オフ会の集合時間は11時だから、9時に出れば買出しをしたとしても間に合うでしょうとの
パパたちの予測だったけれど、
なんとコンビニに何箇所も寄った為、大幅に時間が狂い10時半に着く予定が
10時45分くらいの到着となった。
駐車場で果たして誰かと???
車を降りると「やしのみさーん」と声がする。
「あっ、makipiオバチャマとメロンパさんだ!」
僕は嬉しくなった。
先週会ったばかりだけど、僕のこと覚えてくれてるかな?
僕はおでかけバッグから乗り出して、落ちそうになった。寿羅ちゃんがいる。
あれ、今日はお洋服を着て、おリボンしてる〜♪
僕よりうんとお姉ちゃまだけど、なんと魅力的〜〜
「ジュラちゃん、とても似合うね、そのお洋服。素敵だよ♪」
「いいでしょう。これね、ママがこないだ買ってくれたのよ。
なんだかわたし、気分最高よ♪」
でも、それにしても随分たくさん。後ろのクーラーの中には既にウーロン茶や
緑茶のボトルが入っていて満杯の為、車についているクーラーボックスに
次から次へとおにぎりが保管された。
それは僕の目の前でのできごとで、僕は首を左に右にとそれはもう大忙し。
ままの手を見つめていたらそうなったんだ。
入りきれない食べ物は今度はクーラーバッグに詰めた。
「1人おにぎりが女性は2個として。。。男性は3個は食べるわねえ、そして、
おにぎりが嫌いな人も中にはいらっしゃるかもね、だからサンドイッチも用意
しておかないとね。。。」
パパやままは忙しそうだけど、でも楽しげに買出ししていた。
「でも、こんなに荷物じゃあ二人で運ぶのは無理だねえ、誰か駐車場で
会えれば助けてもらおうか」
パパ達はそんな心配をしていたけれど、僕は僕で、そんなに詰めておにぎりや
サンドがつぶれないかなあ・・・なんて心配したりした。
ええ〜〜っ、まま大丈夫じゃあないよ。
僕どうしよう。
でも、僕は思い直した。
僕は男だ。
皆さんにちゃんと挨拶しなくてどうする!ってね。
覚悟を決めたんだ。そうしたら足取りも軽く、もうそれは大急ぎの駆け足で
お家へと向かった。
お家へ着くとパパはもう荷物を車へ運んでいた。
忘れ物はないかな?
点検を済ませ、さあ出発だ。
でも、どうして?何度も何度もコンビニに止まるのは?
分かった!なんだかおにぎりの匂いがするぞ。。。
さてはお昼の用意なのかな?
しばらくして、ままはこう言った。
「ハッピー、今日はねえ、ハッピーの為に大勢の人が集まってくれるのよ。
ハッピーはおめめを怪我したけど、一生懸命よくなるように、頑張ったでしょう。
でもね、そんなハッピーもお利口さんだったけどね、ハッピーだけ
頑張っても多分こんなに早くにはよくならなかったと思うの。
ままが毎日お話してたでしょう。いっぱいいっぱい大勢の人がハッピーのこと、
応援してくれてるよってね。
たくさんの人がハッピーのおめめが早くよくなりますようにって、お祈りしてくれたから、
こんなに早く快復したのよ。
お礼を言わなくっちゃね、だから今日は《快気オフ会》ということで、皆さんが集まってくださるのよ。
ハッピー、どれくらいの人数だと思う?
なんとねえ、19の家族とパピちゃん26頭なのよ。
すごいねえ、ハッピー。嬉しいねえ、ハッピー。
なんで今まで教えてあげなかったかっていうとね、
ハッピーが興奮して眠れないといけないから、だから今まで黙ってたのよ。
もう大丈夫でしょう?」
ままも起きてきた。
日曜日なのにままも起きるのが早い。
やっぱりおでかけなんだ。僕も連れてってくれるかな?
朝食を済ませた後すぐにお散歩だった。
お散歩もいつもより早い時間だ。
う〜ん、やっぱ変だ。
これは絶対キマリだっ!
僕はいつものようにままのお歌に合わせて、歩きながら
そう思った。
一体どこに行くのかな?
いつ教えてくれるのかな?
お散歩も気がそぞろで・・・でも、ちゃんとう○ちは出たけどね。
平成16年6月27日の日曜日。
パパやままはこの1週間というもの、今日のお天気が晴れるのか、
それとも雨なのか、やきもきしていたので、僕は昨夜のうちからよしっ、
明日は早起きするぞっ、って言い聞かせ、予定通り5時頃眼が覚めた。
うう〜ん、なんだかまだ眠いやあ〜
ちょっねぼけていたけど、僕はのろのろと例のあのトイレ用窓から、お外へ出てみた。
眼をこすりながら空を見上げてみたら・・・
雨は降ってないぞーーヨシッ!
晴れてはいないーーどうなのか?
雲が多いーーお出かけだと多分この位がいいんじゃないかな?
僕はそんなことを思いながら、お部屋へ戻った。
あっ、パパだ!
「おはよう〜、ハッピー、お外にはもう行ったの?
雨は降ってなかったかなあ?」
僕はわん!ってお返事したんだけど、パパに通じたかな?