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お姉ちゃんも喜んでくれたみたいだよ。
お姉ちゃんは大のわんこ好きだったんだ。
僕はご仏壇の写真とか、リビングに飾ってる写真とか、時々見るビデオでしか
見たことがないけれどね、顔貌はしっかり頭と胸に収めてあるんだ。
だから、そばで本当にお話してる気分だった。
そういえば、僕達のそばにいつもいるんだって、ままは言ってたっけな。
僕はパパがだ〜い好き♪
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平成16年5月16日の日曜日。
僕は元気への階段の一歩を上り始めた。
今まで通りの普段の生活に戻る迄にどの位の日にちがかかるだろう?
「急いては事を仕損じる」諺が好きなままはそう言った。
「ハッピー、ヒサが取れて動けるからって急にいっぱいはお散歩も
できないのよ。分かってるわよね。」ってままに念押しされてしまった。
『そうかあ、やっぱりね。残念だけれど僕もそう思ってたよ、まま。』
僕はままの顔を見ながら頷いた。
やっぱり、僕は時々首を縦に振るらしい。
でも、本当にそう思った時って自然にそうなっちゃうんだよ。

「目薬はまだ少し残ってるので、ある間は注してあげてくださいね。」って
先生がおっしゃってたけど、後どの位あるのかなあ?
「ハッピー、おいで〜、目薬の時間だよー」って言われると、僕は例え
寝ていてもパッと眼が覚める。
こないだなんてソファーで眠り込んでいるままを起こしに行っちゃったんだ。
そうしたら、ままはびっくりして眼をパチクリ。

お天気はイマイチだったけど、僕は1日中ご機嫌だった。
元気への階段の一歩目を踏みしめたって感じかな。
明るくいつもにこにこ顔で、これをモットーに僕は
頑張ろうと思う。

ままが夕飯の時、「ねえ、ハッピー、またまたたくさんの方達が
お祝いのメッセージを送ってくれてるのよ。嬉しいわねえ♪
ハッピー、頑張ろうねっ!」ってニコニコ顔で言った。
僕はちょうどモットーを省みてたところだったから、
すぐさま「うん、分かったよ、まま。僕もとっても嬉しい。
きっときっとがんばるからね!」って何度もままと同じ
顔をして頷いた。
平成6年5月17日の月曜日。
今日も雨ではないけれど、曇り空でお天気が優れない。
おまけに身体がなんだかべたべたして、蒸す感じ。
いやだよね、こういうのってさ。
僕は垂れ耳だから、特にお耳には気をつけなければ
いけないんだって。
耳って言えば、今日もまたパパは僕の耳を触って喜んでた。
僕の耳を時々ピーんと上げて、ホラー立ち耳パピヨンだって
遊ぶんだ。
前も言ったけど、僕はお耳は触られても平気。
なんだかおもちゃみたいにあっちこっちひねくり回されるけど、
パパと一緒になって僕もすぐはしゃいじゃう。
みんなはこういうの好き?
僕ってやっぱ変?
お墓をじーっと見つめて、お姉ちゃんとお話はしたけどね。
「お姉ちゃん、お蔭様で僕はこんなに元気になったよ。
みんなたくさんの人やわんちゃんが応援してくれたんだ。だから、
こんなに早く直ったんだね。左目は見えないけれど、でもね、
おめめはホラッ開いてるでしょう。
クヨクヨしないことにしたんだ。後は歩く時、ちょっとバランスが
くずれたり、ぶつけたりするから、そういうことを気をつければ
いいんだって、先生がおっしゃってた。
僕そうするよ。
そして、前みたいに普段の生活の戻れるように
頑張るからね。お姉ちゃん、僕のこと、いつも見守ってくれてありがとう♪」ってね。
今日は二番目のお姉ちゃんの命日だ。
パパとままは高速が込むといけないからって、6時に起きて、
巣鴨へお墓参りに出かけた。勿論僕もだよ。
朝からしとしと雨が降って、でも小降りだったから
まだよかったけれどね。
お墓をお参りするたびにゴシゴシ磨くのはパパの役目。
濡れないように傘を差してあげるのはままの役目。
僕はナニモできず、ちょっと残念。
面白かったなあ。
目薬はもう平気さ。うまいもんだよ。
飲み薬だって大分上手になったしね。
これっていいことなんでしょう。
エヘヘ、すぐ喜んじゃう僕なのさ。
なんでも練習すれば大丈夫なんだね。