給食の思い出
やっと7月も終わろうかという時に梅雨が明けた。
なんと、例年よりも10日も遅い。
地球温暖化が進んでいるのだろう。
環境の変化を食い止めることはできないのだろうか。
変化と言えば、最近の親は給食費の不払いを平気でやっているらしい。
理由を聞いてみると、「義務教育なのだから・・・」というへんてこな回答が返ってくると言う。
義務教育の履き違いもいいところだ。
それも、生活補助者は仕方ないとしても、十分支払い可能な家庭が大部分を占めているらしい。
嘆かわしいことである。
いわゆる無銭飲食と同じだということが分らないのだろうか。
そういう態度で、まともに子供を育てることができるのだろうか?と疑問は膨らむ。
対策として、ある学校では「給食費を滞納した場合は、給食を出さなくても構いません」
という、承諾書を取り付けようとしたところ、今度は教育委員会の方からクレームが入り、
親のやることを子供に反映するのは教育上良くないとの、反論が出た。
そうだろうか。
今や、給食費は昔と違って、自動支払いになっている学校が多いと言う。
では、昔はどうだったかというと、給食袋というのがあって、集金日が決まっており、
持ってこないと、子供が「忘れちゃったー」と恥を書いたものである。
そして、翌日には大抵の子がちゃんと持ってくる。
それでも、忘れたりすると、赤い糸か何かを指に付けられたりしていた。
忘れないようにというおまじないだ。
生活が豊かになっているにもかかわらず、こうしてそれこそ払うのは義務であるのに、
平気でただ食いをさせてしまっているこの事実。
自動支払いになっている為、子供はその事実を知らないのが殆どであろう。
「お母さん、なんで給食費を払わないの?僕にはなんで給食が出ないの?」と子供が親に言う。
本当に悲しいことではあるが、改善策の方法ではある。
学校側としても、なるべくなら、そういうことはしたくないのである。
しかし、年々徴収率が少なくなる、給食費の中で、賄う食事にも影響してきているという。
例えば牛肉料理が豚肉料理になるなど、現に影響しており、ちゃんと払っている子供にも
影響を及ぼしているわけである。
ある学校では給食費の不払いがゼロだそうだ。
その理由として、
①二通りのメニューがあり、前以て選択することができる。
②給食をとってもいいし、お弁当持参でも良い。これもその日によって選択できる。
③以上2点を実行する為にプリペイドカードを発行している。
システム上、全ての学校が即採用する訳にも行かないだろうが、これらのアイディアは
とてもいい考えだと思う。
ある職員が自宅まで給食費を徴収に行ったところ、家はなく引越しをしていた。
移転先に訪ねていったところ、立派な新築の家が建っていたそうだ。
なんということか!
ルールを守らず平気でのんのんと暮らしている。
こういう親に育てられた子供の将来が見えてくるようである。
昔懐かしい給食・・・
給食係りは交代であった。
ミルクの当番の時に、その当時は給食室からミルクが入っているやかんを運ぶのだが、
途中でころんでしまったこと。
でも、お友達はやけどしなかったかと気遣ってくれ、助けてくれたし、給食のオバサンも
優しくもう一度たくさん、ミルクをやかんに入れてくれたこと。
こっぺぱんがどうしても食べられなくて、毎日残していたこと。
好き嫌いがあるものだから、クラスで一番食べるのが遅かったこと・・・
給食の思い出はつきない。
我が子が小学生の頃、「まま、給食ってあまり好きじゃないよ、ままのお料理の方が
いいよ。
でもね、お友達はね、給食の方がおいしいんだって!」
そんなことを言ったっけね。
思わず頬が緩んだが、まずかろうがどうあろうが給食制度がある限りは、ちゃんとそれは
守るべきなのである。
「ちゃんと全部残さずに食べるのよ。一生懸命給食のオバサン達が作ってくれているのだからね。」
と子供の頃の自分を忘れて、我が子に言い聞かせたっけな。
全てにおいてルールはルール。
最低限それは守らねばならないのである。
現代の子にどんな給食の思い出が残るであろうか?