馬場酒店
燗問言(かんとうげん) ソムリエ・ド・薩摩 ブログ“酒屋のお酒” 馬場酒店のお買い物はこちらから ご案内 馬場酒店ホームページTOPへ

燗問言(かんとうげん)

馬場酒店の表紙を飾ったコラム「燗問言(かんとうげん)」。このコーナーでは、バックナンバーがご覧いただけます。
前へ / 燗問言 / 次へ

No.11,「ビールの季節」

 夏場ビールの季節になります。一年中ビール党もいらっしゃいますがやはり「麦の秋」を迎えると殊更嬉しくなります。麦の穂が黄金色に輝き南風に薙ぎる風景。旬の「麦酒」はこの景の産物。南国鹿児島ではあまり見かけられなくなりました。それでも6月麦刈が終えるまでビールと言うより「麦酒」と敬しながら杯を重ねます。特に「樽生」は出来たて!香り良し!マイルド!の3拍子揃った優れものです。自宅に居ながら行きつけの居酒屋さんの「生」が味わえます。
 クリーミィな泡を上手にグラスに注げるようになったら「麦酒」の上級者です。(2003/6/12)

*

No.12,「浜らっきょう」

 鹿児島に日本三大砂丘の一つである吹上砂丘があります。砂畑で育ったらっきょうは肌が白く、シャキシャキした歯ざわりが特徴。今が旬の「浜らっきょう」商店街アーケードでは山形屋ストア、マツダ商店に売られています。なんてたってシャキシャキ感がおいしさの味の素です。きれいに洗って根を取って包丁の柄で軽く叩いて熱湯をかけます。酢味噌は麦味噌に白砂糖をすり鉢でよく混ぜて酢を少量。この濃厚な酢味噌で和える味噌らっきょうには吹上の芋焼酎です。今日の晩酌はこれで星3っつ! 次はロワールワインを試してみましょう。(2003/6/19)

*

No.13,「ロワールワイン」

 「ロワールワイン」を店内でご案内しています。夏の呼び声が響くこの季節におすすめです。今年はいつものミュスカデとは意を異にします。とっておきのミュスカデに出逢いました。大変若々しく果実味豊かな辛みが特徴で口いっぱいに広がります。「ひんやり」程度に冷やしてしっかりとした酸味の饗宴を楽しみます。そして造り手の中でも出色の蔵元に思いを馳せます。魚介類に良く合う白ワインとして周知ですが、今日は「白切鶏パッチケイ」にしましょう。そうそう浜らっきょうにおかかをのせて…わが家は出色の創作料理亭に早変わりです。(2003/6/26)

*

No.14,「六月灯(ろくがつどう)」

 梅雨明けぬ頃から六月灯(ろくがつどう)のはじまりです。新暦7月1日〜31日までの間 鹿児島の各神寺で行われる納涼を兼ねた縁日です。市内だけでも百余りの六月灯が毎夜どこかであります。イベント性のある華やかな夏祭りとは少々趣が異なり質素ながら清しく何かしら癒されるものがあり親しまれています。西鹿児島駅に近い建部神社の六月灯は7月19日.ゆっくり家路につきながら我が家の野菜室にあるひんやり赤ワインをグラス1杯・・…などと楽しみを増やしたりします。夏におすすめのロワールワインは冷やしてよく飲まれています。暑気払いにいかがですか?(2003/7/3)

*

No.15,「七夕」

 手作りの「七夕」飾りが商店街アーケードを彩る時期です。7月5日から盆過ぎまで星の数ほどの願いと共に涼風を呼びこみます。田崎酒造さんの「七夕」。これをお中元に選ばれる方のお話を伺えば、大変意味深いものをお持ちです。肝要なのは受け取る側にもその意味が伝わっているということ。旧暦で暮らすと鹿児島の気候に不思議に感覚が合います。「七夕」はその日だけという時点ではなくゆっくりしたその気候の長さを味わうのだそうです。お客様からいろいろ教わります。ということは織姫様と彦星様の逢瀬もゆっくりできるのかしら?この時季に「七夕」晩酌にしてみましょう(2003/7/10)

*
前へ / 燗問言 / 次へ


Copyright(c) BABA SAKETEN All Rights Reserved.