梶 就高のページ

近未来歴史小説



小さい政府・ゼロ 改訂版 (税抜き420円)

 未来の日本が舞台。新聞記者の田中は、政府が日本の弱体化をねらっていると疑いだしたのである。 田中は、それを阻止するのが自分の仕事であると考えるようになる。そこで、新聞社の先輩である政治家を支援して、強い日本を作るために、財政が健全な小さい政府を確立するように選挙を戦い、首相にする。
 だが、西国に牛耳られた与党内の大派閥や官僚達の妨害で小さい政府樹立の夢は、・・・.
 ちょうど、唐の国に抑えられ、蘇我氏に牛耳られていた大化の改新前の日本のようであった。そんな中、よき未来を目指し、田中や親友の藤原や大原らが活躍する。


小さい政府・ビギンズ 改訂版 (税抜き420円)

 未来の日本が舞台。小さい政府を樹立して若者に託せる未来を創ろうとする首相は、西国に牛耳られた与党の有力派閥に妨害されていた。この有力派閥にF計画と呼ばれる経済活動を妨害されている会社経営者藤原が、大化の改新をヒントにして、この有力派閥をつぶす計画を思いつく。首相や友人とともに、その計画を実行して、この有力派閥をつぶし、公務員を大幅に削減し、国債という借金に頼らない政府を実現する。
 首相は弱体化した有力派閥が再び活力を得ないようにするため、地方改革を強引に進め、有力派閥の地方からの資金源を絶つようにする。 だが、西国に隙を突かれ、首相自身が西国に操られるようになる。その結果、・・・


小さい政府・リターンズ 改訂版 (税抜き420円)

 未来の日本が舞台。F計画と呼ばれる経済活動を行っている会社経営者らは、大化の改新を成し遂げた中大兄皇子と似た立場の首相に代わる大海人皇子役の政治家を立てて、壬申の乱を参考にして、難関を克服しようとする。
だが、その政治家は、北国の支援を受けたために、北国に操られるようになる。彼の政治資金は、北国の息のかかった研究所から出ていた。あまり欲張って研究所の規模を拡大したために、大事故が起きてしまう。
 大海人皇子役の政治家に不安を懐いた会社経営者は、後の持統天皇の役をある女性に託し、西国や北国の影響を排除した小さい政府を目ざすのだが、その前途には、・・・


新しい中世」の到来 (税抜き420円)

 未来の日本が舞台。「小さい政府」ができて、中央政府が弱体化し、地方に多くの自由な自治体ができた。一方、日本に圧力をかけていたあの国の後身、西国が崩壊した後、国民は政府に多くを望まず、地方分散体制ができていた。政府の財政は厳しくなり、治安維持能力は衰え、地方の治安は、民間の警備会社が行うようになっていた。自由な自治体は、まるで、平安時代の荘園のようであり、警部会社は、武士のようであった。まるで「新しい中世」のようになったのである。その中で、平田組の勢力が政府の治安維持を受託し、港湾業務を独占して、警備会社をまとめ上げるほど勢力を拡大した。アウトソーシングで力をつけたF計画の社長が殺され、養子になった二人が源田組を組織し、平田組に挑む。その後、・・・


新しい中世」の漂流 (税抜き420円)

  未来の日本が舞台。平田組と源田組の戦いは、源田組の勝利で終わる。戦いの先頭に立っていた友頼と常義は、大学や研究所に去り、北条政夫が源田組を指揮することになる。立場のよくない北条は、周りの警備会社につぶされないように苦労しているうちに、野望を抱くようになり、まるでマクベスのように、少しずつ力をつけていく。鎌倉時代の北条氏のようだ。北条がどのように力をつけ、頂点に達するか、その後どうかったかを述べる。