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子供を育てるのに「一姫二太郎」が理想的だとよく言われる。
子を育てたことのない親にとって、最初に産む子は女児の方が育てやすく
楽なので一姫。
次には跡継ぎの男児がいなければならないので二太郎。
上に女児がいると、下の子の面倒や家の手伝いもしてくれるから、この順
の方が良いという意味もあるが、昔は家の跡継者となる男児を望んでいたので、
その予想を裏切って女児が生まれた時の慰めの言葉でもあったらしい。
  ちなみに、英語でも
The lucky man has a daughter for his first born.
(幸福な人は最初に娘を生む)
と言われており、万国共通のようである。

果たして、本当に男の子の方が育てにくいのだろうか?
確かに、世界の出生率は男の方が多く、又死亡率も多い。
「故に女と男のバランスが取れている。」
しかし、こう言ってしまうのは、何故か寂しい。
自然の摂理なのか?

  ところで、、最近は平均出生率が2002年の統計で1.32であり、しかも年々少子化が
進んでいると言う。
統計を調べてみた。
1950年  3.65
1980年  1.75
現   在   1.32
              と出ていた。(出典:厚生労働省統計情報部『人口動態統計』)
行く末危ない日本である。
その内、日本という国は無くなるのではないか!と本気で心配しなくてはいけない時期に
来ていると私は思う。
我が国の総人口は、2000年(平成12年)時点で、およそ1億2693万人だそうだ。
それが、恐ろしいことに、その後、2006年の1億2774万人をピークとして減少に転じると
予測されており、2050年にはおよそ1億人、2100年にはおよそ6400万人にまで減少すると
見込まれている。
統計でそう物語っているのである。
少子化の原因は何か。
第一に未婚率の増加が挙げられるであろう。
年齢別未婚率の推移をみると、男性、女性ともに昭和50年代以降未婚率が増加しており、
平成12年における「25〜29歳」の女性の未婚率は5割を超したとか。
では、結婚しないのは何故か。
自立した働く女性が増加したことにあるのではないか。
第二には、結婚後も継続して働き続ける女性が増えたこと。
  しかし、昔の女性も仕事をしながら子供を育てたものである。
実は筆者もその内の1人であるが、幼い子供を保育所に預け、後ろ髪を引っ張られる思いで、
職場に向かった辛い思いは今でも忘れない。
その当時は公立の保育所も少なく、結局高い費用がかかる私立か企業保育所に預ける人が
ほとんどであった。
では、現在はどうかというと、さして受け入れ側が増えたとは思えない。
そうした政府の緩慢な机上だけの安易な策が拍車をかけているのではないか。
政策が良くならない限りは、仕事と子育ての両立の負担感の増大は免れない。
少子化対策は、安心して子育てが出来る環境作りから始めるべきである。
また、女性が男性と同等に働いている現在、男女均等の役割分担等も不可欠である。
更には、仕事と子育ての両立の為には雇用環境の整備も必要であろう。

子育ては辛くて、悲しくなってくるときもある。
どうして、何故?と疑問符はつきものである。
1人の人間が1人の人間を大きくなるまで育てるんだから。。。
いえ、いえ、大事なこと。1人ではありません。
今のは間違いです。
夫婦一緒になって、子育てをするわけですから。
夫婦の協力なくして、決して真の成人を望むことは無理でしょう。
更に望むことは、一家庭のみならず、世間も、例え他人の子であろうと悪いことをしたら、
思い切り「そんなことをしたらいけないよ」と叱る。
そして、叱られた子の親も余計なお世話などと思わないで、
「叱ってくださってありがとうございます」と素直に喜べる、そんな前向きな姿勢こそが
日本の未来を救うような気がするのである。
子育ては大変。でも、とても楽しいものである。
何故なら、人間とは不可思議な、そして、素晴らしい未来を抱えていると信じて止まないから。
「一姫二太郎」とは言わず、男の子であろうと、女の子であろうといいではないか。
ともかくも未来を託す子供を絶やしてはいけない。
「人間、万歳!生きるって素晴らしい!」
声を大にして言いたい。

一姫二太郎

平成16年2月