久し振りに風邪を引いてしまった。
いい気になって睡眠不足を無視し、過信の結果、こうである。
今回ばかりはくしゃみ三回ル○三錠は効かなかった。
しかも、週末はパピ友達との旅行を控えているのに、何ということだ!
いつもならば、市販の薬で大抵は直るのに、2、3日様子を見ても一向に直る気配はなし。
ついに、なるべくなら拝みたくないお医者さんにかかる羽目になってしまった。

どうしよう・・・会社の近くのお医者さんは、どうも苦手だ。
大病院並みに、診察の時間はほんの2.3分。
しかも、丁寧な説明もなく、エッヘン!上手なお医者さんになんかお目にかかりたくはない!
そこで、三ヶ月ほど前にお隣のビルに新しくできたお医者さんに期待して、訪ねてみた。
ところが、看板をちらっと見ただけで、てっきり普通の内科の病院だと信じ切ってドアーを
叩いたのだったが・・・なんとなく雰囲気がおかしい。
ここは病院よねえー?首を傾げながらも一応「初めてです・・・なんだか風邪を引いた
ようなんですが・・・」と受付に出てきた看護婦さんに話してみた。
「うちはアレルギー体質の方が対象で漢方療法のみを扱っていますので、
普通の病院とは少し違いまして・・・風邪ですと、他の病院の方がいいと思います。」
おおーっ!ショーック!なんとドジなことを!
すごすごと恥ずかし気にその場を後にしたのであった。
大体普段から観察力がないのは自覚はしていたが、のこのこビルの三階まで赴いて初めて
分るのだから見上げたものである。

仕方ない!やはり、いつもの病院にかかるしかないかな?
ところが、今日の先生はいつもと違いなんだか妙に優しかった。
おや、どうしたのかな?
今日はいいことでもあったのかしら?
いつもこんなだといいのにな。

名医とは?
病気の時というものは、かなり精神的に滅入っている場合が殆どだ。
病は気からという言葉があるくらいだものね。
たとえ、少しばかり藪チンでも優しい言葉一つで、なんだか癒される感じがするものである。
「確か・・・あなたはロキソニンでしたよね。」
まあー、よく覚えていらっしゃるわ!
ちょっと気を良くする。
症状を述べ処方していただいたお薬は朝、昼、夕に咳止め、痰切れ、頭痛薬を各三錠、そして
朝夕に殺菌効果の抗生物質を各一錠。
そして「トローチもあった方がいいかな」とプラス。
うーん、なんと優しい~♪
それにしても、今日は変だわー
きっと何かいいことがあったに違いないわ!確信。
よーし、これで万全かな?

しかし、問屋は卸さない!
しつこいことこの上ない。
いつまでも咳は出るし、淡は出るし、頭は重く、遅々として治らず・・・
ああー、やはりもう若くはないなと実感だ。
大体お薬を飲むと却ってボーッとしてお鍋を頭からかぶったような感じで、どうもいけない。
かといって、何も処さねばもっと症状が悪くなるような気もするし・・・
ああー、いやだいやだ!
健康が一番だねって、普段なにげに使っている言葉だが、本当にこういう時って言うのは、
元気印が目に付く。
年を取ると共に回復も確かに遅くなるようだ。
最近鈍感になって風邪菌も寄り付かないわーなんて思っていた矢先の、この久し振りの病に
うんとうんと反省である。

病は気から?ということは心も年を取ったのかな?
気弱になったのかな?
イケナイ!イケナイ!
人生50の時代ではない。今や平均寿命は年々延びて90歳も夢ではない。
とすれば、残り30年余りはまだ頑張らねば!
少し風邪を引いたくらいで、こんなことまで思う始末。
大袈裟なのだろうか?
普段元気であるが故に、少しでも調子が悪いと健康の有難さをしみじみと思う。
元気な時には分らぬ健康の有難さ。
実に言い得ている。
何をやるにも健康でないと為せない、いや成せないわけだものね。

季節の移ろいどきに必ず引いていた風邪だったが、この2.3年はとんとご無沙汰。
久し振りに襲った風邪菌くんは、改めて健康第一のメッセージを心身に強く残してくれたのだった。

ああー、もう秋なのね・・・

健康の有難さ

平成18年9月30日

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