜と12人の女たちが声を合わせます。女はこうも口にださなければ落ち着かない。けど、かしましさが心地よい桜ふぶき。花びらをお土産にして・・夜ワインに浮かべよっと!(2004/4/8)
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HP開設一周年を迎えました。ありがとうございます。今までの「燗問言」を振り返りますと何とも懐かしくまた何とも未熟です。ただ管理人には毎週困難な編集を強いておりました。いつも晩酌するお酒を紹介すればいいのよね!と何ともお気軽な心根で始めたので大変だったろうと思います。こんなに展開の早いHPになるとは思いがけないことでした。と一年の総括をしてまた新たなスタートを歩みたいものです。4月はゆっくりはじめましょう。それにしてもワインセミナー目白押しです。新幹線「つばめ号」にビジネスマンの顔して日帰りします。面白い素敵な造り手さんと出会います。ワインセミナーって農業セミナーみたいですよ!!鹿児島のお隣 宮崎県都城にワイナリーが出来つつあります。楽しみです。酒造りは農業と深い仲なのです。(2004/4/15)
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花見の季節もあれよあれよと過ぎ去り夜風が心地よく感じます。ビールのおいしい季節になりました。晩酌の乾杯は500ml瓶ビールにしています。そして酒屋の乾杯!は長いのです。何が長いのか・・口にもってゆくまでが約2分間はかかる。2分間と云えども乾杯!にしては長く感じます。何をしているのか・・瓶ビールからコップに注ぎ片手で目の高さに持ってくる。おもむろに目を瞑り沈黙する事2分間。「ビールだ!ビールだ!」とはしゃぐ声がピタっと止まる時間です。2分を過ぎることはあっても短くなることはありません。気分の良い日もそうで無い日も繰り返します。さぁあなたならこの2分間に何を沈黙なさいますか? 殊更おいしいビールには指宿産の固めに塩茹でした空豆をどうぞ・・夏隣(2004/4/22)
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